買うべきではなかったタカタ(7312)を考察する

タカタ(7312)が急落しています。6月16日に民事再生法申請に向けて最終調整が行われていることが報じられてから3日連続でストップ安となり、現時点(6月21日)でも止まる様子はありません。

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株式は紙くずになる可能性が濃厚

今回のケースでは、民事再生法が適用されると100%減資となって株式が無価値になる可能性が濃厚です。その後、債権カット、スポンサーに指名されたKSS社による増資という手順になると考えられます。

私は以前、タカタの法的整理(会社更生法または民事再生法)はないのではないかと予想しましたが、残念ながらこの読みは外れてしまいそうです。

タカタの上場廃止はなくても株価が上がらない理由

タカタが法的整理を申請してしまうと、最大で2兆円とも言われるリコール費用は自動車メーカーが負担しなければならなくなります。そのため、特に最大の取引先であるホンダが許容しないと考えたのです。

実際に、報道後もタカタ側が肯定しないということは、まだ本決まりではなく、抵抗勢力がいるからだと考えられます。それが創業家とも言われていますが、私はそれ以上に自動車メーカー側の要因だと考えます。

このような重大情報の報道が先走ってしまうのは、民事再生法に持っていきたい勢力(それによって得をするスポンサー側)によるリークがあるからでしょう。一向に進まない議論に業を煮やして外堀を埋めてしまおうと考えているのかもしれません。

以前から警鐘を鳴らしていた

いずれにしても、私はタカタへの投資はやめたほうがいいと警鐘を鳴らしていました。その理由は、巨額債務解消に見合う増資で、10倍以上の希薄化が発生することが明らかだったからです。

タカタの株価は上がりすぎ

希薄化とは、増資により株式数が増えることで、既存株主の持分が目減りしてしまうことです。10倍の希薄化ということは、価値が10分の1になってしまいます。それを踏まえるとこれまでのタカタの株価は明らかに割高だったのです。

タカタはリコール問題を除けば本業は堅調で、一見バリュー株投資向きの銘柄にも思えました。しかし、最終的に2兆円という巨額なリコール費用が価値を大きく毀損してしまう結果になりそうです。

バリュー株投資は、単に下がったから買えばいいというものではありません。本当に危険な企業とそうでない企業を峻別し、あるべき価値に対して投資するものです。シナリオの読みは外れたかも知れませんが、価値を踏まえていれば決して投資することはなかったでしょう。

長期投資家の皆さんがこのような危険な銘柄に手を出さないようにすることも、つばめ投資顧問の役割だと考えています。


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