ユニクロが50%減益でも最高値を更新する理由
日経平均株価は8月からほぼ横ばいと平穏を保っていますが、足元の株価を見ると不安定さを強く感じます。
まず、日経平均株価への寄与度が大きいファーストリテイリング(9983)の動きです。2020年8月期の決算を発表し、前年同期比50%近い減益となりましたが、緊急事態宣言明けの好調な業績や最高益予想が好感され、株価は過去最高値を更新しています。
確かに最高益予想は素晴らしいことで、ポジティブサプライズになりました。しかし、もともと常にPERが40倍を超えるような銘柄ですから、そのくらいの成長性はすでに織り込まれているはずと考えていました。
すなわち、この上昇はコロナ禍からの反動で勢いがついた「モメンタム」的な動きと考えられます。他の銘柄は下がる中で、多くの機関投資家がこの波に乗れとばかりに集中的に押し寄せているのです。
今注目されるのは、業績そのものよりも「どの銘柄が短期的に上がるか」ばかりのようです。
新規参入組の心変わりはいつか?
一方で、新興市場は異変が起きつつあります。コロナ後2倍に上昇したマザーズ指数ですが、今週ついにトレンドが転換したように見えます。
マザーズは個人投資家の心理状態を敏感に反映する指数ですから注目に値します。これまで相場を押し上げてきたのは新規参入の個人投資家と言われていますから、彼らの気が変わった時が相場の転換点となります。
もっとも、このまま下降線をたどり続けるとも考えていません。これまでDX関連を主軸に大きく上昇してきしたが、一旦利益確定売りの動きが出ただけかもしれません。
金曜も、マザーズ・ジャスダックで7銘柄のストップ高が出ています。個人による物色はまだまだ続いているようです。
私が新興市場を主戦場としない理由
好調なマザーズ市場に乗って大きな利益をあげている個人投資家も少なくないでしょう。しかし、私はそのような波に乗ろうとは思いません。
本格的な転換点が来れば、株価はあっという間に半分になってしまうのが新興市場の世界です。そのようなことが起きないか常に見張っていなければなりませんし、もし慌てて売ろうと思っても、流動性が低い(買い手がいない)ので売るに売れないということが起こります。
一方では、そこまで持っていなければ大きな利益を得ることはできませんから、まさにリスクと隣り合わせの相場ということになります。ここに例えば全財産を投じるということは、それだけ激しい波に乗るということだということを忘れてはいけません。
私は精神的にその波に耐えられる自信がないからこそここを主戦場とはしていないですし、そもそも皆様に自信を持っておすすめできるだけの情報を得るのが難しいという側面もあります。
もっとも、それを理解した上でポートフォリオの一部に加えるのはありだと考えます。変動が大きい・情報が少ないことから敬遠する人も多いがゆえに、うまみも眠っている世界です。ここで宝物を見つけることができれば、それこそ何倍ものリターンを得ることができるのです。(これを「小型株効果」と呼びます。)
どの市場が絶対的に正しいということはありません。大型株と小型株、日本株と外国株など、それぞれに良いところ・悪いところがあります。バリュエーションが多ければ、その時の流れによってより有利なところを見極めて投資できる自由度が投資家にはあります。
固定観念に縛られず、幅広く素晴らしい銘柄を探していきたいと思います。
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本当に受け取りたいのですが仕組みかおかしいのてすか?
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