【株式投資の基礎③】PERやPBRの使い方。単にPERが低ければ良いわけではない!長期投資で利益を出すための考え方とおすすめのスクリーニング方法を紹介します。

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以下、文章化したものです。


投資顧問として多くのお客さんの質問に答えているのですが、その中でよく聞く話として、PERが低いほど割安だから買い時なのではないかという話を頂きます。

これは明確に間違いなので予め言っておきます。

それは何故かというとPERの仕組みを見てみるとよくわかります

今日はそのPER、あるいはPBRといった投資指標についてお話ししたいと思います 。
 

PERをどう考えるか

PERというとここに表示されているように、株価を1株あたり利益で割ったもの、つまり株価、会社の価値が利益の何年分かを表しているものです。

これが平均的には15倍程度と言われてるのですが、それより高かったら割高、安かったら割安という見られ方をします。

15倍より割安だったら、やがては15倍に行くのではないかという風に考えて、バリュー投資というような形で投資します。

市場はそう簡単にはいきません。

このPERというのは目の前の利益を元にした数字でありますが、目先のPERが例えば30倍と比較的割高な数字に見えても、これが利益が2倍になるのでしたら、今30倍でも2倍になった時にはPER15倍なので、十分割安という見方が出来ます。

このように成長性の高い銘柄ほどPERは高くなっています。

したがって良い銘柄であればあるほどPERが高い可能性が濃厚です。

同じようにPERが低い銘柄というのは多くの人が見て、それだけ魅力のない銘柄に映ってるという事ですから、何かしらの問題を抱えている可能性があります。

したがってこの低いPERの銘柄にばかり投資していると、駄目な企業ばかりのポートフォリオになってしまって、資産が増えないという事になりかねません。

では考え方を変えて高いPERの銘柄に投資すれば、それなりに良い銘柄に投資出来るのではないかと考えられるかもしれません。

確かにそれは一理あってPERが高いという事は、高く評価されるだけの理由があると考えられがちです。

しかしPERが高いというのは、つまり投資家による期待が高いという事なので、会社がその期待を裏切ってしまった時の落差、つまり株価下落というのが非常に大きくなります。

例えば今PERが100倍の銘柄を買ったとすると、それが投資家が予想していた利益に届かなかった時に一気に100倍が50倍になってしまう、つまり株価が半額になってしまう可能性があります

この100倍から50倍というのはこれ実は頻繁に起こりうる事です。

具体例を挙げてみましょう。

皆さんご存知かも知れません、ペッパーフードサービスです。


いきなりステーキやペッパーランチ等を展開していますが、株価ピークでは一時PER100倍を超えていました。

しかしその後いきなりステーキの業績が奮わなくなった事によって、このPER100倍というところが、一気に期待が剥げて株価が急落してしまうという結果を迎えてしまいました。

その後ペッパーフードサービスは業績自体も振るわなくなってしまいました。

いよいよ業績の悪化と投資家の期待の剥落という事によって、この両方で株価が下がり続けて、ついに株価は7000円程あったところから今600円弱と10分の1未満になってしまいました。

高いPERの銘柄に投資してしまうと、このように大きな変動、下落を被ってしまう可能性があります。

もちろんこのペッパーフードの例は非常に極端な例ですが、PERが高くなればなるほど投資家の期待一つで上がったり下がったりが大きくなります

買うタイミングを間違えたら一気に資産を失ってしまう可能性があります。

だからこそ高すぎるPERの銘柄を避けなければならないです。

そのためにやはりPERは重視しなければならないということになります。
 

今は割安で今後伸びる銘柄を探す

PERが低くても駄目、高くても駄目だったら、何を買えばいいのかと思われるかもしれません。

そこが企業と投資家の期待の乖離を見つけるのが我々投資家の仕事です。

例えば現在時点で市場から期待をされていなくて、PER10倍だったとしても、その後業績を大きく伸ばしていくとしたら、まず業績の伸びによってPER10倍のままでも株価はおそらく伸びていくでしょうし、また「あれ?この銘柄、成長銘柄では?」と多くの投資家が気づいて、そして我先にとその銘柄を買いに行く事によって、株価もPERも上昇して、結果業績の上昇と、PERの上昇というかけ算で株価が大きく上昇する事があります。

