ここ最近相場は好調です。日経平均株価は年初来高値圏で推移します。
「あの銘柄がこんなに上がってしまった・・・」が命取り
これだけ調子が良いと、「専門家」の論調はすぐに「日経平均3万円」といった見出しが踊ります。もちろん、これは株を売りたい金融機関の都合であることは言うまでもないので鵜呑みにしてはいけません。
それでも、これだけ上がってしまうと焦りが生まれてしまうものです。かく言う自分も、目をつけていた銘柄が調子よく上がっているのを見ると「なぜあの時買えなかったのか」と、悔しい思いがこみ上げてきます。
そうこうしていると、次第に「まだ上がるのではないか」「置いていかれないようにしたい」「早めに買っておこう」ということを考えてしまいます。
このような「気持ち」こそが、人々が投資で失敗する最大の要因なのです。
上がり続ける株はありません。長期的には上昇を続けるものでも、上がったり下がったりを繰り返しながら動いていきます。したがって、上がっている時に買うということは、短・中期的に見たときの天井の可能性があるのです。
それでも価値から見て割安だから、目の前の含み損には目をつぶって長期保有しようという考え方はあると思います。しかし、わざわざ値上がりしている時に買って、パフォーマンスを下げるようなことをする意味はありません。
経験則から言っても、「もうこんなに上がってしまった」と思っていた銘柄が、相場の調整によってもとの水準まで戻ってくることは珍しくありません。
焦らずに待っていれば、必ずそのようなチャンスがやってきます。私たちバリュー株投資家は、それをしたたかに待っていれば良いのです。
チャンスがいつ来るか、予想することは簡単ではありませんが、平均して年に2~3回はやってきます。焦らずその時が来るのを待ち、それから動き出せば良いのです。
何も難しいことはありません。ただその時をじっくり待ちましょう。
成功する投資家の共通点「1つでも多くの銘柄を知る」
ただし、間違って欲しくないのが、相場の調整があっても全ての銘柄が下がるとは限らないということです。中にはびくともせず、そのまま上がり続ける銘柄もあります。そのような銘柄こそ本当に良いのですが、投資するタイミングは捉えにくいものです。
限られた銘柄だけを追っていると、このようにチャンスを逃し続ける可能性があります。これではいつまで経っても成果を出すことができません。
だからこそ、私は少しでも多くの銘柄を知る努力を続けています。これは、成果を出してきた多くの投資家に共通していることです。
例えば、日経マネーで「優待バリュー株投資」と銘打った連載を行い、この度著書を発行した「みきまる」さんは、何と675銘柄も保有しているということです。
【参考】個人投資家インタビュー みきまるさん 中編 保有銘柄数、なんと「675銘柄」!なんでそんなに持ってるの?(トウシル)
もちろん、優待をもらうためという純粋な目的もあると思いますが、少なくともそれだけの銘柄に目を通しているということはとんでもないことです。これができるからこそ、数億円の資産を築けたのでしょう。
みきまるさんは、それらを「優待株いけす」と呼び、その中に「戦闘力」の高い銘柄があればポートフォリオの上位に引き上げています。これによって、単なる分散を上回るパフォーマンスを目指しているのです。
このように、少しでも多くの銘柄を知っていれば、その銘柄の中でチャンスが訪れた時にはすかさず買いを入れられるようになります。
投資手法は人それぞれですが、成功し続けている投資家に言えることは、相当多くの銘柄を知っているということです。そして、多くの銘柄を知っていれば、その中で優劣をつけられるようになります。
あとは、トーナメント方式で「良い」と思えるものを残していけば良いのです。そうすれば、「戦闘力」の高いポートフォリオの出来上がりです。
バフェットも日々企業の年次報告書を読み、新たな企業を知ることを生きがいとしています。超大金持ちとなった今でも、新たな企業を見つけることに余念がないのです。
「1つでも多くの銘柄を知る」―株式投資に絶対はありませんが、これは私がこれまでにたどり着いた一つ真理だと考えます。この言葉を胸に、これからも企業分析に励んでいきます。
プレゼント①『株式市場の敗者になる前に読む本』
プレゼント②『企業分析による長期投資マスター講座』第一章
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