バフェット成功法則 個人投資家でも真似できる方法

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以下、文章化したものです。

 


今回はウォーレン・バフェットの成功法則についてお話ししたいと思います。

投資をしたことのある人なら、一度は耳にしたであろうウォーレン・バフェットは世界最高の投資家とも言われています。

それを株式投資によって作り上げてきたということですから、まさに世界最高の投資家という名にふさわしいものとなっています。

しかしながらどのようにして成功してきたのかということについては、皆さんあまり知らなかったり、あるいは本当に理解していない人が非常に多いです。

一方で、彼がやっていることを理解出来れば実は個人投資家でも、同じようなを事をして同じように成功出来ると私は確信しています。

是非、長期で資産を築く方法というのを身に付けて下さい。

バフェットは天才ではない=誰でもできる

世界最高の投資家といわれるウォーレン・バフェットですが、一つには選球眼、つまり銘柄選択が素晴らしいと言われています。

しかし彼がものすごく素晴らしい銘柄選択の技術を持っているかというと、私はかれこれ10年近く彼の投資を見てきましたけれども、必ずしもずば抜けているわけではないと思います。

もちろん基本的なことは全て押さえていますし、投資した理由というのも納得が出来るものなんですけれども、誰もが知らないような掘り出し物を見つけてきたりとかいうことでは決してありません。

彼が投資で成功してきた銘柄名を見れば分かります通り、アメックスやコカ・コーラやアップルなど、誰もが知っているような銘柄をに投資しているに過ぎません。

逆に言えば、決して難しい銘柄を選ばなくとも、このような当たり前の銘柄を選んでいるだけで成功を収めることが出来る、それがウォーレン・バフェットの株式投資のミソであると考えられます。

彼の銘柄選択がずば抜けていないということは、これまでの投資遍歴を見てもわかりますが、色々な銘柄に投資しているのですが、一方では撤退も繰り返しています

最近のことでいうと、IBMなどに投資していたのですが、結局ほとんど利益を上げられないまま数年間にも渡る投資から撤退するというような話になりました。

このことからもバフェットが投資したからといって、すべての銘柄がとてつもなく素晴らしいという訳ではないということは、理解しておいた方が良いと思います。

では銘柄選択がそんなに素晴らしいということでないとすると、相場の読みが素晴らしいのかというとそれもまた当たらないと思います。

そもそもバフェットは相場の先行きを予言するようなことは決してしません。

株価が割高すぎる時には下落に注意しようというようなことは言うのですが、それ以上でもそれ以下でもなくて、目先の株価の動きについてはやはりわからないと言っています。

ただ一つだけ言えるとしたら株式の長期的なリターンに関しては、いつも前向きだということです。

彼は、結局自分たちはアメリカ株が中心だからアメリカ経済の成長に乗っかっているに過ぎないんだということを言っていて、逆にそのアメリカ経済に対して強気であるからこそ、彼のような長期投資が出来るということを言っています。

これはこの後の説明において非常に重要なことになるので是非覚えていてほしいのですが、ではバフェットの成功法則とは一体何なのかということについて、私は3つ取り上げてみました。

この3つを実践すればあなたもバフェットのように長期で資産を築くことが出来ると確信しています。

ちなみにこの長期でというのも一つポイントで、バフェットも若い時からそれなりに成功をしていたのですが、世界最高と言われる程ではありませんでした。

皆さん複利の力というのをご存知でしょうか。

年率のリターンがそんなに高くなかったとしても、これを何年も何十年も積み重ねることで、ある時急に大きく増えるポイントがあります。

バフェットが大きく資産を増やしたのは実は60歳を超えてからということになります。

それまでも安定したリターンをあげていたのですが、一気に何倍とかそういう投資をしていたわけではありません。

しかし着実なリターンを積み上げていくことによって、世界第6位になるような莫大な資産を築くことが出来た訳です。

ちなみにその年率リターンというのがおよそ20パーセント程度です。

このぐらいのリターンを上げられれば投資ではもはや大成功と言われる部類であるので、この数字というのも是非覚えていてください。

前置きが長くなりましたがバフェットの成功法則3つをお話ししたいと思います。

成功法則その1:フロート

まず1つ目がフロートです。

これはコーヒーフロートとかわかりやすいと思うのですが、まさに浮いているもの、浮いた資金です。

バフェットの会社というとバークシャー・ハサウェイという会社なのですが、この会社は主に保険会社をやっている持ち株会社です。

保険会社というと一般的な生命保険とか自動車保険を思い浮かべていただければいいと思うのですが、最初に皆さんが保険料を支払って、そして例えば車で事故をしたり、あるいは亡くなってしまったとか、そういった時には保険会社の方からお金が払われるというものです。

こういった仕組みですけれどもこれには一つ大きな投資の成功の理由というのがあります。

この保険料を最初に貰って、その保険料を支払うまでは保険会社の中にお金がプールされます。

バフェットはこのプールされた資金、これがフロートというのですが、この部分を株式に投資にすることによって、次から次へと資金の供給が行えたということなのです。

資金の供給が行えると何がいいのかというと、持っている株を売る必要がありません

逆に資金の供給がなかったらやはり何かを買う度に、何かを売らないといけないので、売ってしまった株が上がってしまうこともよくありますが、資金の供給が続く限りそれをする必要がなくて何年でも何十年でも、同じ株を持ち続けることが出来る訳です。

先ほどバフェットはアメリカ経済の長期的な見通しに関して、常に強気だという風に言いました。

常に長期的な見通しに対して強気であるということは、持っている株を売る理由がありません。

したがって持ち続けることによって大きなリターンを得ることが出来る訳です。

この持ち続けること何が大切なのかというと、確かに過去の株価チャートを見ると高いところで売って、安いところで買う、そういうのを繰り返せばより高いリターンを得られるのではないかという風に思ってしまいがちなのですが、その動きはなかなか読めるものではありません

