投資とリスクの関係を車の運転に例える

投資はただ儲けることだけを考えればいいものではありません。儲けの裏には必ずリスクがあります。この記事では、投資とリスクの関係を少しでもわかりやすくするため、車の運転に例えて解説します。

スピード違反は重大事故を引き起こす

あなたが車の運転をしているとします。道にはいくつものチェックポイントがあり、車がチェックポイントを通過するごとに「リターン」が得られるとします。

少しでも多くのチェックポイントを通過しようと思ったら、まずやることはスピードを上げることです。警察に捕まることがないとすれば、スピード違反や信号無視をすることでさらに短い時間で多くのチェックポイントを通過することができるかも知れません。

実はあなたは運転免許を持っておらず、運転の仕方を教わったことはありません。そんな状況の中、猛スピードで走り交通違反を繰り返していたらどうなるでしょうか。

車の運転ならよく分かりますが、投資は目に見えないので多くの人が危険を理解していません。猛スピードで走っているうちは次々にチェックポイントを通過していきますから、自分の力を過信します。運転の仕方も習わず、交通規則も守らないのに、自分は運転がうまいと思い込んでしまうのです。

そして、ある瞬間に事故を起こします。猛スピードで走っていましたから、重大事故です。命に関わるものかもしれませんし、そうでなくともトラウマが残るでしょう。こうやって多くの人が車の運転をしなくなるのです。

運転の仕方を習い、交通規則を守る

だからと言って、車から降りて歩いていたのでは、延々チェックポイントを通過することはできないでしょう。これは投資をせずに貯金だけしているのと同じことです。スピードを「リスク」とすると、リスクを取らなければ「リターン」は得られません

重大事故を起こさずに車を運転しようと思ったら、教習所で運転の仕方を習い、交通規則を守る必要があります

もちろん、教習所に通ったからと言って、事故を起こす可能性が全くなくなるわけではありません。不注意で縁石にこすってしまうかもしれませんし、もらい事故もあり得ます。それでも、安全運転をしていれば命に関わるような事故を起こす可能性は非常に低くなります。

バリュー投資は「抜け道」を探すこと

安全運転をしながら、多くのチェックポイントを通過するにはどうしたらいいでしょうか。それは、渋滞を避け、車が空いている「抜け道」を探すことです。ここで言う「抜け道」こそが、バリュー投資における割安株なのです。

抜け道を探すには、地図だけでは不十分です。新たな経路を随時更新し、車の動きをリアルタイムで俯瞰するナビゲーションシステムが必要です。

つばめ投資顧問は、車の運転を習う「教習所」、抜け道を探す「ナビゲーションシステム」でありたいと願っています。

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執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

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