ハイテク株ラリーは終了。いつまでも上がり続けるわけではない
今週の株式市場は一時大きく下落しましたが、週末にかけて再び息を吹き返しました。
下落の要因は12日に発表された米国の消費者物価指数が予想を大きく上回ったことでインフレ懸念が高まり、長期金利が上昇したためです。詳細は動画をご覧ください。
しかしその後、下値での買いが入り、長期金利の上昇も一服しました。瞬間的なパニックから、少し落ち着きを取り戻したように見えます。
それではもうリスクはなくなったかといえば、決してそんなことはありません。インフレ懸念は払拭されていませんし、それに伴う金利上昇圧力もかかり続けます。
このインフレと金利上昇懸念が、株式市場を大きく左右します。金利が上がるということは、これまで金融緩和の恩恵を受けて大きく上がってきたハイテク株の上昇に歯止めがかかるということです。
株価の比較を見ると、従来型企業が多いダウ平均株価は最高値付近まで値を戻している一方、ハイテク企業で構成されるナスダック指数は戻りが弱くなっています。すなわち、コロナショック以降を1年間続いてきたハイテク株ラリーは、既に終わりを迎えようとしているのです。
これはアメリカだけに限りません。日本でもその代表格であったエムスリーは大きく下落を続けています。
ここから言えることは、どんなに好調に見えるセクターでも、上がり続ける株はないということです。むしろ、上昇が続くからといって、みんなが気づいてからこれらの銘柄に投資していたのでは、とき既に遅しということなのです。
逆に言えば、私達長期投資家としては、みんなが既に群がっている好調なセクターや企業に投資するよりも、多くの人から見向きもされないセクターの中から、成長を遂げている素晴らしい企業を探り当てることこそが、よりシンプルかつ簡単なやり方なのです。そのときは株価もかなり割安な水準で据え置かれているでしょうから、数年単位で見たときの上昇率は確かに大きくなることが考えられるのです。
バリュー投資家の代表格であるジョン・テンプルトンは、このように言いました。
人はいつも見通しが明るい銘柄はどれかと私に聞く。だがその質問は間違っている。本当は、見通しが暗い銘柄はどれかと聞かなければならないのだ。
この逆張りの姿勢こそが、長期投資家に求められるものです。
逆張り投資の極意
それでは、今最も見通しが暗いセクターとはどこでしょうか。それを見つけるために、業種別の騰落率が参考になります。直近6ヶ月の騰落率を並べると、下落率の高い業種から「商社」「医薬品」「鉄道・バス」「食品」といったところです。
これらのセクターの中から長期的に成長を続ける素晴らしい企業を買っておけば、全やがてセクターのローテーションと共に上昇できる確率は高くなります。あなたもぜひこのようなセクターの中から、素晴らしいと思える企業を探してみましょう。
そのときに注意したいのが、他人の声です。最も見通しが暗いセクターということですから、多くの人は、その投資に賛成しないでしょうし、ネットの掲示板などを見ても叩かれている可能性があります。
しかし、投資は多数決ではありません。むしろ、少数派だからこそ、平均を上回るリターンをあげることができるものです。そのときに必要なのは自分で調べて、その内容に自信を持って投資を続けるということです。これこそがあなたを投資において成功に導く唯一の道だと言えます。
ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムもこのように言っています。
自分だけで考えろ、正確に考えろ
これこそが投資における真理です。皆さんも逆張り、そして素晴らしい企業を買うことを意識して投資を進めてみてください。
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