三菱サラリーマンさんのセミリタイアで思うこと。お金と幸せは一致しない。それでも資産運用を勧める理由

ブロガーの三菱サラリーマンさんが、念願のセミリタイアを達成したことが話題になっています。

彼は、これまで三菱を冠する会社に務めながら、徹底的な節約により給与の8割を高配当株(米国株中心)に投資することで、月30万円の配当金収入を確保していました。

その根幹にあるのは、サラリーマンを辞めてセミリタイアするという目的でした。30歳にして早くもその目的を達成したことになります。

これだけ若くしてセミリタイアしたことに賛否があるようですが、私は彼の気持ちがよく分かる気がします。なぜなら、私も同年代で、彼と似たようなキャリアを歩んできたからです。

私も彼と同じように周りに流されて就職を決めていました。しかし、いざ入った職場は昔ながらの会社で、上から価値観を押し付けられることに窮屈な思いをしていました。

例えば、自分がやりたい仕事があったとしても人事異動を待つしかありません。また、突然転勤を言い渡される可能性もあり、住む場所すら自分で決められないのです。

確かに収入は同世代としては高く、29歳で独立した時には「もったいない」と言われました。しかし、実際にそれなりの収入を得て思ったことは、お金があったからと言って、幸せの度合いは変わらないということです。

僕が幸せを感じるのは、コーヒーを飲みながら本を読んでいるとき、彼女・妻とファミレスで話しているときです。これは、年収が300万円だろうと1000万円だろうと変わることはありません

収入によって幸せが大して変わらないのだとしたら、生きるために必要な最低限の収入を得たら、余計なものに縛られず自分の好きなことをするというのが本当に良い生き方ではないでしょうか。

僕は決してサラリーマンという生き方を否定するわけではありません。しかし、そのために自分を抑えつけて生きているとしたら、こんなにもったいないことはないと思うのです。

逆説的ですが、資産運用をすることは、お金に縛られない生き方をする第一歩になります。資産運用でそれなりの資産や配当収入を得ることができれば、現在の職場や収入の多寡に縛られない自由な生き方ができるからです。

今、僕自身は自分の好きな株式投資や企業分析を仕事にしています。このスキルで、1人でも多くの方を幸せにできれば、僕としてもこんなに良いことはないのです。

お金と幸せ――これを永遠のテーマにこれからも仕事に邁進していきたいと思います。

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執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

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