ハイリターンをあげる方法は2つしかない【長期投資家必見】

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以下、文章化したものです。

 


長期投資というと様々な銘柄を長く持つことだと思っているかもしれません。
 
しかし、ただ単に漫然と株を長く持っていただけでは儲かりません。
 
儲かる投資には必ずその戦略が存在するものです。
 
今回はその戦略を噛み砕いて説明したいと思います。

長期投資戦略2つのパターン

企業の株価が長期で伸びるためには大きく2つのパターンしかないと考えています。
 
この2つのパターンのうち自分が今どちらをとっているのかということをしっかりと認識しながら投資していくことが必要となってきます。
 
リターンの高い長期投資の戦略、私はいろいろやってみましたが、大きく分けると結局2つしかないと考えました。
 
1つ目が最高の企業を持ち続けるということです。
 
例えば多少PERが高かったとしても企業自体が成長していくのでその業績の成長に伴って株価は順調に伸び
ているというようなパターンです。
 
具体的な銘柄を挙げるとすればGAFAです。
 
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンといったアメリカのハイテク株はまさにこれに該当していて、高成長がずっと続いています。
 
この1年や2年でぐっと伸びたからいいというわけではありません。
 
企業の長期的な価値、長期的な株価というのは将来の利益を現在価値に割り引いたものの総和ですから、将来の利益を出し続けなければその企業の価値というのは大きく増えることはなかなかないわけです。
 
よってここで大切なのは、高成長を長期間にわたって続ける企業を買うということです。
 
そんな中でGAFAのような企業はその条件にまさに合致しているのです。
 
そしてこのような企業をどういった時に買うのかというと、もちろんまずは企業の分析を精緻に行う必要がありますが、本当にこの企業が良い企業はこのグラフの通り元々評価が高いですからなかなかで大きく下落することもなく右肩上がりに伸びて行くケースが非常に多いわけです。
 
この銘柄が割安になるまで待とうと思っているとなかなか買うタイミングがないのです。
 
したがって、年率20%30%で継続的に成長しているような本当に良い企業だという風に考えるならば割高か割安かというところはさておいて、思い切って買うべきです。
 
しかも、ちょっと買っただけだと株価が上っていくとまた買えないというようなことになってしまいますから、ある程度のロット、ある程度の塊で思い切って買うべきです。
 
よくあるパターンが、一応買ったといってもちょっとしか買ってなかったので仮にその株が2倍になったとしても実際の利益ではたいした金額になっていないというパターンです。
 
やはり自信があるからにはたくさん買い込んでおくというのがある程度必要になってくるわけです。
 
長期投資の戦略のもう一つのパターンとしては、安すぎる銘柄があるとき急に大きく上昇するというパターンがあります。
 
これは例えば市場から見放されていたり、今は業績が伸びていないけれども実は実力をためているだけだったりする銘柄が、大きな増益を出したり企業がなにか再評価されるような動きが起きた時には急激に株価が
上がることがあります。
 
マイナス要因となっていた例えば業績の低迷だとか市場全体の向かい風といったことがなくなると急に大きく上がることがあるわけです。
 
こういった銘柄だと長い期間株価が上がらないことがあるわけです。
 
しかし私は実はこういった銘柄の方がやりやすいと思っていて、株価がなかなか上がらない一方でその企業が業績を伸ばしたりその企業の価値に自信があるのであれば、上がらない中でちょっと下がった時に、なぜ下がったのか致命的なものじゃないのかというのを逐一判定していく必要はありますが、それで問題ないとされるのであれば慎重に少しずつ買いためていけば、低迷期間のうちに株数が増えて上がったときには大きな利益になっているということになるわけです。
 
どちらのパターンが良いというわけではなくてどちらも良いのですが、ただ確実に言えるのはあなたが今買った銘柄はどちらかに該当していなければならないということになります。
 
