4188三菱ケミカルHD
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
PER5.5倍、配当利回り4.8%の割安感が目立つ。幅広い産業に製品を提供。グループ会社のHD化による不採算事業からの撤退で収益改善。同時にM&Aで収益取り込みに成功。業績拡大が続き、2018年3月期は2期連続の最高益を見込む。一見とてもお買い得に見える。(続く)
※上記「2018年3月期→2019年3月期」に訂正します。
足元の収益改善は、市況によるものも大きい。化学は景気連動性の高い典型的なシクリカル銘柄。市況(景気)が悪くなれば業績悪化が見込まれる。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
例えば、リーマン・ショック前の2008年3月期は当時の最高益を記録したが、その2月の株価・業績におけるPERは約6倍と割安に見える。しかしリーマン・ショックを経て株価・業績ともに下降が続き、2009年3月期は赤字決算、株価は1年前の半分に落ち込んだ。赤字なので、当然PERは効かない。 pic.twitter.com/XB35HcNQTa
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
PER6倍(約700円)で買って持ち続けても、今の株価が800円そこそこなのでほとんど伸びていない。PERの低さに惑わされて買うと痛い目に遭う可能性がある。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
逆に、本当の買い時は、赤字を計上した後。2010年3月期は黒字に転換し、この時の株価は400円前後でPERは40倍。業績の落ち込みが大きい分、むしろPERは高くなっている。この辺で買って、ピーク近くで売れれば3倍程度は取れたことになる。 pic.twitter.com/Sg1o6z6kEE
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
2008年2月頃と違うのは、構造改革が進んで営業利益率が向上したこと(6%→10%)、配当性向が上がり、配当利回りが上昇したこと(1.7%→4.8%)。利益率が上がると赤字になりにくくなるし、配当があると株価の下支え効果がある。とは言え、利益が半分になることも見込まなければならない。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
シクリカル銘柄こそ、不況の底で買い、好況の真っ只中で売ることが肝心。うまく使えば資産増加に大きく貢献できるだろう。
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) 2019年2月28日
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