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以下、文章化したものです。
2020年11月25日時点、新型コロナ環境下において、日経平均株価はバブル後最高値を更新するという状況になっています。
しかしこういう時に株を買ってしまうとその後損失を出してしまって、おまけに株が塩漬けになって身動きがとれないという、初心者の方が後を絶たないという事がよくあります。
なので私は特に初心者は今このタイミングで株を買うべきではないと考えています。
何故そう言えるのか具体的に解説していきたいと思います。
初心者の失敗パターン~高く買って塩漬け~
日経平均株価ですが、新型コロナショックで大きく株価を下げた一方で、その後世界中で行われている金融緩和や財政政策によって大きく引き上がってきました。
目下この金融緩和も継続している中で、新型コロナに対するワクチンが開発されるなど、明るいニュースも出てきてこれまではハイテク株指導の株価上昇だったのですが、ここにきてコロナ自体も終わるのではないかと言う事で、旧来型ビジネスを行っている企業の株価も上昇に転じています。
これらが相まって日経平均株価はバブル後最高値を更新するという状況になっています。
株価が今後どうなるかという見通しについては、ここではあえて触れないでおきたいと思います。
何故かというと、相場はそう簡単に予想出来るものではなくて、ここで言及したところで正直私としても確実に当たるとは言えないからです。
一方でこのような株価が大きく上昇している時に株を買って失敗してしまう人というのを私は多く非常に多く見てきました。
何故それが言えるのかというと私自身、個人投資家の皆様向けに投資顧問サービスを実施しています。
500名ぐらいの会員がいるのですが、個人投資家の皆様から色々な悩みの相談やご質問などを受けています。
その中で失敗している人に共通している事は、このような株価が高値の時に買ってしまって、その後値下がりを続けて売るに売れなくて塩漬けになってしまっている、こんな人がとても多いです。
それでそういう人がめちゃくちゃな銘柄を掴んでいるかというと、決してそうではなかったりもします。
それなりにまともな銘柄を買っていたりもします。
一方では買うタイミングを間違ってしまってはなかなか投資で利益を出していくというのは簡単な事ではありません。
これから株価の動きのメカニズムについて解説したいと思います。
まず株価が今のように大きく上がりだすと、機関投資家はじめ多くの投資家あるいは、短期投資家というのはこの上昇に乗り遅れてはいけないという事で、どんどん買いを入れます。
すなわち買いが買いを生んで更なる上昇を生むというものです。
このようにして株価が上がる時というのはものすごく大きな上昇を描きます。
そこで当然儲かっているような人も多く出てくるので、投資の初心者の人はそれを見て今買いなんだ、みんなが買っているから今自分も買えばいいという風に思って買ってしまいます。
しかしそう一筋縄にいきません。
最初に買った機関投資家などはそれなりに利益が乗ってきて、一方で株価が少し下がり始めたと思うといよいよ早い事利益を確定して逃げてしまおうと考えています。
したがってそういう人たちが増えれば増えるほど今度は下落に転じます。
一旦下落に転じ始めると今度は逆に利益が出ている人から、早いうちに売ってしまおうという考えが働いて、今度は売りが売りを呼んで一気に下落を生んでしまいます。
実際株価の上昇というのは比較的ゆっくりなのですが、下落というのはあまりに急で特に半年前の新型コロナショックを覚えている人なら良くわかると思います。
1ヶ月そこらで日経平均が24,000円から16,000円台まで下がるという急な下落を演じました。
そんな中で乗り遅れるなと言って後から買った個人投資家というのは、逃げる準備が出来ていないので、おおよそこの高いところで取り残されてしまって、後はもう塩漬けになって、この株をどうしたらいいかわからないというような状況になってしまいます。
私がそのような個人投資家にアドバイスをするとしたら、その時はもうとにかく損が出ていても少しでも早く株を売るという事です。
何故なら株を買うタイミングを間違ってしまうと、その後利益を出すというのは非常に難しくなってきます。
具体的に説明しましょう。
まず短期投資家はどういう動きをするのか。(赤の点が短期投資家が動くポイント)
先ほどの株価の上昇と下落を演じた投資家の背景にあるものなのですが、このように株価というのがアップダウンを繰り返しながら動くものなんですが、短期投資家は例えばこのようなちょっと上がり始めて、そろそろ良さそうだなというポイントで買いに入ります。
一方で株価が下落に転じたと思ったらこの辺で売りを行い、この差額で利益を得ます。
ただこのポイントは投資家によって違いますから、一つの沸点(?)という訳ではないのですが、間違いなく言える事は上がっている時に買う投資家が多くて、下がり始めるとみんな一気に売るという事です。
したがって下落は非常に急になるという事です。