どちらに該当しているかで、順張りで買うのか逆張りで買うのかというところが違ってくるわけです。

【戦略1】最高の企業を持ち続ける

もう少し詳細に説明します。
 
最高の企業を持ち続けるという戦略で例えばこのグーグルがあったとします。
 
過去5年間のリターンがプラス275%と4倍近く上がっています。
 
こういった銘柄だとそのPERは20倍30倍といったところでそこを割り込むようなことはなかなか無く、割安感で考えると買えないなかなか買えないわけです。
 
しかも株価の推移で見ても基本的にはやはり大きく下がることなく右肩上がりですからなかなか買いのタイミングがつかめません。
 
だからこそ本当に良い企業だと思ったらある程度のロットをつっ込んでしまう必要があるわけです。
 
こういった企業の投資のリターンはどうなるのかというと、利益の成長が15%から20%ぐらいは確保できないとそもそもPER30倍を正当化できません。
 
一方この成長率を維持している限りはPER30倍を下回る可能性も低くなります。
 
すなわち利益成長がそのまま投資リターンにつながってくるというようなイメージです。
 
一方でそもそもPERが高いですし、このPER30倍というのは高い成長率が続くことが前提となっていますから、成長率が止まったということになるとこのPER30倍を維持できなくなるわけです。
 
30倍が20倍になると株価としては3分の2になってしまいますし、そこからまた上がるというのは本当に成長が止まったのだとしたら難しくなってきます。
 
よって、買いのタイミングがやはり難しい銘柄ではあります。
 
ただ、本当に良い企業であれば成長が続く限り伸び続けるということになりますから割安感にとらわれずに株価が上がっている中で順張りでどんどん買い上がっていくというような戦略も必要になってきます。
 
実は私が苦手とするところなのですけれども、自分への戒めをも込めて、良い企業だと思ったらたくさん買うということが必要になります。
 
例えばまた過去の話をすると、医療情報サイトのエムスリーを分析したのですが、この会社は本当に良くて、「経営は99点だ」というようなことをブログに書きました。
 
しかし、PERがその時50倍ぐらいあったのでさすがに買えないなと思ったのです。
 
しかし皆さんご承知の通り、その後コロナ禍もありましたが、PERが50倍から一気に100倍にも上って業績も成長して株価が一気に伸びるということになったわけです。
 
これは本当に自分への戒めで、良い企業だと思ったらとにかく買うんだという心意気は持っておく必要があるわけです。
 
さらに、こういった企業を大きく買うというのももちろん大事ですけれどもそれをさらに相場が暴落した時に買えばもっと大きな利益をもたらすということになります。
 
最高の企業であれば例えばリーマンショックやコロナショックのようなことがあっても、事業の方は正直ビクともしません。
 
そういった中で、いい企業でも相場が下がればそれにつられて下がることになりますからそういった時に株を買えれば結果的にはリスクも少なくそして大きな利益をもたらすことになるわけです。
 
