長期投資で「年率10%」を達成する方法。Amazonベストセラー「年率10%を達成する!プロの『株』勉強法」の著者が細かく解説します

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以下、文章化したものです。

 


5月28日に私が書いた本『年率10%を達成するプロの「株」勉強法』が発売されました。

今回はこのタイトルにあります通り年率10%を達成するには具体的にどうしたらいいのかということについてお話ししたいと思います。

もしこの本を買うかどうか迷われている方がいらっしゃいましたら、検討材料にしていただければと思います。

年率を1%上げることの”威力”

過去20年間の世界株式MSCIワールドインデックスにおける年率の平均リターンはどれぐらいになるかご存知でしょうか。

これはあくまでもドルベースという形になりますけれども、過去1年はコロナ後なので46%と非常に大きく上昇しています。

しかし長期に渡ってこんなに大きく伸び続けることはそんなに無くて、時が経てば経つほどだんだん平均的な水準に収束していくというのが、長期における株価推移の大原則ということになります。

3年だと13.9%、5年だと14.4%、10年と9.8%という形になりまして、最終的にこの20年というところでは7.5%という数字になります。

これぐらいがインデックスにおける成長率の基本的な数字と見て頂ければと思います。

逆にこれ以上高い投資商品というのはその裏には何かしら高いリスクがあるという風に考えた方がいいと思います。

リスクとリターンは常に相対するものです。

そしてこの7.5%という数字は高いのか低いのかといったところなのですが、ではもう一つ質問があります。

同じ20年で日本で販売された投資信託のうち、最もパフォーマンスが良かった物の年率リターンはこれいくらになるでしょうかという質問です。

色々な投資信託がありますから良いものもあれば、当然あまり良くないものもあると、その中でランキングが日経ヴェリタスでちょうど出ていたものがありました。

トップは12.7%でした。

実際の記事はこちらです。

トップだったものがですねアジア製造業ファンドというものです。

20年のリターンが1067.5%です。

これを見るとすごく伸びたようにも見えるわけなんですけれども、倍率にすると約11倍ということになりましてこれを複利の計算で年率に直しますと12.7%という数字になります。

同じようにこの上位10個を年率のリターンにするとだいたい結局10%前後ということになります。

たくさんの投資信託がある中で上位10個でこれですから、どれだけ投資信託のプロがうまく運用したとしても、良くて10%前後という数字になってくる訳です。

従って、長期にわたって10%前後のリターンを出し続けるというのがいかに大変なことなのかということがお分かりいただけるのではないかと思います。

しかし、たかだか10%と侮ってはいけません。

これを長期で複利で続けていくととんでもないことになります。

このように年率が12.7%しかなかったとしても20年経てば11倍になるのです。

年率10%だとすると7年経てばおよそ2倍に、15年経てば4倍に、そして20年で約7倍になるわけです。

つまり100万円投資して、20年間10%で続けたら700万円になるということです。

時間が経てば経つほどこのように右肩上がりとなり、一気に増える局面というのがやってくる、これが長期投資の大原則ということになります。

そんな中で私たちができることは、元手が無ければ始まりませんからまず元手を用意すること、そして少しでも長く運用すること、さらに言えば失敗せずにそれを続けること、この3つが長期で資産を増やし続けるための大原則ということになります。

わざわざ例えば個別株に投資して年率10%を達成しなくても、インデックスでも7.5%は得られるじゃない
かという話もあるかもしれません。

そこで、その10%と7.5%がどれだけ違うのかというところを説明したいと思います。

これは、5%、7.5%、10%、それぞれ毎年複利で運用した場合の計算です。

5年で、5%だと128万円、7.5%だと144万円、そして10%だと161万円になります。

これだけ見ると、もちろん10%が一番いいのですがそんなに差がないように見えます。

ところがこれを10年にすると、5%で161万円、7.5%で206万円、10%で259万円となり、さらにこれが20年になると、5%で265万円、7.5%で425万円、そして10%で672万円になります。

5%と7.5%で160万円の差、7.5%と10%だと247万円の差と、2.5%上がっただけでこれほど大きく運用結果が違ってくるわけです。

時間が長くなればなるほど、1%の差がいかに大きく響いてくるかということがお分かりいただけるかと思います。

従って、長期運用においてはいかにこの1%を紡ぎ出すかということが非常に大切になってきます。

逆に言えば、最初に確かに最初の5年ぐらいでは、努力して個別株を選んでインデックスより高いパフォーマンスを上げるってことは徒労にも思えるかもしれませんが、それが積み重なれば積み重なるほど大きく違ってくるわけです。

