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以下、文章化したものです。
2021年10月6日時点で日経平均株価は8日続落ということになっています。
何故こんなに株価が下がっているのかということと、今後の見通し、それからこの下落相場において私が注目している優良株を紹介したいと思います。
こういう株価が下がった時に優良株を仕込めば、目先の相場のことがわかりませんが、5年10年と経った時に大きな果実を手にできる可能性があります。
今回はそういった銘柄について紹介していきたいと思います。
続落の要因
日経平均株価の年初来からのチャートですけれども、菅総理が退任を表明してから一時は3万円を超えるまでに大きく上昇しました。
ところが逆に岸田総理が誕生するということになるとみるみる株価は下落して、今や菅総理退任前の水準にまで戻ってしまいました。
日経平均株価は8日続落ということになっています。
何故このように株価が下落しているのかというと、大きな要因が3つあると考えています。
1つは中国恒大が経営危機に陥っていることです。
別の動画でも解説しているのですが、習近平国家主席は中国の不動産バブルを悪と認定しているので、不動産会社が倒産したり、不動産価格が下落するというのを黙認しているような状況です。
これが続くとま中国経済の悪化は避けられません。
それはすなわち世界第2位の経済大国である中国の失速から、世界全体が失速するという可能性も帯びています。
これが一つの大きな懸念材料として頭をもたげています。
2つ目はインフレです。
新型コロナショックによって様々なところで、モノが足りないとか物流が滞っているということで、モノの価格が大きく上昇しています。
これに輪をかけるように、OPEC(石油輸出国機構)が今回は増産を行わないという決定をしました。
これを受けて原油価格が大きく上昇することになりました。
かつてのオイルショックのように今原油価格が上がるということは、様々な物の価格を底上げするということになります。
ますますインフレに拍車をかけるということになります。
何故インフレがこんなに怖いのかというと、アメリカの中央銀行を始め、世界の中央銀行は物価上昇率を大きな基準として見ています。
この物価上昇率が2%が目安とされているところを、大きく上回ってくるといよいよをこの物価の上昇を抑える為に金利を引き上げないといけないということになってきます。
金利を引き上げるということはこれは株式企業にとっては直接的なマイナス要因となり得ます。
だからは多くの投資家インフレを懸念して、それを受けて株を売りに転じているというところになります。
3つ目としてはやはり日本の個別の要因が大きいと思います。
菅総理の退任によって一時は大きく期待が高まったのですが、そこで選出されたのが岸田総理というところになってきました。
この岸田さんの政策というと、どちらかというと資本主義を修正しようという立場です。
すなわち資本主義だと格差が拡大してしまっていますから、お金持ちとか金融で儲けた人からより中間層だったり、恵まれない人にお金を回そうという政策を取っています。
その一つに金融課税の強化というところも上がっていたりします。
企業は人権を挙げるとするならばこれはコスト増の要因になりますし、金融課税強化、利益に対する課税率は今20%というところですが、これが引き上がってくるのだったら、その前に株を売ってしまおうという流れが強まることが想定されるので、いずれも売り圧力買いにくい要因という風になってきます。
下落は買いのチャンス
一方で、長期投資というのはそういった目先の株価の不安によって、株価が下落したならば積極的に買いに行くべき投資法だと考えています。
長期投資で買うべき企業というのは、今後も成長を続ける会社です。
成長を続ける会社だったら別に目先の金利がどうとか、株価がどうというところも関係なく成長し続けることが出来ます。
そして成長し続けられる会社というのは、利益の成長にしたがってやがて株価が付いてくるものなので、むしろこういった株価の下落の局面というのは業績を伸ばし続けられる良い企業を少しでも安い価格で買うチャンスとなり得るわけです。
良い企業を安い金額で買っていればそこからの損失というのは限定的となってきますし、業績が伸びた時には大きなリターンが期待出来ます。
