高配当株投資は初心者向けかつ王道!減配リスクの少ない8銘柄を紹介

初心者が株式を始めるなら、私は高配当株投資を勧めます。その理由は、以下のようなことです。

  • 毎年ほぼ確実に決まった配当が入る
  • 株価変動に一喜一憂する必要がない
  • 値上がり益を得られる可能性もある

高配当株投資は熟練の長期投資家にも通じる王道

配当は株式が価値を持つ源泉となるものです。株式の起源も、会社が儲かったらその利益を配当すると宣言したことに始まります。永遠に配当がない株があったとしたら、それはただの紙切れにすぎません。

配当による利益は、株価の変動に比べてわかりやすいものです。配当利回り5%の株を100万円買えば、期末には5万円の配当を確実に受け取ることができます。ほぼ0%の銀行預金と比べると、とても有利です。

もちろん、株価は変動します。しかし、毎年入ってくる配当だけを見ていれば、株価の変動は関係ありません。どうせ使わない余裕資金なら、株価の変動を気にせずに置いておけば良いのです。

高水準で安定した配当は、株価の下支え効果もあります。

配当を目的とした投資は、長期投資の入り口にも最適です。基本的に買いのみで、株価変動に一喜一憂しない姿勢は、熟練の長期投資家にも通じるものです。

一方で、株価が大きく値上がりした場合は、売却益を得ることもできます。例えば、配当利回り5%で買った株が30%値上がりしたら、6年分の配当を先取りできたと考えられ、とても得した気分になれるでしょう。

1億円も使えば20年、投資すれば一生

高配当株投資は、初心者だけのためのものではありません。資産を増やした投資家が最終的に行き着くところでもあります。

給与所得や投資で1億円の金融資産を築けたとしましょう。ただ1億円あっても、年500万円使えば20年でなくなってしまいます

一方、1億円を配当利回り5%の株に投じれば、元本はそのままに、毎年500万円の配当が入ってきます。もし株価が半分になってしまっていたとしても、まだ5,000万円残っているのです。

すなわち、配当収入こそが、資産を増やした先に得られる「果実」なのです。

収入の8割を高配当株に投資し、セミリタイアを目指す「三菱サラリーマン」さんのような強者もいます。実際にリタイアするまでは配当を再投資することで、資産の増加スピードも加速度的に上がっていくのです。

【参考】三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた

ちなみに彼は既に月23万円の配当収入を構築しています。

ライフスパンを通じて資産を増やしていこうと考える若い人は、まずは高配当株投資で有効性を実感し、やがて割安成長株で資産を大きく伸ばして、資産が構築できたら再び高配当株でインカムゲインを得るという流れが理想的です。

減配リスクを避けることが必須

しかし、安心と思われる高配当株投資にも落とし穴があります。それが「減配リスク」です。減配となれば受け取る配当も減ってしまうだけでなく、株価も大きく下がる可能性が高くなります。

最近で言えば、高配当が売りだったあおぞら銀行(8304)が減配を発表し、株価は大きく値下がりしました。同じことが他の銘柄でも起こりうるのです。

※減配の発表は3月22日

そのリスクを避けるために、減配リスクが少ないと考えられる投資先を選別しなければなりません。なおかつ複数の銘柄へ分散し、さらに下がったタイミングで買い増す時間分散も大切です。

以下は、配当利回り4.5%以上で、減配リスクが比較的少ないと思われる銘柄を挙げます。ぜひ投資の参考にしてみてください。(配当利回りは2019年4月4日前場終値時点会社予想)

JT(2914):5.66%
FPG(7148):5.52%
三菱ケミカルHD(4188):4.89%
住友商事(8053):4.70%
みらかHD(4544):4.64%
オリックス(8591):4.60%
NTTドコモ(9437):4.59%
三井物産(8031):4.51%

Print Friendly, PDF & Email

執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

詳細はこちら
サイト訪問者限定プレゼント
あなたの資産形成を加速させる3種の神器を無料プレゼント

プレゼント①『株式市場の敗者になる前に読む本』
プレゼント②『企業分析による長期投資マスター講座』第一章
プレゼント③『YouTubeプレゼン資料』

メールアドレスを送信して、特典をお受取りください。
メールアドレス *
※送信したメールアドレスに当社からのお知らせやお得な情報をお送りする場合があります。

※個人情報の取り扱いは本>プライバシーポリシー(個人情報保護方針)に基づいて行われます。
※送信したメールアドレスに当社からのお知らせやお得な情報をお送りする場合があります。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取扱いには十分留意してください。

気に入ったらシェアしてもらえると嬉しいです!

コメントを残す

Popular Article - よく読まれている記事Popular Article

  • 【LIXIL】配当利回り4.75%の裏にあるヤバい現実
    LIXILは住宅設備の最大手である LIXILの中核事業会社、株式会社LIXILは、2011年に国内の主要な建材・設備機器メーカーのトステム...
  • REITの利回り4.65%!今買うべき?
    今、株式市場で流行っているものといえば半導体株です。 半導体株が上昇し、それにつられて日経平均株価も上昇しています。 しかし、今、半導体に投...
  • 【さくらインターネット/住石ホールディングス/三井E&S】売るべきか買うべきか
    今回は「仕手株の流儀」についてお話します。 最初に断っておきますが、つばめ投資顧問では仕手株を推奨していま...
  • 日の丸半導体ルネサス 時価総額6倍は達成可能か?AI半導体ブームに隠れたリスク
    ルネサスは、日本を代表する半導体製造メーカーであり近年業績を拡大させています。 一方で、2010年代の初頭は赤字が続く厳しい時期もありました...
  • 【ソフトバンクグループ】株価急上昇!今からでも買うべきか?ARMの成長はどこまで続く?
    今回はソフトバンクグループについてです。 ついに株価が上昇してきましたが、その背景にはかつて3.3兆円で買収したARM

Article List - 記事一覧Article List

カテゴリから記事を探す