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以下、文章化したものです。
つばめ投資顧問の栫井駿介です。
新型コロナウイルスの影響を受けて世界の景気は不景気に突入してしまうのではないか?
株式投資はもう今やめておいたほうがいいのではないか?
という声が聞こえてくるんですけれども、私から見ればすでに景気は不景気に突入しているということが言えます。
では、だからといって株式投資をやめたほうがいいかと言うと決してそんなことはなくて、今こそむしろ買い時だということを考えています。
なぜそのようなことが言えるのかこれから解説したいと思います。
■既に不景気はやってきている
例えば最近発表された全国百貨店売上高、これは1月ものですけれども、売上高は前年度比で3%のマイナスになってしまいました。
その要因は、中国からのインバウンド顧客が減ったことや、あるいは10月の消費税増税によって、日本人の消費も抑えられてしまったということがあります。
実際に消費税増税があってから4ヶ月連続前年割れを記録しているということで、これはもう日本は間違いなく不景気にへ陥っていますし、世界全体を見ても例えば中国で物が作れない、iPhoneが作れない、パソコンが作れないということからAppleやMicrosoftはやっぱり業績の下方修正を行っていますし、こういった影響はもはやいろんなところに出てきています。
日本でも安倍総理が全国の学校を休校にしてくれと要請したことで人々は外に出歩かなくなりましたし、また大規模のイベントなども次々に中止されています。
こういった事から、もう不景気は既にやってきている、不景気というのは生産や消費が衰えることですから、そういう観点で言えばもう絶対的に衰えているということになります。
■不景気は絶対的な「悪」ではない
ではそれが悪いことなのかというと私は実はそうは思っていません。
ここ最近の株式市場の動きを振り返ってみましょう。
株価を見る時に日経平均株価ももちろん大切ですが、もっと分かりやすいのが、ダウ平均の動きをみたほうが実はわかりやすいと私は考えています。
こうやって見ますと株価はこの5年チャートで、ずっと上昇を続けてきました。
景気がよかったからなんですけれども、一方で景気というのは好景気と不景気を必ず繰り返しますから、上昇局面においても投資家はいつ不景気になっていつ株を売ったらいいかということを考えているんですね。
一方で景気が良いうちは機関投資家は、その1年とか四半期で業績を評価されますから、景気が良い時、株価の調子が良い時は少しでも儲かろうと、少しでも利益を上げようということで、上がっているうちはどんどん株式を買うということを繰り返すわけです。
すると株価というのは必要以上に上がっていって、ある意味でバブルに近いような状況になってしまうのです。
ただしそれで上がりすぎたという感覚は持っていますから、じゃあどこで逃げようかということばかりを考えて、いつ不景気に突入して、いつどこで逃げようかということばかりを実は最近、投資家は考えていたわけなのです。
それがこの新型コロナウイルスのショック、予期できないイベントが発生したことによって、不景気が実現したという風に考える投資家が一気に増えたことから、このように大幅な急落を招いてしまったと言うことになるわけです。
これまでは不景気がいつ来るのかというチキンレースの状態だったんですけれども、今既にその崖を超えてしまって、あとはどうやって早く逃げるかということだけの勝負になってしまったわけなのです。
すると当面はやはり株価は厳しいと言わざる得ませんから、これからしばらく下落傾向が続くと考えています。
一方でこれは我々長期投資家にとっては非常に大きなチャンスになり得るわけです。
これまでチキンレースだったわけですが、いよいよこうやって不景気が実現し
てしまうと、先ほど申し上げたように景気というのは好景気と不景気を繰り返しますから、不景気の後は必ず好景気が訪れるわけです。
実際に多くの、1億円、数億円といった資産を築いた投資家たちは、この不景気の時にたくさん株を買い込んでそれが好景気に乗って上がることによって大きな利益を上げてきました。
つまり、長期投資家にとっては今仕込まずして、いつ仕込むのかということになるわけです。
■東日本大震災のとき
