持ち株が下がっている方必見!成長株投資の真髄を伝授します!

Print Friendly, PDF & Email

今、日本の成長株の株価下落が止まらない状況となっています。

昨年、一昨年は代表する銘柄であったエムスリーは高値から50%近く下落しています。

成長株というと、将来が期待されて買いが入りやすい状況になるものですが、直近でなぜこれほどまでに下がっているのでしょうか。

その理由を解説します。

そして、持っている株が下がっている方はどのように対処するべきかも併せて紹介したいと思います。

エムスリーはなぜこんなに下がったのか

「成長株」「新興株」と呼ばれる銘柄が大きく下落しています。

代表格であるエムスリーは直近6ヶ月で34%、高値からすると50%も下落しています。

東証マザーズ指数も直近で大きく下がっています。

これに合わせて成長株といわれる株は下がっている状況です。

エムスリーは元々ものすごい成長企業で、医療関係のデジタルトランスフォーメーション(DX)を担っており、コロナの影響でさらに重要度が増し、大きく成長しました。

業績はなんら問題の無い会社です。

マクロ的な金融経済の背景を見ると、この下落には確かな理由があります

アメリカ連邦理事会(FRB)の議事録が公開され、それによると、金融引き締めの方向に舵を切り始めているということが明らかになりつつあるのです。

これまでは、コロナショックで経済が厳しいので金融緩和政策が行われてきました。

それが2022年末頃まで続くと見られていましたが、議事録が公開されると、利上げの時期が早まり、2022年3月頃には利上げが行われるということが同意事項となりつつあります。

また、保有資産を縮小し、市場にばらまいたお金を回収しようという動きも見られ、更にはこの保有資産の縮小は前回の正常時よりも速いスピードで行われるとも言われています。

金融緩和が終了ということになると、どうしても株価が下がりやすくなります。

金利が低い時はお金を借りてでも投資をしようという動きが出ますが、金利が上がるとなると、今のうちに儲かった分を売ってお金を返そうという動きになるからです。

その中で、特に成長株が下がる理由を解説します。

まず、そもそもなぜ金融引き締めを行わなければならないのでしょうか。

金融緩和の最大の副作用はインフレです。

これはアメリカの消費者物価指数の推移ですが、元々1.4%ほどだったものが直近で6.8%というかなり高い数値となっています。

毎年10%近くずつ物価が上がっていくということになっています。

そうなると困るのが貧困層や年金などで暮らすお年寄りです。

インフレが起こる要因として、一つは供給が需要に追い付いていないということがあります。

そして、石油や石炭などのコモディティーに関しては、需給の問題もありますが、一方でお金が余っているから少しでも儲かるところに手を伸ばそうという投機的な動きが生まれ、コモディックの価格を引き上げてしまうということになります。

これを止める一つの手段として金融引き締めがあります。

極端なインフレによって生活を困窮させないために必要となってきます。

ではなぜ金利が上昇すると特に成長株の株価が下がるのでしょうか。

論理的にはこの計算式で説明できます。

成長率が高いということは、分母が小さくなる、つまり、許容されるPERが大きくなるということになります。

しかし、成長率だけが重要なわけではなく、金利も重要となってきます。

例えば金利が7%から10%に上がったとすると、許容されるPERが50倍から20倍に下がることとなり、株価は60%下落することになります。

つまり、成長率が高いほど金利に対する感応度が高くなるということです。

エムスリーの例で言うと、PERは一時80倍や100倍にもなっていました。

年率30%というものすごい成長率で、事業基盤も盤石だったのですが、やはり株価が上がりすぎていた側面があります。

企業が成長していたのも確かですが、金利がいつまでも低いわけではなく、また、短期的な投資家が上がるところにくっついてきて無駄に株価を引き上げてしまったバブル的な株価になってしまっていたところがあります。

このことから、PER100倍とかそういう企業に投資するのはなかなか難しいと私は常々言っているのです。

エムスリーの株価が下がってきたので今買うべきですか、という質問をよく受けるのですが、下がったとはいえまだPER50倍ありますから、これから金利が上がるという局面ではPERが高い銘柄ほど株価が下がりやすいので、PER50倍が許容できる範囲かというと疑問符が付きます。

狙い目企業の見つけ方~PEGレシオとは?

割高すぎる企業に手を出してはいけませんが、一方で巻き込まれただけの企業もあります

成長企業がずるずる下がっている局面で、それにつられて下がっているだけということです。

PERもそれほど高くなく、業績としてはしっかり成長している企業というのも珍しくありません。

この3年の東証マザーズ指数を見ると、コロナショックで一時大きく下がり、その後2倍くらいまで上がったのですがそこからずるずると下がり、今ではコロナ前の水準に戻ってしまっているという状況です。

しかし、株価というものは基本的に業績に比例するものです。

株価が戻った一方で業績が以前より上がっていてこれからも上がっていくなら、当時は割安ではなかったものが今では成長性を考えると十分に割安といえる企業がごろごろしていると思います。

ここで有用な考え方が『PEGレシオ』というものです。

PEGレシオが1を下回ると割安、0.5を下回ったなら相当割安とされています。

実際に数字を当てはめてみます。

PER30倍で年率30%の成長が3年続く企業があったとすると、PEGレシオは1でまずまず割安といえます。

これが3年間毎年30%成長するとなると、複利計算で3年後には利益が2.2倍になっている計算になります。

3年後のPERは13.6倍となり、これ自体は平均的な数字ですが、年率30%も成長する高成長企業がPER13.6倍で放っておかれるはずは無く、株価は今よりも上がっている可能性が高いです。

そういった企業を探すときに有用なものが、マネックス証券の銘柄スカウターです。

銘柄スカウターでのスクリーニングのやり方はYouTube動画内で説明しているのでぜひご覧ください。

株価を追ってもしょうがない。業績を見よ!

株価やPERというものは、かなりふわっとしていて、投資家の心理などによって簡単に大きく動きます。

コロナショック後の大きく上昇した時には利益確定の売りに押されやすい状況でしたし、日本市場には腰を据えた投資家がまだ少なく、個人投資家の新興市場では利益が出たら売ってしまうという動きも出やすいです。

そんな中で、本当に良い企業が安くなっているとしたら、やがて業績がついてくれば株価も業績に追い付いて伸びてくる展開が期待できます。

今、成長企業の株価が下がっているとしたら、チャンスであると言えます。

私が言いたいことは『株価ではなく業績を見よ』ということです。

業績が伸びていればそれに従って株価も伸びてくる可能性が高いです。

よほど割高だったら別ですが、PER20倍の企業が年率30%で成長しているなら数年後に株価が伸びていないということはほぼあり得ないわけです。

そういう観点で見ると、今、株価が下がって不安に苛まれている方も安心して持ち続けられるかと思います。

執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

詳細はこちら

サイト訪問者限定プレゼント
メールマガジン登録で2つの特典を無料プレゼントいたします。

特典①『株式市場の敗者になる前に読む本』をプレゼント!
特典②『長期投資マスター講座』第一章を無料公開!

メールアドレスを送信して、特典をお受取りください。
メールアドレス *
※送信したメールアドレスに当社からのお知らせやお得な情報をお送りする場合があります。


※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。

気に入ったらシェアしてもらえると嬉しいです!

コメントを残す