年齢によって買うべき銘柄特性は異なる。推奨銘柄を【成長枠】と【配当枠】に分けます

当社の投資顧問契約では、銘柄の推奨およびそれらの銘柄から構成される「パイロット運用」を行っています。2020年よりそれらの銘柄を【成長枠】と【配当枠】に分けることにいたしました。

「成長も配当も」は中途半端

これまで「成長が見込めながら配当もある」という曖昧な線引きとなっていましたが、やればやるほどこれらは別物だと考えるようになったからです。

成長に自信があるならそんなに配当は出しませんし、逆に多くの配当を出す企業は安定している一方であまり成長性はないということになります。

例えば、配当銘柄の代表格であるあおぞら銀行(8304)を成長目的で持つのは無理があります。株価の上昇を期待したつもりが、ほとんど上がっていないとなると期待はずれです。

一方で5%を超える配当利回りは株価変動に関係なく運用成果に貢献します

このように、期待と結果が一致しない状況が発生するわけです。分けて記載することで、その「ズレ」が発生しないようにしたいと考えました。

若い人は【成長枠】、リタイア前後なら【配当枠】を重視せよ

これは単なる見せ方の話だけではなく、皆さまの運用においても重要な考え方です。

会員にも様々な年齢の方がいらっしゃいます。年齢に応じて、選ぶべき銘柄の特性が異なります。

例えば、30・40代だったら【成長枠】中心のポートフォリオを組むべきです。成長銘柄は、時間をかけるほど大きく伸びる可能性を持ちます。10年、20年かけても良いという気概を持って取り組むことが成功の鍵となります。

ただし、成長銘柄の特性は「いつ伸びるかわからない」ということです。本当に成長に20年かかったとしたら、ご高齢の方はどうしようもないということにもなるでしょう。資産を取り崩すフェーズにある方が成長株を持っても売るタイミングが掴めません。

そこで活躍するのが配当銘柄です。それまでに一定の資産を作っていれば、年金生活に入ったとしても配当収入を生活の足しにすることができます。事業が景気に左右されにくい銘柄を選んでいれば、景気後退で株価が下がったとしても配当は減少しませんから、気にする必要はありません。

配当があれば、元本を取り崩さずに入ってきた配当だけで「贅沢」することができます。元本を取り崩さない限り、配当収入が減ることもありません。人生100年時代においても、これがあればお金の心配はいらないのです。

つばめ投資顧問作成
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執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

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