【31期連続増配】花王の株価が下落中!買い時か?

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以下、文章化したものです。

 


今回お話しする銘柄は花王です。

花王の株価は実は下落を続けていて、年初来安値の更新を続けています。

しかし花王というと連続増配銘柄としても投資家の間ではよく知られます。

その花王が果たして今買いなのかどうかということについて、詳しくお話しさせていただきたいと思います。

31年連続増配!

これが花王のチャートになります。

1年のチャートなのですが1年前はおよそ9000円の株価だったのですが、今や6500円というところにまで下がっています。

およそ30%の下落です。

これ何故かというところは後ほどを説明します。

ただこの花王というと個人投資家の間では一目置かれる存在です。

その理由が増配がずっと続いているからです。

ここにある通り一株当たり配当金はなんと2020年度で、31期連続増配というような形になっています。

これをランキングにすると、連続増配ランキングで花王がダントツの一位なのです。

2位のSPKが23年で、その他も20年そこそこというところですから、花王ほど増配を続けてきた会社というのは他にありません。

この31年というと間にはバブルの崩壊やリーマンショックなんかもありましたから、それらを完全に乗り越えてきたということになります。

花王のビジネスを分析。日用品は強い?

この銘柄が下がっているということですから、いよいよ買いのチャンスではないかと思っている投資家も少なくないと思います。

一方ではこれだけ下がると不安になるということも確かなので、花王のビジネス、あるいは株価が割高ではないのかというところについて見ていきたいと思います。

まず業績の推移です。

ここにある通り特に営業利益のところ見ていただきたいのですけれども、1673億というところから徐々に増えて、2019年には2117億円というところまで増えてきました。

この期が最高益という形になっているのですが、一方で2020年度はそこから減益となってしまっています。

この減益というのがまさにコロナ禍によるものです。

花王というと日用品などを売っているのでそんなに影響がないのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれないのですが、このようにセグメント別の業績を見ますと、大きなダメージを受けているのが、化粧品です。

売上高で22%の減少、そして営業利益に関してはギリギリ黒字を保っているのですが、なんと388億円も減少してしまいました。

この化粧品の利益に関しては実はこのスキンケア、ファブリックホームケアといったところに次ぐ稼ぎ頭だったのですが、これが大きくマイナスになってしまったことから、減益ということになりました。

これはやむを得ないことでもありまして花王に限らず、資生堂など他の化粧品も厳しい状況にあります。

一方でコロナが終わってしまえば元に戻るということが考えられますから、そうなればまた再び最高益を更新していくような状況に復活するのではないかという期待がかかるわけです。

一方で復活したというだけでは物足りなくて、今後も最高益を更新するような良好な経営環境でなければ、なかなか長期投資は難しいということになります。

今度は花王の今後の戦略という点について見ていきたいのですが、花王の成長戦略は結構明確となっていまして、1つは海外進出というところがあります。

2つ目が他分野展開、そしてM&Aというところがあります。

3つ目は値上げという伝家の宝刀があります。

一つ一つに見ていきたいと思います。

まず海外進出です。

これまでの業績の推移ですが、海外比率に関しては1990年15.9%だったものが2020年には38.2%にまで上がっています。

これはアジアへの進出だったり、あるいは海外ブランドの買収などで比率を伸ばしてきています。

また商品展開というところでも力を発揮していまして、花王というと元々は洗剤などが中心でしたが、そこから掃除用品だったり、あるいは紙おむつだったりそういったところに拡大させて横展開をしてきましたが、大きな転換になっているのが2006年のカネボウの買収です。

経営が苦しくなっていた会社を買収したことによって、先ほど説明しましたが、化粧品部門というところに大きく進出したということになります。

これによって成長軌道にのりましてそこから業績を伸ばしてきたというところです。

多面展開ではここにあります通りこれからメディカルなど、より高度な分野にも進出して、高収益体質を築こうというような戦略も立てています。

経営としては教科書に書いたような成長戦略をとってきて、だからこそ業績が拡大して増配を達成しているとこういうことではないかと思います。

さらに大切なのが3つ目の伝家の宝刀「値上げ」というところです。

花王というとアタック、ビオレ、ハミング、キュキュットと馴染みのある商品がいくつも出されています。

これらをとりあえず皆さんに使ってもらいます。

そして馴染みが出たら皆さん洗剤などは別の物にはなかなか変えません。

特に値段も見ずに同じ物を買っていったりするのではないでしょうか。

そこまでの地位を築けたらここでひっそりと値上げを行います。

ここにあります通り、国内トイレタリー15品目消費者購入単価というところなんですが、2015年を100とした数値ですけれども、消費税増税などもありましたからそれに合わせてじわっと上がって、2020年には111というところになっています。

