今回は、日本М&Aセンター、М&Aキャピタルパートナーズ、ストライク、このМ&A仲介会社3社について分析します。
いずれも、これまで大きく成長してきた会社ですが、その成長がどこまで続くのか、競争の中でどの会社が勝ち残るか、考えてみたいと思います。
『М&A仲介会社』とは?
М&A仲介業界はここ20年くらいで大きく成長してきた業界です。
中小企業の統廃合や事業承継の間を取り持つことが仕事です。
中小企業には、後継者がいない場合も多いのですが、簡単に会社を潰すこともできないので誰かに引き継ぎたい、そのニーズを受けてМ&A仲介会社が成長してきました。
事業の流れは以下のようなものです。
会社の財務調査などの仕事ももちろんありますが、最も重要になるのは”営業力”です。
売り手企業と買い手企業を見つけてきて案件を成立させる力が求められます。
3社を比較
東証プライムに上場しているのが、日本М&Aセンター、М&Aキャピタル、ストライクの3社となりますが、この3社を比べてみましょう。
規模感としては日本М&Aセンターが最も大きく、М&Aキャピタルがその約半分、ストライクがさらにその半分といったところです。
営業利益率はいずれも40%~50%と高い水準になっています。
業績の推移は3社とも右肩上がりとなっています。
М&Aキャピタルに波があるのは、売り手企業の情報を全国の地銀などから紹介してもらうよりも直接受託することが多いという特徴があるため、大手案件の有無などにより売り上げにばらつきが出るからです。
指標比較
投資指標で比べてみます。
設立が最も早いのが日本М&Aセンターで、だからこそ先に地銀などとのネットワークを作り上げることができたということです。
ストライクも同様の手法を取っていますが、日本М&Aセンターの2番手という感は否めません。
注目はМ&Aキャピタルの平均年収の高さです。
売上高は日本М&Aセンターの半分でしたが、従業員の数は4分の1ほどとなっており、1人当たりの売り上げが多い少数精鋭の会社と言えるでしょう。
各社の特徴
各社の特徴を簡単にまとめました。
日本М&Aセンターは業界の王者であり規模も大きいものの、ノルマも厳しく、その結果”不適切会計”が発生してしまい、不安を呼んでいます。
М&Aキャピタルは、案件の直接受託が多く、業績に波があることや、「投資銀行化」を目指すような動きに特徴があります。
ストライクは、ネットを介した営業に力を入れていますが、日本М&Aセンターの2番手感を払拭できていないというところです。
業界を見る
3社を比較するためには、М&A仲介業界の現状を把握しなければなりません。
業界のリスク
こういった「参入障壁が低い」「価格競争の激化」という状況の中で現れたのが『М&A総合研究所』です。
【М&A総合研究所】の登場
立ち上げてから4年で上場、業績も大きく上昇していて、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。
AIやDXを駆使して、効率化・スピーディー化を進め、『完全成功報酬』という、案件が全て完了するまで報酬は受け取らないという仕組みで価格競争も激化させています。
業界の”穴”をうまく突いて急成長したМ&A総合研究所ですが、まだできたばかりの会社ということで今回の分析対象からは外しています。しかし、今後注目するべき会社ではあります。
長期投資対象として選ぶなら…
結論として、私が長期投資の対象としてこの3社から選ぶとすれば、
М&Aキャピタルパートナーズ
ということになります。
理由は以下の3つです。
業界全体として競争が激化していくと考えられる中で、他社に無い強みを持っているМ&Aキャピタルを今回は選ばせていただきました。
М&A仲介業界は、市場が伸びてきていて競争が激化している面もありますが、まだまだ可能性のある市場だと考えていて、今後も注目していきたいです。
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