【携帯キャリア3社】ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク。買うならどれか?それぞれの特徴を解説。あなたに合った銘柄を買いましょう

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以下、文章化したものです。


今日は携帯キャリア3社についてお話ししたいと思います。

キャリア3社というとドコモKDDIソフトバンクです。

これらの会社は個人投資家からも非常に人気が高いです。

何故かというと名前が知られているという事もありますし、配当が良くてその配当を目的とする投資家人気が高いです。

今日はこの3社を比較して、それぞれの会社の特徴をお示しするとともに、貴方が買うならどの会社かという事についてお話ししたいと思います。

回線数で比較

まず携帯会社という事で契約回線数を比較してみたいと思います。



ドコモが8000万回線、KDDIが5000万回線、ソフトバンクが4000万回線と明確に順位が出来てしまいました。

ソフトバンクが追い上げてがきましたがこの辺で頭打ちという事で、この順位は当面も変わりそうにありません。

売上高で比較

一方で売上高を比較するとじつはKDDIが一番多いです。



なぜかというとドコモはNTTグループの携帯部門として発足しましたが、一部門である事から、固定回線電話にしろ、家庭の光通信にしろ、ドコモは取り込めないという状況があります。

一方でKDDIは固定回線も入った会社ですし、また法人事業というのも手堅くあって、売上高はこの中で一番多いという事になります。

一方でソフトバンクというと、携帯の売り上げ自体は実はそんなに多くありませんが、Yahoo(Zホールディングス)の売上が一定を占めているという事がありますし、また法人向けにも積極的に行っています。

ドコモは結局携帯だけという事になります。

利益で比較

じゃあ利益を比較すると、これも売上高に比例してKDDIが一番多いという事にはなりますが、気をつけておきたいのは営業利益ではソフトバンクは実はドコモを上回っています。



しかし純利益を見るとドコモより少ないという事になり、これは前のところに戻りますとYahooを必ずしも全株持っている訳ではなくて、40%ぐらいしか持っていません。

したがってYahooの利益の60%というのは、このソフトバンクの純利益にカウントされない事なります。

よってこの営業利益と純利益の逆転が起きているという事ですが、そういった観点ではソフトバンクはどちらかというとグループ経営という事が挙げられます。

株価で比較

時価総額を見るとドコモがトップで、KDDI、ソフトバンクと、結局回線の契約数の順に並んでいる状況になります。


この一年の株価を比較すると、KDDIとドコモは順調に推移しているところではありますが、一方でほとんど1年で伸びていないのがソフトバンクという事になります。

これは何故なのかという事についてまず考えてみたいのですが、ソフトバンクというと実は親会社がソフトバンクグループです。

非常にややこしいところなんですが、ソフトバンクグループというと、投資会社としてあらゆる投資先に投資していて、この携帯会社のソフトバンクはソフトバンクグループの筆頭子会社ということになります。

これが実は株価の頭を抑える要因となっていて、ソフトバンクグループの親会社というと投資会社なので、資金は事業ビジネスから入るというのがなかなか難しいです。

だからこそ配当などで資金を吸い上げる必要がある訳です。

その役目担うのがこの携帯キャリアのソフトバンクという事になりますから、配当だったり、あるいは自社株取得してよ、というような形で金が吸い上げられるという側面があります。

また親会社がいよいよお金がなくなったので、携帯会社の株を売って資金を調達しようという事も行っています。

株式需給という事を考えると親会社が売るという事になれば、売りの方が多くなってしまいますから、どうしても株価が下がる、あるいはなかなか上がらない状況になってしまいます。

だからこそこのソフトバンクの株価というのはどうしても頭が抑えられているという状況になります。

今後の成長性は?

じゃあ今後の成長性はどうなのかというところを見てみますと、コモは安定的に携帯事業に集中しているという事で、最大の回線数を誇っている事から、そこから得られる収益というのは非常に安定はしています。

一方で他の事業に乗り出していこうとした事が何度かあります。

たとえばインドの会社を買収したりですとか、あるいは『ABCクッキングスタジオ』、『らでぃっしゅぼーや』といった食材の宅配会社なども買収したりしましたが、いずれも上手くいかなくて全て売却してしまいました。