では一般の初心者の個人投資家がどういう動きをしてしまうのか。(青の点が個人投資家が動くポイント)
みんなが買い始めてだいぶ上がってきて、みんなが利益を出ていると知って、今良いのではないかと思って買います。
しかしもうその時には新たに買うような人は出てきませんから、むしろ先ほど買った赤の機関投資家の人たちがどんどん売る事によって下落します。
そうやって下落してもう大体私に相談してくるような時は、塩漬けのままウロウロしているという方が非常に多いです。
高いポイントで買ってしまっているのでこれを超えるというのがなかなか難しいです。
そしてようやくプラスに転じたかなというところで売ると、何とかプラマイゼロかちょっとプラスぐらいで売るというような人が非常に多いです。
しかしもうこれ何が間違っていたのかというと、そもそも買いのポイントが間違っていたのです。
このポイントを間違ってしまうと正直ここに来るまで、やはりそれなりの時間を要してしまいますし、その期間が全く無駄になってしまいます。
そうなるくらいならもう少し損が出ていても、この辺で早く売ってしまった方が次の波に乗る準備が出来るという事になります。
このような個人投資家の人にアドバイスするなら、上がっている時に買おうと思うならすぐにでも逃げる準備をしておいて下さいという事です。
逃げる準備が出来ていないと短期投資では成功しません。
何故なら株価が下落する時というのはあまりに急ですし、日々株価を見て更にそれに対する準備をしていないと瞬時に動く事は出来ません。
そういった問題があるからこそ初心者は今のような上がっている時には、逃げる準備が出来ていないのなら、決して買うべきではない という事ですし、そのまま持ち続けても良い銘柄を持っていたとしても、利益を出すには相当な時間を要してしまうという事です。
安く買って、待つ
ではそんな中で私がどんな戦略をとるのかというと、今みたいな株価が上がっている時というのはすぐにでも逃げなければいけません。
私も色んなタイプの個人投資家の皆さんにアドバイスしているのですが、やはり仕事があったりして忙しい方というのは、私が今売りですよというような事を言っても、すぐに対応する事が出来ません。
また見逃してしまう可能性もあります。
するとをやはりこの下落に巻き込まれて損を被ってしまうという事になってしまいます。
そうではなくてじっくり待つ投資という事になると、今みたいな上がっている時ではなくて、むしろ下がっている時に買って後は企業の成長に従ってじっくり上がるのを待ちます。
そしてあまりに高すぎる水準まで行った時には、ようやく売るという事で大きな利益を得るという事が私のやりたい長期投資という事になります。
安い時に買って、後はしばらく何もせずにすごく上がった時に売りましょうというそういった戦略です。
実際にこの新型コロナでも同じような戦略をとっていて、私が今年買ったのは2月3月の当たりに集中的に買いました。
そして今はこれくらいに上がってきていますから、当然利益も出ているという事になります。
またちょっとしたアップダウンで下手に動くいう事もなく、もう正直ほぼ寝ているだけでお金が増えているというそういう状況になっています。
逆に今みたいな時に買っていたらいつ売ろうかという事を考え、日々眠れません。
株価というのは日本だけじゃなくてアメリカも動いていまして、どちらかというとアメリカな主導の株価という事になります。
アメリカ時間と日本時間というのはほぼ半日差ですから、真夜中もそんなことを気にしていたらなかなか眠れない訳です。
そうではなくて長期投資という事を決め込んだら、今後成長するような良い企業を買いましょうという事にはなります。
安い時に買っていれば今みたいな半分バブルかと言われるような株価上昇値見ても、売ろうか買おうかなんて事も考えずに、株価上昇も当然乗っていけるという事になります。
したがって結論としましては今のように上がっている時に、やはり初心者や兼業の人はあまり買うべきではないと思います。
むしろを株価が大きく下がったコロナショックのような安い時に、どんどん買いましょうということを言いたい訳です。
これは多くの初心者の投資家にも適用出来る方法だと思いますし、熟練の人でもこういう形をやっている人も少なくなくないですし、結果的にはほとんど動く事がなくて変に動いた人よりも高い利益を上げられる可能性が高いと、統計的にも数字が出ています。
いかがだったでしょうか。
正直相場の動きというのを予想するのは簡単ではありません。
この今の上昇が果たしてバブルでその内弾けてしまうのか、金融緩和だからいつまでも続くのかそれは私にもわかりません。
しかしこの上がっている時に買わずにむしろ下がっている時に買う事で、長期的に見れば不安なく、しかも確実な利益を出していく事が出来ます。
ウォーレンバフェットも長期投資家が株を買うべきなのは人々が貪欲に満ちている時ではなくて恐怖に慄いている時だと言います。
皆さんも是非この考え方を実践してみれば、安心して長期投資に取り組む事ができるはずです。
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