前代未聞の10連休に投資家はどう備えるべきか?(有料メルマガサンプル記事を配信)

新天皇が即位される5月1日を挟んだ10連休は、株式市場では異例のことです。海外市場が開いている中で、丸一週間の休場など昨今聞いたことがありません。どんな事態が想定され、投資家はどう対応したら良いのでしょうか。

※本記事は4月6日に創刊される有料メルマガのサンプルを兼ねます。月額980円(税別)のメルマガは以下よりお申し込みください。

過去に例を見ない「10連休」に備えよ!

今週の日経平均は大きく下げる場面がありました。先週の米国株の値下がりを受けて、急速に不安定化したようです。

しかし、まだ本格的な下げとは言えないでしょう。下げた翌日には反発する展開ですから、「総悲観」ではない様子がうかがえます。総悲観になれば、昨日も今日もその翌日も下げる展開となります。

今は資金に余力を残しつつ、下げを少しずつ拾う程度で良いでしょう。

大きな動きとなる可能性があるのが、天皇即位にともなう10連休の前後です。

日本市場は丸一週間休場となります。その間も海外市場は開いています。このような状況は過去に例を見ません

日本の株式市場における取引の6~7割は外国人によるものです。彼らはどのような行動に出るでしょうか。

一般的な感覚では、休場中に突発的な事象が発生したら手の打ちようがないため、事前にポジションを減らすことが考えられます。

また、前代未聞の機会に乗じて、悪さを企むヘッジファンドがいてもおかしくありません。短期志向の投資家は、予期できないリスクをあえて取ることはしないでしょう。

10連休の前後は国内企業の本決算や海外企業の四半期決算が集中するタイミングでもあります。もし連休前日の金曜日や連休中に悪い決算が出ても、投資家は対応することができません。

したがって、短期志向の投資家だけでなく、長期投資家の一部も持ち高を落とす可能性があります。そもそも、景気減速の兆候が出ている中、決算の見通しは明るくありません。

このように、連休前は何重にも売り圧力がかかることが考えられるのです。

10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業を買う

しかし、私たちバリュー投資家にとってはむしろチャンスだと考えます。

そもそも、私たちが投資している対象は企業の事業であって、株価ではありません。事業は10連休を挟んだからと言って、急激に変化することはないでしょう。

あなたが事業のオーナーだとしましょう。たった10日間株式の売却ができないからと言って、その前に事業を売ろうとするでしょうか。

現実的にはそんなことは考えもしないでしょう。なぜなら、目の前には商品やサービスがあり、従業員はせっせと働いていて、顧客は商品にお金を払っているからです。これが続く限り、事業はお金を生み続けます。

普段から株価ではなく会社の事業に焦点を当てていれば、株価変動のリスクに焦る必要はないのです。これは長期投資の大原則です。

むしろ、事業そのものにはほとんど関係のないリスクにより株が売られるとしたら、オーナーなら喜んで買うでしょう。普段なら決してお目にかかれないバーゲンセールになる可能性があります

セールがあるとわかっているのなら、参加しない手はありません。事前に何を買いたいか吟味し、資金を握りしめ、時が来たらいざ出陣です。

もちろん、買ってから下がる可能性もありますから、それでも持ち続けられる自信のある銘柄を買うようにしましょう。

バフェットも次のように言っています。

今後10年間市場が閉鎖しても喜んで持ち続けられる企業だけを買いなさい。

バフェットは10年間と言っていますが、今回はわずか10日間です。この期間すら耐えられないようなら、長期投資家としてやっていくことは難しいでしょう。

Print Friendly, PDF & Email

執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

詳細はこちら
サイト訪問者限定プレゼント
あなたの資産形成を加速させる3種の神器を無料プレゼント

プレゼント①『株式市場の敗者になる前に読む本』
プレゼント②『企業分析による長期投資マスター講座』第一章
プレゼント③『YouTubeプレゼン資料』

メールアドレスを送信して、特典をお受取りください。
メールアドレス *
※送信したメールアドレスに当社からのお知らせやお得な情報をお送りする場合があります。

※個人情報の取り扱いは本>プライバシーポリシー(個人情報保護方針)に基づいて行われます。
※送信したメールアドレスに当社からのお知らせやお得な情報をお送りする場合があります。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。

気に入ったらシェアしてもらえると嬉しいです!

コメントを残す

Popular Article - よく読まれている記事Popular Article

  • 銀行株は今後どうなる?そろそろ売り時?
    今回は銀行株についてです。 銀行株が上がりましたが、もう売るべきなのか、まだ持ち続けるべきなのか、悩んでいる方はぜひお読みください。 売るか...
  • 【紅麹問題の小林製薬】株価20%下落はチャンスか? 過去の成功・失敗事例から学ぶ
    騒動の発端は2016年に遡る 紅麹は米などで紅麹菌を繁殖・発酵させたもので赤い色をしています。コレステロールの抑制作用や血圧低下、リフレッシ...
  • 三井E&Sは割安?「造船」「港湾関係」好調の恩恵はあるか?
    先日公開した記事の中で、さくらインターネット、住石ホールディングス、三井E&Sを「仕手株」として取り上げました。
  • 株価20%上昇の大林組 3倍になった配当金は続くのか?今から投資するべき?
    大林組はゼネコン業界のNo.2の企業である 大林組はいわゆるゼネコン業界に属している企業です。 ゼネコンとは、ゼネラル・コントラクターの略称...
  • 【アステラス製薬の下方修正】1年で株価40%下落 営業利益90%減少の理由。今は買い?売り?
    アステラスの業績の変化 2024年4月12日、アステラス製薬は下方修正を発表しました。   その内容は、 「24年3月期第4四半期...

Article List - 記事一覧Article List

カテゴリから記事を探す