11月3日(火)米大統領選
いよいよ米大統領選が近づいてきました。現在のところ民主党のバイデン氏有利と言われていますが、前回土壇場でトランプ氏が巻き返したことから予断を許しません。
さらに危惧されているのが、選挙が終わっても新しい大統領が確定しない場合です。「不正」を盾にトランプ大統領がホワイトハウスに居座り、法廷闘争にもつれこむ可能性があります。その法廷も、大統領が「味方」の最高裁判事を就任させたことから、火種含みです。一時的にでも大統領が空席となれば、これほど不安定なことはありません。
大統領選を前に、株価は下落基調にあります。波乱に備えて一部の投資家が今のうちにポジションを落としておこうと考えたのかもしれません。
どちらが勝つにしても、目を配るべき「長期金利」
「トランプが勝ったら上がる」「バイデンなら下がる」と言われることもありますが、2016年の選挙では当選したら大混乱が起きると言われたトランプが当選し、一瞬の急落後急騰に転じたことから、事前の予想は当てになりません。
ただ、間違いなく言えることは4年前の経済は好調だったということです。株価の上昇は結局それを反映したものにすぎません。トランプ政権は就任後法人減税を行いましたから、企業の利益は「濡れ手に粟」状態で増えたのです。
翻って現在はどうでしょう。新型コロナウイルスのワクチン開発が急がれていますが、一部の産業や地域は大変厳しい状況にあります。もはや風前の灯という企業も少なくないでしょう。
経済は体内の血液のようなものですから、あるところで流れが止まると、全体の巡りも悪くなります。今は「輸血」でしのいでいますが、輸血すべき血(財政支援)もどこまで続くかわかりません。
財政不安が高まると、長期金利が上昇します。長期金利が上昇すると、株価へはマイナスの影響を及ぼします。トランプ・バイデンいずれが勝ったとしても、巨額の財政支出を行うことはほぼ確実ですから、長期金利の動向には常に目を光らせる必要があります。
買うべき株と買うべきでない株。確実なリターンのために必要なこと
問題は私たちがここでどのような戦略を取るかです。
私としては基本的な戦略は一貫しています。それは「良い株を安く買う」ことです。したがって、例えば大統領選後の混乱で株価が下がるとすれば、それは買い時となるでしょう。
この原則に基づくと、「悪い株」と「高い株」はまず対象から除かれることになります。
「悪い株」というのは、そもそもコロナに関係なく衰退が続き、さらにコロナがネガティブにはたらく業種です。百貨店などが代表例と言えます。
「高い株」というのは、コロナ禍や金融緩和の追い風を受けるからといって、実態を無視して上がり続けている企業のことです。テスラなどはその代表格と言えます。
上記のような銘柄を除くと、買うべき銘柄は「長期で業績の拡大が期待でき、なおかつ割高でない銘柄」ということになります。そこで問題となるのが、時間軸です。
目先追い風が吹いているDX関連銘柄は、比較的早期に業績が拡大し、割高でなければそれに合わせて株価も上がる可能性が高いと言えます。
一方、長期で成長する可能性がありながら、コロナの影響を受けるような銘柄の株価はすぐに回復する見込みは薄いでしょう。
ここだけ見ると前者の方が良い気がしますが、すでにある程度上がっているので、株価の上昇余地は限定的です。したがって、ある程度上がったら機敏に乗り換えていく必要があるでしょう。
一方の後者は、なおも売られ続けているので、長期業績に対する割安感は日に日に増しています。このような銘柄を今のうちにしこたま仕込んでおけば、あとは放っておくだけで数年後爆発的なリターンになる可能性があります。こんな銘柄を見つけられたら、投資としてはとても楽でしょう。
どちらが良いか、決定的なものはありませんから、私としてはこれらを両睨みで良いと考えます。一方では機動力を重視して目先で良さそうな銘柄を物色し、一方では大きく売り込まれた銘柄をしつこく仕込む。これでそれなりに安定したリターンになるでしょう。
もっとも、どんな銘柄でも相場全体の流れには逆らえません。買うとしたらどちらにしても相場が下がったときです。絶望にあふれている時に「良い株」を買うことができれば、その後のリターンは保証されたようなものです。
そこで必要となるのは「良い株」を見つける選球眼です。やることがないときは企業を調べて選球眼を磨き続けましょう。
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