雑誌『日経マネー』を読んでいたら、「勝ち株カレンダー 2020」という興味深い特集がありました。
来年のカレンダーが掲載されていて、イベントや関連銘柄、注目の優待などが掲載されています。日経平均株価や為替を書き込めるようにもなっていて、利便性は高そうです。
株が上がるのは9~11月、下がるのは2/5/8月
その中に面白いコラムがありました。過去10年間、月別の日経平均上昇率が記載されているのです。
日経マネー2020年1月号「勝ち株カレンダー」より。過去10年間9〜11月は上昇しやすくなっており、その傾向は今年も継続。逆に下がりやすいのは2月、5月、8月。 pic.twitter.com/gfk35lsFPz
— 栫井駿介(つばめ投資顧問代表) (@tsubame104) November 26, 2019
上のツイートにもある通り、月別で勝率が良いのが9~11月、逆に悪いのが2、5、8月です。今年も9~11月は好調で、この流れに沿うものとなっています。
成績の悪い2、5、8月といえば、決算発表の時期です。私が肌で感じているところでは、多くの投資家が決算発表前になると悪材料の発表を懸念して株を売りに回るようなのです。そして、決算が一段落するとほっと胸をなでおろして資金が戻ってくる印象を受けます。
では、年後半で株価が上昇するのはなぜかと考えると、やはり機関投資家の動きに原因があると感じます。
彼らの多くは年単位で成績を評価されます。同時に、設定された投資枠を消化しなければなりません。そのため、年の後半にはそれまでの待機資金が一気に流れ込んでくるのです。
タイミングとしても、11月上旬が終わってしまえば年末まで決算シーズンは訪れません。それなら、今のうちに今年の成績を少しでも上げようと、各機関投資家が追い込みをかけてきます。その結果、年後半の株価は上昇しやすくなるのです。
上がってるときに買うか、下がってから買うか
このように、機関投資家の頭の中を想像すると、株価が動くタイミングが何となくわかります。
もちろん、毎年結果が異なっているように「絶対」はありませんからこれに賭けることはしませんが、癖があることがわかっていれば、その後の動きが取りやすくなります。
現時点で言えることは、上昇することが多く、今年もそれを踏襲している状況で買いを入れる合理性はないということです。バリュー株投資では1円でも安く買うことがうまくいく秘訣ですから、上がっているタイミングで買う必要はないのです。
昨年はこのあと年末にかけて「クリスマス・ショック」と呼ばれる急落がありました。また、例年どおりだと2月に下落が訪れる可能性があります。私たちはそれをじっと待っていれば良いのです。
その時のために、良い銘柄を見つける「頭」、いざ下がったら買えるようにする「心」、そして実際に買うための「お金」の準備を怠らないようにしましょう。
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