実際に現在の新型コロナウイルスと同じような状況に陥ったのが2011年東日本大震災の後だと思います。
この時は人々はお祭りとかそういったイベントは不謹慎だということから自粛しましたし、また電力不足などもあって外出や大規模のイベントなども中止するという事態に陥りました。
そうやって経済は非常に落ち込んだのですが、その時のGDPの変化どうだったのかというと、こちらに示す通りです。
東日本大震災が起きた2011年3月は年率マイナス7.3%と非常に落ち込んだのですが、実はそれからわずか半年後の2011年の7月から9月の年率換算、10.6%ものプラスになっているんです。
これは一体どういうことなのかというと、東日本大震災が起きて自粛ムードとか企業活動が停止したりして、もちろん不景気に陥るんですけれども、やがてこれが平常状態に戻ってきた時にはそれまで工場の生産などが行われていませんから、それを再開しなければなりません。
すると再開して、「もっとくれよ!」という需要が必ずありますから、そこに向け生産を行います。
すると人々はこうやって投資を行ったり、従業員を雇わなきゃいけませんから人々の給料も徐々に上がってくることでこの不景気の反動には必ず好景気が来るということになるわけです。
だからこそ私は今の状態は何も心配していなくて、むしろフリーハンドで投資できるというふう考えています。
また、これらの動きから分かるように経済が落ち込んで、私はこれからこの半年が非常に大きな勝負だと思っていまして、確かに経済がどこまで落ち込むか分かりませんが、そんな中でそれはつまり好景気の芽がどんどん膨らんでいるということになります。
だからこそ今このタイミングで出来る限りたくさん株式を買いたいとという風に考えているわけです。
■どのように買っていくか
それではどうやって買っていくかということなんですけれども、実際ここから先暫く経済指標などは厳しいと考えています。
この5月には3月期決算の企業の本決算が発表されることになるんですけれども、そこではこの今の萎縮の状態の業績というのが出てきますから、これが非常に悪いとそれを受けて株価が下落する可能性が高いと思っています。
またこの政府の経済指標なども悪いということになりますから、それを受けて株価下落が自動的にアルゴリズムなどもあって下落するという可能性が高いという風に考えているんですけども、先ほど示したとおりこれらを抜けた後には必ずその反動増というものが望めるわけです。
発表される指標が悪いということからすぐ上がるとか、あるいは今は底だとか言うつもりは毛頭ないのですが、株価は基本的にはまだ当面下落する可能性があると思っているんですけれども、一方でどのタイミングで反転上昇になるかということはわからないのです。
したがって私の戦略としてはこうやって下がっていく中で、少し大きく下がったりちょっと底が見えたなというところで徐々に買い増していくという戦略をとりたいと思っています。
こうすることで少しでも買値を下げることができますし、またまとめて投資してしまわないことで、1回買ってからそこから更に下げてもまた次も買えるぐらいの資金の余力を残しながら買っていくということが慎重な投資家に求められる姿勢なのです。
そしてこの景気の悪い時に少しでも多く仕込むことが出来れば、景気が回復した時にあなたの資産が大きく膨らんでいるということになるわけです。
だからこそ私はこのタイミングで資金管理をしっかりしながら、大きく下がった時は買うということを続けていきたいという風に考えていますし、ぜひ皆さんにもこのやり方をしていただきたいと思っています。
もちろんどこまで下がるか分かりませんから、例えば信用取引をして「ここで一気に投入だ」ということをしてしまうと、それはいよいよ資産を全く失ってしまいかねませんから決してお勧めはしません。
しかしながらあくまで慎重に良い企業を、変な企業ではなくて、株価の上昇だけを見るのではなくて、堅実な事業を行っている良い企業を少しでも安い価格で仕込んでいけば、その企業その業績が世界の経済が好景気に転じる時には、いよいよ大きく成長してあなたの資産が増えているということが期待できるわけです。
■役立つ情報を発信しています
私はそういった投資法を勧めています。
皆さんにも是非やっていただきたいと考えています。
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