アメリカのシリコンバレー銀行の破綻というショッキングなニュースが入ってきました。
果たして株式市場にどのような影響を与えるでしょうか。
シリコンバレー銀行(SVB)とは?
シリコンバレー銀行はどのような銀行なのか、まずは簡単に説明します。
”破綻”と言うと、危険な投資を行っていたような印象を受けますが、決してそういうわけではなく、ごく一般的な投資を行っていました。
破綻の経緯
言ってしまえば”普通の”銀行であるシリコンバレー銀行がなぜ破綻してしまったのでしょうか。
まず、ベンチャー企業(テック企業)がベンチャーキャピタルなどからお金をもらい、一旦はシリコンバレー銀行に預けます。
シリコンバレー銀行は預かったお金を米国債などに投資します。
一般的にはこれは「安全運用」とされますが、アメリカでは今金利が上がっていて、金利と国債は逆相関の関係にあるため、国債の価格は下がります。
長期債を満期まで持っていれば問題は無いのですが、途中で売ろうとすると価格が下がることになります。
金利が上がり、国債が下がってきたところに、Googleなどもリストラを行ったように、テック企業にお金が流れにくくなってきました。
テック企業は従業員への給料などを払うために、銀行から現金を引き出さなければならなくなりました。
銀行としては、現金を払い出すために、価格が下がっているにも関わらず国債を売らなければなりません。
これが繰り返されて、シリコンバレー銀行にはお金が無くなっていきました。
ついにシリコンバレー銀行は、損失が膨らんできたので、増資計画や救済措置を申し出ました。
すると、「シリコンバレー銀行がヤバいのではないか」と、預金者が一斉に預金を引き出そうとする、いわゆる”取り付け騒ぎ”が発生しました。
シリコンバレー銀行にお金は無く、払い出そうとするほど損失が膨らむという事態に陥り、結局政府の管理下に置かれる「破綻」ということになりました。
「SVB破綻」はヤバいこと?
2008年にリーマン・ブラザーズが破綻し、リーマン・ショックへと波及しました。
しかし、シリコンバレー銀行はそこまでの大きな銀行ではないので、今回の破綻が直接的に市場全体を危なくすることにはならないと考えられます。
ただし、今回の破綻のケースは、シリコンバレー銀行1社だけに該当するものではありません。
どの程度の規模になるかはまだ分かりませんが、当面の株式市場は軟調になると想定されます。
長期投資家にとってはチャンス!
このような不安な状況ではありますが、一方で『長期投資』の観点では、人々が不安に駆られて株価が下がったタイミングは”投資のチャンス”だと言えます。
長期で伸びる企業を買えば、今のような一時的な下落はチャンスに他なりません。
つばめ投資顧問ではこのようなチャンスを活かせる長期投資を推奨しています。
今回のシリコンバレー銀行の破綻は、もしかしたら上記の”良いタイミング”をもたらしてくれるかもしれません。
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