日経平均3万円が見えた!TOPIXとの乖離から浮かび上がる「バブル」。投資家なら必ず知っておきたい「より馬鹿理論」とは?

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日経平均3万円が見えた!誰が買っているのか?

日経平均株価は今週も上昇しました。この調子で行けば、早い段階で3万円に到達するのではないかと思われます。

日本で最初に新型コロナウイルスの感染者が確認されたのが1年前です。その頃、1年後に日経平均株価が3万円に到達しそうだと言っても誰が信じられたでしょうか。まして、その後の感染拡大を見るほど、にわかには信じられない現実が目の前にあります。

世界中の政府が実行している金融緩和が株価を押し上げていることは間違いないのですが、それでは誰が買っているのでしょうか。

ざっくり言えば、日本市場においても株価を動かすのは外国人です。外国人だけで東証一部の売買の7割を占めます。

すなわち、残念なことですが、外国人の動きこそが相場の流れを決めるのです。そして彼らは、個別企業というより「日本市場」というカテゴリで見ています。それをまとめて買おうと思ったら、自ずと日経平均を買うことになるのです。

特に、現在のような上昇が続く局面ではその選択が荒くなります。「とりあえず乗り遅れたくないから、相対的に割安な日本株を買っておこう。個別企業は面倒だから、日経平均を買っておけば良いだろう」という風になるわけです。

好調なのは日経平均だけ!ファーストリテイリング56倍、エムスリー200倍…高すぎる日経平均主力銘柄のPERはどこまで上がるのか?

しかし、これまでも口を酸っぱくして言っているように、日経平均株価は「いびつな」指数です。1株あたりの株価が大きい特定の「値がさ株」が指数の大部分を動かします。

したがって、外国人が日経平均を買うと、自動的にこれらの値がさ株に偏った買い方になるというわけです。

その証拠に、東証全体をあらわすTOPIXはこの1年間、全くと言って良いほど上昇していません。そして、日経平均とTOPIXの比率を示す「NT倍率」は過去に例を見ないほど高い水準になっています。すまわち、この株高は「好調な日本市場」ではなく「好調なのは日経平均だけ」と置き換えて考えるべきなのです。

日経平均を大きく動かす銘柄の株価水準を見てみると、衝撃的な事実に突き当たります。構成比率10%を超えるファーストリテイリングは上昇を続け、PERは56倍(2021/01/15時点)に達しました。同じく5%の東京エレクトロンが32倍、ファナック73倍、ダイキン工業48倍、エムスリー200倍という相当高い数字に突き当たります。

これらは成長性も高い銘柄ですが、いくらなんでも行き過ぎのものもあります。すなわち、日経平均はやはり「割高」である可能性が高いと考えます。少なくとも、相場が何らかの要因で変調すれば、外国人の強力な売り圧力によって大きく下げることになるでしょう。

その要因が何になるかはわかりませんが、相場はどこかで必ず変調するものです。昨年2~3月にはNT倍率が大きく引き下がっているように、日経平均はTOPIX以上に値を下げることになるでしょう。

緩みきる空気。覚えておきたい「より馬鹿理論」とは?

それではここから株価が上がらないのかと言えば、決してそんなことはありません。私はむしろ日経平均は早期に3万円に到達し、しばらくは大きく上がる可能性が高いと考えます

その理由は、ファンダメンタルズとは関係のない、相場の法則にあります。その法則とは「より馬鹿理論」(Greater Fool Theory)と呼ばれるものです。

株価が本質的な価値から考えると明らかに高値になっている場合でも、それより高値で買ってくれる人(馬鹿)がいる限り、投資するうまみがあるということです。この理論に従うと、そう考える人が多くなるほど、また買い手が現れてさらに株価を引き上げることになります。

最初はおそるおそるかもしれませんが、株価が上昇を続けると投資した人は幸福感を覚えるようになり、更に投資額を増やします。これを見た他の人も、一人また一人と相場に参加するようになり、新たな「馬鹿」が生産され、さらなる株価上昇を引き起こします。

参加者が増えれば増えるほど、市場には「やっぱり大丈夫だ」という空気が溢れかえって、空前の大相場をもたらすようになります。こうなると、多くの市場関係者は乗り遅れるわけにはいきませんから、冷静だった人も一緒になって市場を盛り上げます。

「音楽が鳴っている間は、踊り続けなければならない。」これは2007年にシティグループのCEOがフィナンシャル・タイムズ紙のインタビューに答えたものです。上昇相場においては、仮にそれが根拠なき熱狂だとわかっていたとしても、市場参加者は上がり続ける相場を前に踊り続けなければならないのです。

しかし、上昇はいつまでも続くものではありません。ご承知の通り、上記発言の1年後、リーマン・ショックによって市場は大混乱に陥りました。「より馬鹿理論」はある時急に冷めるのも特徴です。

目下、テスラ株やビットコインが急上昇し、ダウ平均は史上最高値を更新、日経平均も3万円を視野に入れるなど、これでもかと言うほど楽観論が漂います。すっかり緩みきっている印象です。

しかし、一本調子で上がり続ける株価はありません。これは歴史が証明しています。上がりすぎたものは、やがて本質的な価値に収束していきます。

本質的な価値は何なのか、常に冷静に考えるようにすれば少なくとも大損するような事態は避けられるでしょう。これこそが、安心できる投資における大原則になります。バフェットの投資における最大の原則をここで改めて頭に入れておきましょう。

ルール1:お金を失わないこと。
ルール2:1を決して忘れないこと。


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