更に言えば、インデックスだと一回投資すると決めたら後は何もすることはない一方で、こうやって個別株を調べていると、調べているうちにどんどんおもしろくなってきます。

すると、少しでもお金を貯めてそれを投資したいと思うようになりますから、だんだんと元本も増えていくわけです。

元本とリターンの増加、そしてそれを続けることで、先ほどは247万円の差となりましたが、元本も含めるとこんなことでは済まないぐらい大きな差になって表れてくるということを確信します。

実際に投資で莫大な資産を築いてきた人で、インデックスだけでという話はほとんど聞きません。

むしろ一つ一つの企業をつぶさに分析して、もはやそれが趣味や生きがいのようにやってる人が、何億というとんでもない遺産を築いていたりするわけです。

平均を超えるために ~私のやり方~

では平均以上のリターンを生み出すにはどうしたらいいのかというと、非常にシンプルな考え方を私はここでお示ししたいと思います。

インデックスというのはあらゆる企業を含めているものですから、当然いい企業もあれば中には悪い企業もあるわけです。

そのことが大きく上昇するということを妨げているわけなのですが、その逆をやればインデックス以上のリターンがあげられると私は考えます。

どうすればいいかというと、まず平均以上の会社を選ぶということです。

多くの企業であったり国のGDPであったり、そういった成長よりも長く、あるいは大きく成長し続けられる企業だけを選んで買えば、長期で見たときにはインデックスを追い越すという可能性が高くなります。

また、株価に関しても、いくら成長する企業であっても割高な時に買ってしまったら、やはり長期で見た時には下がりやすくなります。

なぜなら企業の株価というものは、短期的に見れば上がったり下がったりしますが、長期で見れば業績の水準にだんだん収束していくという性質があるからです。

インデックスに関しても、その中に割高なものが含まれているとその割高な企業の株価が下がったときに合わせてインデックスも下がってしまうということになります。

従って、買うときの株価に関しては当然相場目安のものよりも安く買った方がいいということになります。

いわゆるバリュー、割安株と言われるものへの投資ということになります。

もちろんその価値というものの中には成長も含まれますので、成長を加味した上でそれよりも安いと思える株価のものを選ぶということになります。

そしてそれをいつ買うのかというところにも大きなポイントがあります。

私としては、急落するタイミングだけで買えばいいと考えます。

株価というものは、上がる時は割とゆっくり上がりますが、下がる時は急に下がります。

そういったタイミングというのは、多くの人が恐怖を覚えて、機関投資家に関していえば少しでも早く利益確定をするあるいは損失から逃れるためにわれ先にと売る訳です。

すると、株価はここで示したようなあるべき価値、あるべき価格よりも安くなることが非常に多いわけです。

私たち投資家としては、そういった下がったタイミングにこそ業績よりも割安になっているものを買うということによって、最終的に平均以上のリターンを上げる可能性が高いということになります。

直近で言うと、まさに2020年3月頃コロナショックによる大幅下落といったタイミングになるわけです。

ではこれをどうやって選べばいいんだということに関しては、私の本の4章の6に「長期投資で買うべき企業のポイント」というものを書いていますし、株価に関しては5章の2「価値で測るPERの正しい使い方」というところで説明しています。

また、買いのタイミングについては5章の3「買い時は年に2~3回」というところで示しております。

この本を読めば平均以上のリターンを上げられる方法というのが十分に理解いただけるのではないかと思います。

補足ですが、この年に2~3回と言ったのは、これは日経平均の推移ですが、おおよそ毎年、年に1~2回は必ず大きな下落がやってきているわけです。

そういったタイミングでせっせと仕込んでいけば、少なくとも割高なタイミングで高値づかみしてしまうことを防ぐことができて、うまく良いものを買えればやがてそこから大きく上昇させることができる訳です。

またこの下落するタイミングを数字で示すならば、騰落レシオというものがあります。

これは市場のうちのどれだけの数の銘柄が上がったか下がったかを示すものなのですが、青に行けば行くほど下がる銘柄の方が多いということになります。

この2020年のコロナショックの時にはなんとこの騰落レシオが50を下回るというとんでもない水準にまで下がりました。

基本的には騰落レシオが70以下、欲を言えば60以下の時に買えばかなり良いタイミングで仕込めているということになります。

逆に赤のところで買うとやはり損をしてしまう可能性が比較的高いということになります。

これも一つの参考になる訳です。

もっと端的に言うならば、日経のニュースのトップ、あるいはNHKのトップなどで、「今日は株価が下落しました、大変です」って言ってるような時に仕込めれば大きい訳です。

もちろんそのタイミングまでに何を買うか、良い企業はどれかということも見極めをつけていなければなりません。

そこで私は行動をどのようにしているのかというと、普段は、特に株価が上がっている時は特に売買をすることはありません。

まず良い会社をとにかく探すわけです。

株価にも特にこだわらずとにかく良い企業、成長している企業、あるいは時流に乗っている企業はないか、素晴らしいビジネスモデル、素晴らしい経営者、そういったところを探すわけです。