このグーグルのチャート見ると、それまで1500ドルくらいまで上がっていましたがコロナショックで1000ドルまで下がりました。
 
しかしそこから今は3000ドルにもなっているわけです。
 
コロナショック前からだったら2倍というところですけどもこの大暴落時に買えればなんと1年ちょっとで3倍という更なるハイリターンを上げることができたわけです。
 
通常時は順張りで買っておき、なおかつ暴落時にはとっておいた虎の子の資金をこういった企業に投じると
いうことが大切です。
 
私がこれでうまく買えた銘柄というのがマイクロソフトです。
 
グーグルと同様にマイクロソフトも買えたのですが、ただ買えた金額が小さかったというのが大きな反省点です。

【戦略2】激安銘柄が上がるまで待つ

もう一つの戦略は激安な銘柄が上がるまで待つことです。
 
その一つの事例として富士フィルムを挙げます。
 
みなさんご存知の銘柄だと思います。
 
もともとフィルムをやっていましたがそのフィルムはですねデジタルカメラに変わったおかげでこのフィルム事業は全く儲からないものとなってしまいました。
 
しかし、当時の社長が将来を見越してもうフィルムはダメだということで医療などの分野に舵を切っていたわけです。
 
その辺の経営の転換というのはうまくいったのですが一方でもう成長の伸びが止まりつつあったのでPERはかなり低い水準に据え置かれていたわけです。
 
赤のラインがPERのチャートです。
 
過去の平均が15倍となっていますが、2020年頭にはPERが10倍ぐらいまで下がったのです。
 
富士フィルムはこの後確かに大きな利益の上昇がありましたが、利益が何倍にもなるという状況ではありませんでした。
 
しかしこのPER10倍の時に買っていれば、10倍から20倍ないし25倍になることによって株価が一気に2倍に上昇したわけです。
 
もっとも、株価が伸びてない間利益が成長していなかったというわけではなくて、じわじわと成長していたのです。
 
しかし、その成長が地味だったがゆえに市場からあまり注目されておらず、利益がじわじわ上がっているのに株価が上がらない、PERは低下傾向をたどっていったのです。
 
しかし、たまたまこのコロナの時に大きな増益を記録したおかげで、市場が富士フィルムの良さに気づき一気に投資家の買いが入り、PERは25倍にもなりました。
 
しかし、PER25倍というとそれほど無理のある数字でもありません。
 
つまり、市場からですね無視されつつある銘柄というのは、ずっと横ばいから一気に上がるという上昇曲線をたどります。
 
投資のリターンは【PER×利益】です。
 
PERが2倍になるというのもありますし、年10%のリターンが積もり積もってあるとき爆発するということになってきます。
 
株価がなかなか上がらないというところですけれども一方でもともとPERが低いですから利益が盤石であるならば株価が下がりにくいというメリットがあります。
 
もちろん、目先1年2年で儲けるという確信があるわけではないのでそういった人にとってはじれったいやり方ですけれども、ただ利益が出ている限りは下がりにくい、これはいわゆるバリュー投資の大きなメリットということになってきます。
 
そして買い方ですが、今日明日で株価が上がるものではないのでやはり低迷期間が長く続きます。
 
しかし、利益が少しずつでも成長している限り、株価が上がらないというのはどんどん企業の旨味が増しているということでもあります。
 
こういった中で、相場の変動だったりとかちょっとした企業ニュース株価ニュースによって株価が下落することありますから、買えるチャンスはかなりめぐってきます
 
ただし、株価が安いということは本当に何か問題を抱えている可能性もあるので、落とし穴がないかということは慎重に判断しながら一方で下がった時には買うという逆張りを繰り返していけば、単価を抑えつつたくさんの株数を買うことができ、結果的に上がったときには大きなリターンを得ることができるわけです。
 
さらに、もともと低成長と見られていた銘柄が実はいわゆる力をためている状態で、それがいよいよ企業変革によって高成長銘柄ということになると、株価や利益が一気に2倍になるようになることも珍しくありませんし、利益が2倍になるような企業だったらPERも上がります。
 
PERが2倍になって利益が2倍になれば株価は4倍になります。
 
これが、低評価銘柄の中から大化け株が生まれる一つのメカニズムということになっています。
 
今市場ではもっぱら高成長銘柄がもてはやされていますが、成長性が止まったと見られるとPERが低下します。
 
今目先はコロナやデジタル化によって業績が好調に見えて、毎年30%くらい成長するのではないかという風に見えますが、毎年30%の成長が続くとなると天文学的な数字になりますからそんなことはなかなかありません。
 
そして成長が止まるとPERが低下するという側面があります。
 
一方で今まったく評価されていない低評価株(バリュー株)は、しばらくは苦難の時となりますが、バリューに投資するというのには忍耐が必要だということは間違いありません。
 
耐えに耐えた挙句に急上昇があります。
 
その間にたくさん買っておけば、株価が上がった時に多くの利益を手に入れることができます。
 
仮に株価が2倍になるまでに5年かかったとしても、実は年あたりのリターンが15%ですから、それこそ15%で成長する高成長銘柄を持っているのと大きく変わりがないのです。
 
しかもこの株価が安い銘柄というのは配当利回りも高いですから、年15%に例えば配当利回り3%とかが常にプラスされていきますからトータルで18%と、利益が年率15%20%成長する銘柄を持っていた場合とあまり変わらないということも珍しくありません。
 
大化け株が生まれるのはどちらかと言うとこちらの方です。

「大化け株」を掴むには

最後にもう一歩進めて、大化け株を掴む方法を紹介します。
 
この2つです。
 
最高の企業を相場が暴落した時に買えれば、もともと利益の成長くらいのリターンが見込めるような銘柄を買うというのは必要ですけれども、それが相場の暴落によって企業の成長性と関係ないのに株価が下がった時には絶好の買い時であるということがあります。
 
一方では、低成長と見られている企業も実は高成長となる力を秘めていることが珍しくありません。
 
そういった激安銘柄を買えれば、そもそも株価の下落余地は限定的ですし、そこから利益の上昇と高成長株とみなされたことによる評価の変化によって大きく伸びることがあるわけです。
 
この2つのパターンをぜひ覚えていってください。
 
隠れた優良銘柄を探すというのもを投資家にとっては面白いことなのではないかと思います。

執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

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