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以下、文章化したものです。
5月28日に私が書いた本『年率10%を達成するプロの株勉強法』が発売されます。
今回お話しする内容はそこに書かれている1つのテーマである株式投資は東大で勉強するより素晴らしいということについてお話ししたいと思います。
あらゆる知識の結集が「株式投資」である
株式投資をすることで、東京大学で勉強するよりも素晴らしい成果を得ることが出来ると私自身が確信しているからこそこのような話が出来ます。
この、株式投資は東大で勉強するよりも素晴らしいという点なんですが、私自身が東京大学の経済学部経営学科を出ています。
そこではマクロ経済やミクロ経済、さらには金融、経営など、様々な事を学んできましたが、一方で結局はそういった勉強は机上のことに過ぎません。
色々とグラフを書いてみたりだとか、複雑な微分積分の計算をしてみたりだとか、そういったことをやって、テストを受けて単位を取ってということはするのですが、それが何か実になるかというと当然すぐに何か役立つということはなかなかありません。
社会に出てしまったらそれを忘れてしまう、そういった人が大半なのではないかと思います。
しかし私は株式投資をやることによって、むしろそこで学んだことを、よりリアルに、より深く実感として勉強することが出来ていると確信しています。
例えば金利と株価の関係があります。
これを金融論では金利が上がると株価が下がるという風に公式のように教えられるのですが、それって一体何のことだろうというのが正直身を持って分かりませんし、そういうもんだと思って、深く追求することはあまりないと思います。
ところが今株式投資をしている皆さんにとっては、これがものすごく重要なことになります。
株価というのの大きな要素として金利があるわけで、今後この金利が上がるか下がるかによって、株価が上がるか下がるかに非常に大きく左右してきます。
特にこの新型コロナ禍においては各国が金融緩和を行う中で金利がものすごく下がりました。
そしてその金利が下がると株価が上がるということを知っていれば、株を買うことによってコロナ禍後の大きな上昇に乗ることが出来たと、理論武装をして戦うことすら出来ました。
このように株式投資を行っていると今まさに現実で起きていることを、理論と結びつけて学ぶことが出来る、しかもその現実で起きていることがまさに自分の損得に関わってくることなので、本当に真剣にやるわけです。
自分の事として、株式だったり経済の現象を捉える上でとても役に立っています。
他にもミクロ経済で言うならば、ミクロ経済では完全競争の世界というものが仮定されていまして、この中では超過利潤、すなわちある会社だけが儲け続けることはないという風に言っていますが、それはなかなか現実的には起こりません。
そういった理論を知っていることによって、逆に本当に儲け続ける企業は完全競争の世界と何が違うんだろうというところに着目することが出来ます。
それがウォーレン・バフェットのいう経済の堀ということになります。
完全競争に陥ってしまう企業というのはやはり一時的に儲けたとしても、このミクロ経済の理論にしたがってどんどん利益が減っていくのですが、一方で他社に真似されないような強みを持った、完全競争の世界から切り離されたいわば独占的な経営形態を築けている企業というのは、やはり継続的に利益を上げていくことが出来るわけです。
これは経済学で言うところの独占の理論というような勉強もしております。
こういった企業を買うことによって我々は長期投資で利益を上げることが出来るということになります。
さらにもっと細かいところに入っていくと経営理論というのも学びました。
そこではSWOT分析や3C分析、あるいはアンゾフの成長マトリックス、そういったところの勉強もしているのですが、企業を分析するときにこれらの項目、これらのフレームワークを一個一個あてはめることによって、その企業は伸びそうなのかどうなのかということについても見極める事が出来ます。
今あげただけで金融論もそうですし、マクロ経済学、ミクロ経済学、そして経営理論というあらゆる知識を動員してきました。
このように株式投資というのはまさにあらゆる知識の総合格闘技なのです。
私の場合は経済を学んでいたので経済というところがベースになってきますけれども、理系の方だったら特定の技術とか、業界に対してものすごく知識があるかもしれません。
そこを皮切りに素晴らしい企業とか、あるいはこれから伸びそうな業界市場といったものを見極めることが出来れば、そういった企業の株を買うことによって株式投資で利益を出すということが出来るわけです。
これは決して1回テストで合格したから終わりということではなくて、投資を続ける限りずっと続いていくものです。
これほど素晴らしい勉強の題材というものはありません。
上手くいけば自分の資産を何倍にも伸ばすことが出来る、まさに自分事として身をもって勉強することが出来る最強のツールだという風に考えます。
教科書に勝るものなし。株式投資の教科書は…?
