株式市場が大きく動いています。
新型コロナウイルスの影響で、週の前半は大きく下がったかと思えば、WHOの緊急事態宣言が出た後の金曜には逆に上昇する展開となりました。
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堅調を維持していたダウ平均が急落!週明けの日本市場は・・・
しかし、日本市場が週末を迎えた金曜、それまで比較的堅調を保っていた米国市場が大きく値下がりしました。ダウ平均は603ドル(2.1%)下落し、総悲観の様相を呈しています。
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緊急事態宣言が出たことで、米国政府は中国への渡航禁止を発表し、航空会社は中国便の運行見合わせを行いました。デルタ航空は2月6日~4月30日までの中国便運休を発表しています。
いよいよ本格的に世界経済に影響を与えることが懸念されたと思われます。新型コロナウイルスそのものは、感染拡大が止まれば早期に収束すると思われましたが、これが世界経済に波及するとなれば影響が長引くことが想定されるからです。
経済は血液に例えられます。血の流れが一部でも鈍れば、そこから様々な疾患を生じます。新型コロナウイルスは、陰りかけた世界経済の「血栓」となるかもしれないのです。
週明けの日本市場は、大きく売られるでしょう。
投資家の真価は状況が悪いほど発揮される
それでも、私は少しも悲観していません。むしろ、ようやく絶好のチャンスがやってきたと考えています。
経済への影響が長引き、世界はいよいよ本格的な景気後退に見舞われるかもしれません。株価は下落し、経済指標は悪化。リーマン・ショック後以来しばらく経験していなかった状況がやってきます。
しかし、リーマン・ショックがそうだったように、経済はやがて復活を遂げます。特に、上にも下にも行きすぎる株式市場においてはそれが顕著です。
企業は、状況が悪い中でも何とか生き残ろうと様々な施策を行います。生き残った企業は、やがて一時的に落ち込んだ需要の反動というご褒美をもらうことができます。
そして、苦しい中でもがいた結果、新たな商品やサービスが生まれ、そこに新たな需要が発生することで、再び成長の軌道に乗るのです。
有史以来、経済はこのような流れを繰り返してきました。そして、失望の中に希望を見出してリスクを取った人が最も大きな果実を得ることができたのです。
日本の戦後史を見ても、焼け野原から必死に事業を立ち上げた人が、パナソニックやソニーなどの世界的企業を作り上げました。そこに投資した人には、莫大な資産がもたらされています。
つまり投資家とは、状況が悪くなるほどアドレナリンを放出して積極的に動くべきものなのです。
ここで売りを勧めない理由
そんな時に、「これから下がるから」と高をくくって売りに回るようでは資産は増えません。一度離れてしまうと、適切なタイミングで戻ってくることなどできるでしょうか。
そもそも、本当にこれから下がるかどうかなどわかりません。最近でも、2016年のブレグジット投票やトランプ大統領の誕生で株価は一時的に大きく下落しましたが、その後大きく反発しました。
このようなタイミングで売ってしまっていたら、一番安い価格で売ってしまった上、その後の上昇を逃す最悪の結果になってしまったのです。
成功している投資家でも、リスクを恐れて売りに回って資産を増やしたという話をついぞ聞いたことがありません。それも当然で、株式投資の利益とはリスクの対価だからです。
株式市場は短期的には上がるか下がるか予想できません。しかし、価値を増やし続ける「良い企業」は長期的には必ず上昇します。
だからこそ、バリュー株投資は良い企業が安くなるのを見計らって買い、あとはただ価値が増えていくのを見守っていれば良いのです。
バリュー株投資は「割安株投資」と訳されますが、私は少し違うと考えます。ここで言うバリューはそのまま「価値」という意味です。価値に対して割安で買い、価値が増えることによって利益を得る。それが本当の意味だと考えます。そこでは目の前の株価の動きは関係ありません。
新型コロナウイルスとその後の経済への影響、バリュー株投資の心構えについてはぜひ以下の動画も見てください。今後も皆様に寄り添ったアドバイスのため、情報を発信し続けます。
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