キヤノンが東芝メディカル買収の報道。買収金額は7,000億円。東芝メディカルの売上高は4,000億円、EBITDAは340億円なので、PSR 1.7倍、EV/EBITDA 20.6倍。普通に考えたらこれは明らかに割高。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2016年3月9日
一方でキヤノンにも事情がある。業績は非常に安定しているものの、主力のデジタルカメラはスマホの普及で衰退待ったなしの状況。財務状況に余裕があるうちに手を打たないといけない。実質無借金で、株主的には還元してもらいたいが、そうもいかないのが経営だろう。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2016年3月9日
昨年スウェーデンの防犯カメラ会社を買収したのも未来に向けた投資の一環。しかしこれも売上高770億円の企業に対し3,300億円支払う大盤振る舞い。今回の東芝メディカルと合わせて、キヤノン多額ののれんを背負うことになる。のれんは将来的な減損リスクを意味する。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2016年3月9日
東芝メディカルの医療産業は成長産業。衰退が見えているキヤノンはどうしても欲しかったのだろう。画像技術ではシナジーがあるかもしれない。世界的にはシーメンスやGE、フィリップスが強く、今後肉薄していけるかが大きな鍵となる。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2016年3月9日
もし、買収後うまくいかなかったとしても、キヤノンにとっての財務的ダメージは知れている。実質無借金で、純資産は3兆円以上。リスクを取らなかったら成長はない。株主は温かく見守るしかない。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2016年3月9日
東芝はこれで一連の不祥事から財務的には一息つける。成長事業を手放すのは痛いが、高値で売れたからよしとするしかない。売上高に占める割合は6%と、まだ多くの事業を抱えている。これから本格的な事業再編が進むことを期待する。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2016年3月9日
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