その事例として挙げるのがニトリです。


この2010年前後、もうニトリの成長性が止まったという風にも言われて、評価が低く、PER10倍前後でした。

しかしその後も店舗拡大を続けて、順調に業績を伸ばして尚且つPERも再び付いてくる事になりました。

今PER20倍ぐらいなんですが、株価としては結果利益の上昇とPERの上昇という事で6倍程度の上昇を遂げる事が出来ました。

このようにPERが低いのに業績の拡大が出来る銘柄を、私たちは見つけなければなりません。

例えて言うならば野球のドラフトですね。

野球ドラフトで下位指名の選手だったら当然年俸なんかは低いのですが、そういった中から金の卵を見つけ出して、やがて大きく成長するような銘柄を見つけ出す事が出来れば、それこそ一気に資産を伸ばす事出来ますし、多くの資産を増やした投資家はこの少数の割安かつ成長性の非常に大きい銘柄で資産を築く事に成功しています。

言うなればドラフト4位でオリックスに入団したイチローが、その後成長してメジャーで大活躍するというところまで行きました。

そういった銘柄を見つけなければなりません。

もちろんその為には企業を見る力というのが求めらるので、私達はその企業を知る事を続けなければなりません。

とはいえ、どこから探したらいいかわからないと思いますので、それを見つける為の方法をこれからお話ししたいと思います。
 

PBRで探す

それがPBRを使う手法です。


PBRというのはPERに並んで聞かれる言葉で、株価が一株あたり純資産の何倍になるかというものです。

この純資産というのは企業が持っている会計上の価値ということになるので、これが1倍を割り込む事、つまり会社が持っている資産よりも株価の価値が評価されていないという事になり、割安だという言われます。

しかし私はそうは思わなくて、会社が持っている資産よりも安く評価されているという事はかなり投資家から期待されてないという事です。

会計上の額面の金額であっても、そんな銘柄いらないと嫌われている銘柄なんです。

あくまで私のやり方なんですが、PBR 1倍割れているような銘柄は、魅力的な銘柄が含まれている可能性は非常に低いので、このような銘柄はむしろ避けるようにしています。

では、何を見るのかというと寧ろこのPBRは高いほど良いです。

PBRが高いという事はつまり持ってる資産の何倍にも、評価されている銘柄であり、それだけ投資家から期待されているという事なります。

一方でPBRが高くてもPERが低い銘柄というのが存在します

ここで数式になりますが、ROEというものがあります。


このROEというのは同じ100の資産から、どれだけ利益を生み出せるかという指標です。

ROEが15%だとしたら100円の資産があるとして、その年15円の利益を生み出せるという事です。

このROEが高ければ高いほど、長期ではその会社の利益はどんどん雪だるま式に増え続けます。

それでこの計算式なんですが実はこのROEとPBRとPERの間には、計算的な密接な関係があってROEはPBR、PERで計算出来ます。

そしてこれが数式を頭に浮かべていただければいいのですが、PBRが高くてPERが低いという事はこれはつまりROEが高い銘柄になります。

つまり私たちはPERが低い銘柄の中から、PBRの高い銘柄を見つける事が出来れば資本効率が良くて、尚且つPER的に見た時に割安な銘柄を見つける事が出来ます。

 

マネックス証券のスクリーニング機能

それを見つけるために、マネックス証券の銘柄スカウターのスクリーニング機能がとても優秀です。

マネックス証券に口座を開設すると無料で使えるものです。

PER低くてPBRが高い銘柄をスクリーニング、例えばPER15以下、PBR3倍以上という形にすると、銘柄郡が出てきます。

こういった銘柄群のROEを見ますと、全部20%を超えるような非常に資本効率の良い会社達が出てきます。

このような会社は将来的に大きく株価が成長する、あるいは業績が成長する可能性があります。

このPERが低くてPBRが高い銘柄というのを私はお勧めしています。

また今この新型コロナショックで、業績予想が出ておらず、PERが表示されていないというケースが目立ちます。

こんな時にどうしたらいいのかという事でワンポイントアドバイスなんですが、これもマネックス証券の銘柄スカウター利用しているのですが、将来の利益が分からないという事はますますその企業が長期的に持つ本質というのに立ち返る必要があります。

そして簡単に表示されているPERではなくて、あくまで業績の数字に立ち戻ってみると、EPSという、1株あたり利益が表示されています

過去十数年書かれていますが、NTTのケースで説明します。

EPSだいたい200円くらいというのがここ最近の平均的な数値になります。

この200円に対して、現在の株価2468円です。
 
2,400円÷200円という事になるとPERとしてだいたい12倍という事になります。

これで簡単に企業のPERというのを計算出来るので、是非PERが分からなくて困っているという方は利用してみてください。

企業分析の入口としての数字

結局のところ一番大切なのは指標に惑わされずに企業の本質を見抜という事になります。

その手がかりとして数字というのはとても役に立ちます

その数字が意味するところを知って、そこから企業の分析に入っていくというのが投資家に求められる動きになります。

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