読者からの質問と回答

この記事では、皆さまからの質問とそれに対する回答を掲載します。バリュー投資や株式市場について少しでも理解を深めていただけると幸いです。

これから先の相場見通しを教えてください。

はっきり言って、株式市場の予測を正しくできる人は世界中探してもいないと思います。新聞などの株価予測コメントなど、後から見ると滑稽なほどいい加減なものです。時間があれば1ヶ月前の新聞の株価予想のページを見ください。

私がアナリストとしてコメントできるのは「適正水準」「リスク要因」についてです。適正水準に関して、TOPIXのPERは現在15倍程度なので、割高でも割安でもありません。しかし、リスク要因に関しては、中国の経済状況があまり芳しくなく、ショックが起きると世界的なリスクオフを呼びやすい状況です。リスクオフによる円高が追加的なマイナス要因となる日本市場は、大きな下落リスクを抱えていることになります。

季節やイベントによる株式市場の癖を教えてください。

いわゆるアノマリーですね。

季節やイベントによって相場が動くという研究もあるにはありますが、統計的な有意性はありません。仮にそのような傾向があったとしても、それに気付く人が多い程、逆の動きで儲けようとする人が出てきて、結局は帳消しになります。したがって、相場の「基調」や「傾向」はあまり意味を持ちません

特に長期投資では、短期的な傾向に振り回されると失敗が増えるだけでなく、精神的にも疲れてしまいます。目の前の動きにとらわれるのではなく、数年スパンの景気循環や経済成長に目を向けることが重要です。

シャープの買収が確定すれば、株価は上がりますか?

契約の完了は既に周知のことですから、完了しただけで株価が上がるとは考えにくいです。

問題は契約の中身です。私だったら、契約の中身を見てシャープの再生に確信が持て、その時の株価でなお割安だったら投資すると思います。具体的には、経営陣の大部分が交代するなど、鴻海の関与が強くなるほどいいと考えています。

まとめ!

ひとつはっきり言えることは、「株価」を予測することはできないということです。

株価は短期的には人々の心理ひとつで上にも下にも大きく動きます。一方、企業が持つ本来の「価値」はそう変わるものではありません。私がアドバイスできるのは、この「価値」の部分です。長い目で見れば、株価は「価値」に近づいていきます。もちろん、長期投資が前提なので、短期のトレードには向いていないかもしれません。

疑問がありましたら何でもご質問ください。長期投資であれば、つばめ投資顧問が必ず力になります。

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執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

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