携帯以外の事業にも手を出そうとしては失敗しているという事から、その辺のものは期待出来なくて結局今後も携帯に集中して、それを磨き続けるのが最適の戦略だと思います。

投資家から見ても、ドコモに携帯事業以外の事は期待していないのではと思います。

KDDIは先程も言いました通り法人事業というのは非常に強いです。

会社が出来た経緯としてもそうなんですが、株主に京セラやトヨタが入っています。

だからこそ法人のIT周りの整理だとか、法人の携帯が使う需要だとかでこれから5Gの需要などが出てきたりしますが、そういった5Gを利用した工場などもKDDIが法人関係という事で取りやすい状況になります。

非常に今、期待の高い会社だと言う事が出来ます。

一方でソフトバンクは単に携帯キャリアというのももちろんなのですが、それ以外のところに手を広げていて、最近だとPayPayYahooも買収していて、その下にはZOZOTOWNとかそういったものもあります。

だからこそ携帯キャリアという特性を活かしながら積極的にあちこちに投資している段階です。

目下この法人というところでは、企業のリモートワークが進む中でこれらの整備を進めたいというような会社に営業をかけている状況です。

だからこそ成長意欲は十分にあると言えます。

一方では先ほど言いましたようには親会社がいるからこそ株が上がりにくいという事もあります。

また財務状況としても、債務はそこそこ多い状況があります。

もちろんこの携帯キャリア事業が安定しているので、返済に問題があるかと言うと決してそんなことはないと思いますが、PayPayにしてもお金をばら撒いて、そして普及させてから、後でお金を得るという考え方から分かるように結構リスクがあるビジネスもするというところもあります。

まとめますとドコモは安定した土管屋という期待が出来るという事と、KDDIは法人に強く5Gに期待が出来るという事、ソフトバンクはビジネスヤクザの第一子分として、あの親会社の目がありながらも配当もどんどん出して、また色んなビジネスに進出してリスクを取りながら成長を志す会社になっています。

株価指標を比較してみるとPERに関してはドコモ16倍、KDDI 11倍、ソフトバンク14倍という形になっています。

配当利回りが一番高いのはソフトバンクという事になっています。

何故かというと先程言ったように親会社が「どんどん配当を出して金よこせ」と言っていて、もちろんソフトバンクグループ以外の一般株主に対しても高い配当が支払われるので、その結果利回り6.3%と高い数字を示しています。

一方で配当性向は低い程まだ出す余力があるという事で、将来的な期待という意味ではまだ望ましいという事にはなります。

したがってソフトバンクはもうあまり余力がないので、もう大きくは増えないと思われます。

一方でKDDIは42%とまだ余力がある、その一方で連続増配19期という事でこれまでずっと19期も増配を続けてきました。

しかも42%まだ増やす余裕があるという事ですから、この点に関しては長い目で見たらまだまだ期待出来て、PERも一番低い水準ですからこれは非常に面白いのではないかと思います。

一方でこの目先の配当ですとか、あるいは将来の大きな成長という事を考えると、このビジネスヤクザとしてのソフトバンクの位置というのも見逃せないという事になります。

ドコモはその中間で安定的に携帯キャリアを淡々とやってほしいと思う銘柄になります。

楽天の参入

携帯キャリアというと実はもう1社は入ってきています。

それは楽天です。

楽天はまずいきなり”1年無料”という事で衝撃的なプランを発表して、攻勢をかけていますが、安値で参入してくるというのは私はいつまでも続かないという風に考えています。

5Gですとかそういったものを利用する為には基地局をあちこちに立てないといけません。

ドコモ、KDDI、ソフトバンクはこれまで何兆円、何10兆円という莫大な投資をしてきましたが、楽天はこれ一から立ち上げないといけないという事なるので、それで料金を安く抑えてしまったら赤字を垂れ流すという事なってしまいます。

楽天が目指しているのはどちらかというと、携帯を楽天経済圏に取り込もうという事だと思うので、最初は確かに安く参入してくるかもしれませんが、かつてのソフトバンクがそうであったように、やがては安値競争から身を引いて一定の地位を築いたところで普通値段を上げてくるのではないかと考えます。

そういう事からドコモ、KDDI、ソフトバンクに対する脅威にはあまりならないのかなと考えております。


いかがだったでしょうか。

このように携帯3社といっても色々な特色があります。

どれが一番良いというのはなかなか難しいんですが、それぞれの好み、投資の目標に合わせて好きな会社を、選んでいくという事が投資家に求められる事です。

そこはちゃんと自分の頭を使って考える事が最後は必要になります

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2 件のコメント

  • こんにちは。いつも興味深く拝読しております。

    > ドコモが8000回線、KDDIが5000回線、ソフトバンクが4000回線

    「万」が抜けているのではないかと思いました。

  • コメントを残す

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