一方で投資には株価の動きには特徴があって、株価が大きく上がる時というのは実は1年のうちでわずか数日しかありません。

限られた期間であるということです。

その限られた期間のうちに株を持っていないと、上昇を取り逃がしてしまうということになります。

この瞬間のことを”稲妻が輝く瞬間”とも言うのですが、株を持ち続けてその稲妻が輝く瞬間に市場に居続けたことで大きなリターンを上げてきて、その積み重ねが今のバフェットの資産を築いてきたわけです。

これを個人投資家に当てはめると、個人投資家では同じように常に資金を供給するフロートがあることが、成功の第1法則ということになります。

ではこのフロートが個人投資家においては何なのかって言うと、とにかく資金を供給し続けることです。

例えば将来のための資金とするならば、将来使うまでの間には時間があります。

その時間差を利用して、資金が浮いている間に投資を行ってください。

そして、良い株を見つけてそれを長期保有し続けて、稲妻が輝く瞬間に市場に居続けるということがまず第一に大切になります。

成功法則その2:割高なものを買わない

2つ目に大切なことは、割高なものを買わないということです。

これは安全域という考え方でもあるのですが、株価というのは短期的には大きく上がったり下がったりするのですが、数年数十年の長いスパンで見れば、企業の価値すなわち業績などから導き出せる価値に沿って動いていくものだと考えられます。

そしていくら株価が目先上昇しているからといって、この価値よりも高い価格で買ってしまうと長い期間で見ればこの価値のところまで、下がってしまう可能性が非常に高いです。

だからこそ価値よりも高いと思われるものには手を出さない、逆に価値よりも安いものを買うことによって、将来的に少なくともこの価値に収束することによって、株価の上昇が見込めるということです。

つまり損を避けて利益を得るということです。

これが最も発揮されたのがITバブルの時です。

ITバブルというとアメリカだと「ドットコムバブル」とも言われていて、会社名にドットコムが付くような会社はとにかく高い値段で取引されて、今のテスラのようにぐんぐんと株価が上がっていました。

そこに投資していたような人たちは瞬間的には大きなリターンを上げたのですが、バフェットはそういう銘柄には手を出しませんでした。

ドットコム企業の大半はろくに利益も出さず、売り上げも立っていないよう企業が非常に多かったわけです。

価値に対して明らかに割高であるようなものに手を出さなかったことが、その後バフェットに非常に大きく活きてくるわけです。

皆さんご存知の通りこのITバブルは崩壊を迎えました。

例えば日本で言うならばソフトバンクがITバブルの崩壊によって、株価が一気に100分の1にまでなりました。

アメリカでも同じような展開を経て、投資していたようなファンドマネージャーは大損して退場してしまうというケースが珍しくありませんでした。

しかしバフェットはそういった物に手を出しませんでした。

目先の株価がぐんぐん上がる中でそれを見続け、そういった銘柄に手を出すことなく、周りからもバフェットは終わったとか、ドットコム企業を買わない理由なんてないとを言われながらも、自分を貫いた結果損失を避けて、その後も着実に資産を増やし続けることが出来た訳です。

ちなみに、安全域とは、価値と価格の差のことで、この価格が考えられる価値よりも安いところで買うことによって、価値から価格を引いたバッファということになって、これがある限り我々は安心して株式を持ち続けることが出来ます。

その価値というのが一般的にはPERなどで表されるバリエーション指標ということになります。

単にPERだけではないのですがやはり入口としては非常に重要な指標となりますのでぜひ覚えておいてください。

ちなみに、平均的なPERは15倍程度と言われるので、そこが分析の出発点ということになります。

成功法則その3:暴落時に買い込む

さて3つ目の成功法則としては暴落時に買い込むということです。

このようにバフェットは相場を読むことはしない、予想はしないという風に言いましたが、一方では相場の動きによって大きく動くのが暴落時ということになります。

バフェットの考え方に基づけば、米国経済あるいはそれを構成する企業は長期的には伸び続けて、そして株価はやがてその価値に収束していくものだという風に考えます。

となると目先の株価が大きく下がっているときというのは、多くの人がもっと損するのではないかと不安になって売ってしまうのですが、株価が下がった時こそ安全域は非常に大きくなります

そしていつになるかはわかりませんけれども、この価値に収束することによって、大きなリターンを上げられる確率がどんどん上がっているわけです。

だからこそこういった暴落時に沢山株を買い込むことによって、将来的に大きなリターンを得ることが出来るわけです。

それがまさに実現されたのが2008年のリーマンショックの時で、この時バフェットは倒産するのではないかと言われていたような銀行株、ゴールドマンサックスなどに投資をして、大きなリターンを上げました。

また直近ではコロナショックもあり、瞬間的に大きく下がった後、結局は株価上昇によって、そこで投資出来た投資家はリターンをあげられたということになります。

このように暴落時に仕込むというのは成功を招くもっともをシンプルなやり方だと考えています。

これを実行するのは決して容易ではなくて、やはり人は株価が上がっている時は楽観的になって、ついそういう時に買ってしまうのですが、逆に株価が下がっている時には不安になって逃げてしまうってしまうということが少なくありません。

しかしその気持ちに逆らってこそバフェットのように大きなリターンを上げることが出来るわけです。

バフェットも「私たちが買いに傾くのはレミングの時に買わなければならない」と言っていて、多くの投資家が悲観的になって、もうダメだと言っている時に買わなければならないという風に言っています。

 

皆さんも是非この3つの法則を覚えてください。

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