これらがあって花王とライオンなどの化粧品関係の会社というのは、値上げによって利益を伸ばしているというところになります。

値上げというとノーコストで値上げした分の利益に乗ってきますから、非常に美味しいわけです。

一方で価格競争というところもありますけれども、日用品というと実は数少ない企業によって占められる寡占ということになって、一度売り場を抑えてしまえば、そこに長く商品を供給し続けることが出来るのです。

すると比較的値上げをしやすい環境になってくるというわけです。

実はあのウォーレンバフェットもこのような日用品業界というのは高く評価しています。

これは今説明したように寡占だったり、独占だったりそういった力が強いということ、それから人々が不況であろうと好況であろうと間違いなく購入し続ける商品を売っているというところから、長期的な成長力、あるいは安定性といったところに強みを持っています。

かなり前向きな形で説明しましたけれども、一方ではこのように値上げしてきましたが、景気が悪くなったら、値上げするとどうしても売れなくなって、そして価格競争に陥ってしまうというリスクももちろんありますからその辺は警戒が必要ですが、比較的優位な競争環境にあるということも間違いありません。

花王は買える?「階段指値作戦」をご紹介!

さてその花王の株価です。

いくら良い企業であっても高い株価が付き過ぎていたら、やはりなかなか買いづらいというところがあります。

長期的な株価というのはやがて業績の水準にまで落ちてきますから、今の下落が実は行き過ぎた株価からの戻りなのではないかということが一つ考えられます。

そういった時に参考になるのがPERなどのバリエーション手法です。

ここにあります通りこちらはカブタンというサイトですが、PER24.5倍という数字、それから配当利回りも2.19%という数字です。

これが高いのか低いのかというところですが、一般的なPERは15倍ぐらい、そして花王に関しては比較的高く評価されているので、過去平均が25倍くらいです。

これだけ見ると平均的な水準だという風にも見えるのですが、ただ今目先のコロナで打撃を受けて一時的に業績が悪化しているというところがあります。

したがって、もしまた最高益の水準まで戻るのではないかということを考えたら、実は割安なのではないかという想定が出来ます。

この最高益314円をつけていますから、これに対するPERだと実は21倍というところで過去の水準からすると若干割安感があるというところがあります。

過去が25倍ですから、21倍が25倍になるぐらいの上昇余地はあるのではないかという風に見込まれます。

さらにこの会社も当然成長戦略を描いています。

今の中期経営計画で2025年に営業利益2500億円という目標を立てています。

そこから逆算した時のEPSが大体370円くらいになると想定されます。

一株当り利益370円に対して過去平均の25倍をかけると、想定株価というものが作れるわけです。

370かける25で9250円という数字になります。

6569円という今の株価ですが、6560から、2025年まで4年かけて9250円くらいまでは合理的に想定される上昇率なのではないかという風に思います。

上昇率としては大体40パーセントぐらいで、これが4年でということになりますから、これ年率換算にすると8.9%ということになります。

それに2.19%の配当利回りがプラスということですから、年率にして11~12%ぐらいのリターンが見込めるのではないかと思います。

これが投資の期待値の考え方です。

皆さん是非このやり方も覚えていただきたいのですが、少なくとも花王に関してはかなり手堅い経営、そして成長を続ける限りこれぐらいのリターンは望めるのではないかという風に思います。

もちろん一気に2倍になったりとかそういう劇的な変化ではないのですが、業績の成長をこれからも続けていくのだったら増配も見込めるでしょうし、さらにはインフレなんかにも強い日用品を売っているので、その辺にも強いということで、安定感のある銘柄としてかなり良い銘柄です。

問題は確かにある程度安そうでそれなりのリターンが見込めそうな投資先と考えた時に、ではどうやって買うのかというところなんです。

株価を見ますとズルズルと下がっているのに下手に少し高いところで掴んでしまったら、また下がるのではないかという恐怖があるのではないかと思います。

そこでテクニック的な話ですけれども、私の会員にもお勧めしている方法が、『階段指値作戦』というのがあります。

これは値段を分けて、そしていくつかのを場合に応じて指値を行っていきます。

指値というと当日だけではなくて例えばSBI証券だったら、15営業日に渡って指値をし続けることが出来ます。

なのでその期間に株価が落ちてきたら自動的に約定出来るという非常に楽チンな方法です。

そしてこの階段指値なんですけれども、例えば6500円で100株、それか6000円で100株、5500円100株これを同時にさせておけば下がるごとに自動的に買い増すことが出来ます。

例えば6000円までいったら200株単価が6250円というところになりますし、5500円まで下がったとしたら、6000円の単価で、しかも300株買えるということになります。

こうすることによって下がれば下がるほど長期投資ではより有利な取引になるので、有利な取引の時によりたくさんの株を買える、しかも購入単価を下げることが出来るということから、一石二鳥のやり方ではないかと思います。

是非皆さんこのやり方を検討して見ていただければと思います。


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