さて今この下落の局面で年初からの安値を記録している銘柄というのがゴロゴロ出てきています。
昨日に関しては東証一部だけでも160くらいの銘柄が年初来安値を記録しています。
これだけあるとその中に優良株が紛れ込んでいたりします。
そこで今日は私が目を付けた3つの銘柄紹介したいと思います。
ワークマン
1つ目がワークマンです。
ワークマンは最近メディアでも取り上げられていたりするのでご存知の銘柄かと思います。
チャートを見ますと当然一時期大きく上がったのですが、実はコロナ後をピークにズルズルと下がって、11000円ぐらいあったものが今なんと6000円まで下がって半分近いところまで下落しています。
一方で業績の方を見てみましょう。
このように見事に右肩上がりという風になっています。
この要因というのはメディア等で取り上げられている通り、それまで作業服とか工具を売るというのが主な仕事だったのですが、そこからよりカジュアルなアパレル、あるいは一般向けの用品、さらには最近流行っているアウトドア用品なんかも売るようになって売り上げが一気に2倍に延びたというところがあります。
これを追い風に業績株価は上昇してきたわけです。
ところがそれだけ上がってくるとそろそろ限界も見えてくるだろうということ、そしてすでに株で利益を出している人にとってはそろそろが売り時だろうというような流れで今株価の下落が続いているという側面があると思います。
ただ足元の業績を見ても必ずしも悪くないですし、今どんどん色々なことをやっています。
ワークマン女子というのもやっていますし、ここのポテンシャルというのはもともと作業服とか働く人の為の用品を売っていたのですが、それを大量に提供するが故に低コストで作れるというところがあって、いつのまにか誰も追いつけないを低コスト競争力というのを持ち合わせていました。
それをあらゆるジャンルに広げていくことによって、売上を伸ばしていきました。
これからもそれが十分にですね可能であるという風にも私も考えますから、進出先さえ間違えなければまだまだ伸びる余地というのはあるという風に考えます。
一方では店舗が1000店舗と言いましたけれども、大体こういうチェーンは単一の業態だと1000店ぐらいが限界で、ユニクロに関しても大体800店舗ぐらいで伸ばす余地というのは限定的になるというのが一般的な見方です。
しかしそこに違った業態に進出するということであれば、まだ成長余地というのはあると思います。
しかも低コストで作る力という持っているので、着実に利益を積み上げられる可能性も十分にあると思っています。
しかしそれだけ良い銘柄であると思っていながら、なかなか買えるような状況ではありませんでした。
というのもPERで見た時に例えば50倍とかそれぐらいの数字があった会社だったのです。
しかしこれだけ株価が下がってきて、PERは今27倍です。
決して悪くないような数字になってきているのではないかと思います。
これで順調に業績を伸ばし続けられるんだったら、十分に買える水準ぐらいにはなってきているので割高すぎないというところです。
もちろんそこから先の伸びというのは業績の成長にかかってくるので、すごく割安株というつもりは決してないのですが、検討に値する状況になっているという風には考えます。
カプコン
2つ目に注目した銘柄がカプコンです。
ゲームのカプコンです。
カプコンというとヒット銘柄に大きく依存しているところがあります。
その筆頭のタイトルというのがバイオハザードであったり、モンスターハンターであります。
これまでこれらの商品は何作も色々なゲーム機で新しいものを出していますから、それを積み重ねることによって業績を伸ばしてきました。
特に最近ではこのコロナ禍にあってデジタル配信というのに力を入れた結果、売り上げはそんなに伸びているわけではないのですが、利益率が急増しました。
この利益率の見ますと、赤で示された売上高営業利益率がそれまで18%程度だったのですが、ぐんぐんと上がって30%を超えるというところまできています。
このデジタル配信というと売る金額は同じだとしても、もうデジタルでダウンロードさせるだけなので、その点のコストがかかりません。
これがコロナ禍でも大きく伸びたというところになっていきます。
しかもこの会社のすごいのはソフトの開発に研究開発費を多額につぎ込んでいるというところです。