ではどうやって勉強しようかということについてですけれども、少し私の話をします。
私自身が東京大学に入った方法です。
実は私は塾などには行っていません。
県立高校で普通に学校の課題とかそういったものはこなしていたのですが、特段、塾や予備校などには行っていないわけです。
ではどうやって勉強したのかというと、最も参考にしたのは教科書です。
というのも、東京大学の入試といえばものすごく難しいイメージがあるかもしれませんが、結局は国立大学ですからそのテストの範囲というのは、あくまで文部科学省の指定に従った教科書の範囲でしか出ないとされています。
逆に考えれば教科書の知識さえマスターしてしまえば、東大にだって十分に合格出来るという風に考えられます。
ここで色んな参考書とか塾とかあちこちに手を出してしまうと、本来の軸がぶれてしまって結局まとまった知識にならないと思います。
そこを教科書というところに絞ったからこそ、現役で合格することが出来たという風に思っております。
では株式投資にとっての教科書は何なのかというと、短期投資はともかく長期投資、企業分析という点に関しては、私は間違いなく有価証券報告書だと思っています。
この有価証券報告書は何のためにある資料なのかというと、そもそも株式を取引する投資家が不利を被らないためにある資料で、それも法律に基づいて形式が決められた資料です。
すなわちここを見れば企業の株式の投資に対して必要な情報のあらゆるものが含まれていると言っても過言ではありません。
その内容というのが企業の業績の推移だったり、その企業が抱える課題、そしてその課題に対する戦略、そして目標なんかもそうです。
さらには一般的なプレゼンテーション資料なんかでは出てこない、その会社が抱えるリスクというネガティブな情報も書かなければいけないことになっています。
なのできちんと中立的な観点でその企業を見渡すには最高の資料だと言えます。
あらゆる数字に関しても載っていたりします。
私はかつて証券会社に所属していて企業の分析を行っていたのですが、色んなツールクイックだとかブルームバーグだとか色々あって、そこでニュース情報なんかも入ってきます。
そこには様々なデータが入ってくるのですが、結局私達ジュニアアナリストと呼ばれる、分析する下っ端の仕事としてはそういったツールに出てくる情報源はどこだというところを必ず探らなければなりません。
その情報源を探っていくと、結局はその大半は有価証券報告書のどこかに必ず書かれていたと言えるわけです。
すなわち、あれこれわき目を振るよりも最終的には有価証券報告書を一通り読んでしまえば、それでもう怖いものはないという風に考えるわけです。
私のやり方としてはそうやって有価証券報告書を読んで、その企業に対する理解を十分に深めたら、株価はニの次なのです。
その企業は素晴らしい企業であって今後も伸び続けるということを判断した上で、じゃあ今の株価はそれに対して高いのか安いのかそこで初めて見るわけです。
けっして目先株価が上がるか、下がるかといったことを考えて投資するわけではありません。
長期投資という観点ではそれで十分だという風に思っています。
私が考えるべきは、その会社が取っている戦略が果たしてビジネスとして伸びていくのかどうなのか、その一点に集中することを心がけています。
有価証券報告書の読み方さえマスターしてしまえば、皆さんも同じようなことが出来るという風に考えます。
日本には4000の上場企業がありますから、それらを全てカバーするというのはほぼ不可能ですけれども、一方で皆さんの身の回りの企業もあります。
そういった企業を見た時に自分がよく使っていて、この会社は良い会社だなと思っていたら、その会社が上場しているかどうかを見て、そして上場していたら絶対に発行されている有価証券報告書を見るようにしてください。
自分が見ているのはお客さんとしての一端だけですが、有価証券報告書を読めばその会社の歴史から業績の推移、そして目指しているところ、その為の戦略、それらが全て書いています。
それでいて本当に良い企業だと判断出来たら、初めて株価を見て、実際にPERとかを見て、株価水準が割安なのではないかと思ったらそこで株を買えば、きっとあなたはそれで資産を伸ばすことが出来ます。
しかも自分がよく知っている企業を買っているということですから、これほどの安心感はないわけです。
もし目先その企業の株価が下がってしまったとしたら、ガッカリするのではなくて、むしろより良い企業をより安い価格で買えるチャンスだという風に考えて、むしろどんどん買っていかないといけません。
長期投資はこうやって良い企業を見つけて、そしてその企業の株価が下がった時にさらに買いを続けることによって、将来大きなリターンを得ることが出来る、これこそが長期投資の真髄であると考えます。
株式投資の勉強は人生を豊かにする
株式投資の勉強するというのは他にも色々良い事があります。
例えば有価証券報告書にはその会社の平均年収なども書かれています。
そこを見れば今自分がいる会社よりももしかしたら高い年収を貰っているかもしれません。
あるいは違う業界も見てみたらこっちの業界の方が良い年収が出ているというところもありますし、また業界として伸びていくところを見つけられたら、こっちに移っていった方がきっとあなたの人生としても楽しいのではないかと思いますし、それで年収がアップするなら当然株式投資としてもを元手が増えることになりますから、資産を増やしやすい環境になると考えられます。
このように、株式投資をやることによってあなたの人生がきっと好転しますし、日々勉強を続けていくことによって、必ず得るものがあります。
ぜひ皆さんこの私の本『年率10%を達成する!プロの勉強法』を買って、そういった勉強のやり方を身に付けていただければと思います。
プレゼント①『株式市場の敗者になる前に読む本』
プレゼント②『企業分析による長期投資マスター講座』第一章
プレゼント③『YouTubeプレゼン資料』
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