一通り良い企業の業種分析が終わったらその後初めて株価を見ます。

この企業は良い企業だと考えた場合、株価、PERなどを見て割安かどうかを判断します。

もしここで割安だと判断できれば、打診買いということで買ってみるという方式をとっています。

買っているのと買っていないのとではその銘柄に対する理解が全く異なってきますから、とりあえず買って目星を付けます。

もちろんポートフォリオにあまり影響のない範囲で、少額でも、1単元でもいいかも知れません。

とにかく買ってみる訳です。

もし割高だと判断したら見送ることになりますが、一方で良い会社だというふうに判断していますから、良い会社リストにストックしておいて次の局面に備える訳です。

打診買いした銘柄は、決算などが出ればそれを分析して問題ないかということを逐一確認して、理解を深めていくわけです。

そして、次の局面が何かというと、相場が下落した時です。

そんな時に、ここまでの行動をやっているかどうかで非常に大きく違ってきます。

良い企業ストックの中から、最初は割高だったけれども株価下落によって割安になったものはないかと探せばいいですし、すでに打診買いしていて、問題ない下落であればさらに買い増せばいいということになります。

その企業に関する理解は深まっていますから心配なく買えることになる訳です。

こうやっていけば、価格急落時の安い価格で買うことになりますから単価を引き下げて、さらにはたくさん買うということになり元手が膨らむ訳です。

そうやってこれがやがて回復した時には大きなリターンを得ることができます。

流れとしては分かっていただけただと思いますが、いざやってみるとなかなかそううまくいかないものです。

例えば相場が良い時についつい買いたくなってしまう”ポジポジ病”になってしまったり、逆に株価が急落した時には焦ってしまったりします。

また周りが高いパフォーマンスを上げていたら自分も追いつかなければと考えて高いリスクをとって、場合によっては信用取引に手を出したりしてしまうわけです。

そうならないために重要なことを心に留めておいてください。

まずは焦らないということです。

他の人に追いつこうと思うと、大きなリスクをとってしまってろくなことにはなりません。

これはもう相場の真理ではないかと思います。

リターンは追いかければ追いかけるほど逃げていく訳です。

目先の調子は良くないかもしれないけれども、良い企業を買っていれば、長期で見れば必ず結果が出るといことを信じて待つことが長期投資では一番大切になります。

何より失敗しないことが大事です。

先ほど年率10%で複利で積み上げていくと言いましたけれども、ある時大きなリスクをとってドカンとやられてしまった場合、それまで年率10%で頑張って積み立てていけていたとしても、途端に半分になる取引を行ってしまったらそれまでの努力が水の泡になってしまう訳です。

そうならないことがまず第一ということになります。

そして、ルールを作り、感情に流されないということです。

ルールは決まったものが必ずある訳ではなくて人それぞれということになりますが、とにかく自分はこういった場合には買う、こういった場合には売る、あるいはこういう銘柄を買う、ということをあらかじめ決めておいて、それに沿った取引をしなければなりません。

なぜかというと、投資というのは感情に流されて動くと失敗するようにできているからです。

つまり、人と同じような動きをすると人と同じようなリターンしか得られませんし、また、人は得てして損から逃れたい気持ちが強い(プロスペクト理論)ですが、そこで下手に売ってしまうとリターンを逃したりもしてしまう訳です。

それぞれルールを作って、そのルールは随時改定していけばいいと思いますが、とにかくそれに沿って機械的に投資を行う事が大事だと考えます。

そして3つ目です。

常にアンテナを高くして、大化け株は身近にあるという風に考えてください。

先ほど良い銘柄を探すと言いましたけれども、例えばマネー雑誌などにもたまに良い銘柄が載っていたりもするのですが、やはりそれを見ただけでは本当に良い銘柄なのか判断出来ませんし、例えば証券会社のアナリストレポートを読んでいたとしてもその情報というのはすでに機関投資家は知っている訳ですからあまり旨味がなかったりする訳です。

そうではなくて、皆さんの身近にある、普段行くお店、普段受けるサービス、そういったものから、上場している企業はないかを見て、上場していたら有価証券報告書を読んでその企業に対する理解を深め、本当に良い企業だと考えたら買ってみる。

その企業がもしかしたら大化けするかもしれません。

自分で目の前でその企業を見ていますからまさに第一次情報です。

一次情報が一番大切です。

その一次情報を持って投資をすればきっとあなたも機関投資家を上回るリターンをあげることができます。


ひと通り年率10%を上げる方法を示しました。

もちろん、確実に10%上げられるというそういった類のものではありません。

しかし、これを続けていることによって必ずあなたは投資を上達させて、そしてやがてはインデックスを上回って多額の資産を築くことができると確信します。

ぜひ『年率10%を達成するプロの「株」勉強法』を書店やAmazonでお買い求めください


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