2021年3月期においても研究開発250億円を投入していて、売上高の26%にも相当します。
それだけ研究開発の人材が全人材の75%にも及ぶといい、それほどゲームの制作にかけていると言えるところがあります。
そのゲームがヒットするということになったら、既に持っているタイトルがあるのに他の会社が何かしようと思ってもなかなか追いつけないところが強みが出てくる会社ではないかと思います。
一方で弱みとしては限られたヒットに左右されるということです。
モンスターハンターだったり、バイオハザードといった限られたヒットに左右されています。
このタイトルがヒットするかどうかというところに結局の伸びがかかっています。
私はゲームには詳しくないので、次の商品が果たしてヒットするのかどうかというところを読めるかどうかが、一つ買い時を選ぶポイントになってくるのではないかという風に思います。
むしろゲーム詳しい人にとっては扱いやすい銘柄なのではないかと思います。
少なくとも強みを持っていてそれの強みをさらに強化する動きを行っていることは間違いない会社です。
株価に関していえば5年のチャートを見ますと、大きく上がってきたところから、今一段落している状況です。
強みを強化している会社というのはやはり右肩上がりに伸び続けますから、どこかで買いのタイミングというのは来るのかも知れません。
そのヒットのタイトルというのは予測出来たら、より良いのだろうなという風に思います。
今PERが20倍なので目先の利益に関しては読みづらいところがあるので、これで判断出来るわけではないのですが、長期的な目線で注目していきたい銘柄であることも間違いないありません。
ファナック
3つ目のメーカーがファナックです。
ファナックというと株をやる人だったら優良銘柄としかなり認識しているのではないかと思います。
工場のロボットを作っている会社です。
この会社は一時期非常に大きく持て囃されたところなんですが、実は最近の業績を見ますとあまり振るいません。
2015年3月期がだったのですけれども、上がったり下がったりで全体としては右肩下がりというところにもなっています。
工場への投資に使用するロボットですから、設備投資産業ということで、売上の波というのは景気によってかなり左右されやすくなってくる会社です。
逆に言えばこの売り上げが伸びていない景気の谷の時に投資すれば長期的には利益を出しやすい銘柄とも言えるのではないかと思います。
例えばこの10年のチャートを見ていただきますと、見事に上がっては下がってを繰り返しています。
なので下がった時に買えれば一定の利益が出せる可能性があります。
世界のトップシェアを握っていますから、そこで当然ファクトリーオートメーションロボットというのは常に必要になってきます。
そういった面をシクリカル銘柄として見ていただくのは悪くないのではないかと思います。
ただ一点気になることとしては、実は私の好きなYouTuberにものづくり太郎さんがいるのですが、このファナックの商品というのはどうもいまいち冴えないというところを仰っています。
それが本当だとするならば今業績があまり振るわないのは、単に景気がよくないからというよりも、競争力を失いつつあるのではないかという懸念が一点浮かぶわけです。
たしかに株価で見ますと2018年頃一旦ピークを迎えているのですが、今回そのピークを越えられていないというのは、それを暗示している可能性もあります。
もっともこの部分に関してはで私はそこまでまだ詳しくないので、ものづくり太郎さんに聞いてください。
3銘柄紹介させていただきました。
そんなに目新しい銘柄ではなかったかと思いますが、やはり常こういった銘柄をしぶとく見ていくことによって、どこかで買いのチャンスを見つける、あるいはここは買わない方が良いかという判断もどんどん磨いていけるわけなんです。
株価が下がった時というのは間違いなく言えるのは優良株を買うチャンスですから、その下がった時に優良株を買っていればあとは5年10年放っておいても、きっと利益が出ている可能性が非常に高いという風に考えます。
これは初心者にも取引を日々やっていく必要はないので、初心者とか兼業でやられている方にとっても非常にお勧めのやり方となっています。
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