【相場見通し】GoodシナリオとBadシナリオを解説。これからバブルの可能性も?今でも買える優良銘柄も4銘柄紹介!

YouTubeに動画をアップロードしました!

以下、文章化したものです。


つばめ投資顧問の栫井です。

今日は2020年3月25日。

今日の日経平均株価は1400円上げるという事で、上げ幅としては歴代5位になります。

新型コロナウイルスのショックで株価が下がって、世界的には恐慌が訪れるのではないかと言われていますが、一方で株価を見ると、底を打ったのではないかという見方もあります。

この後、どのように経済あるいは株価が動いていくのでしょうか。

この動画では、GoodシナリオとBadシナリオ2つに分けて、あるいはそれ以外に何かないのかと言う事についてもお話したいと思います。

またこのような状況下で投資家はどんな銘柄に注目して、どんなタイミングで買っていけばいいのかを示したいと思います。

まずこの新型コロナウイルスにGoodシナリオは、コロナウィルスが世界的に猛威を振るっている中で、これが早期に収束して、有効な薬が発見されたり、各国の外出制限などが功を奏し収束に向かうという事です。

これが早ければ早いほど経済への影響は最小限で抑えられるという事になります。

同時に新型コロナが収束した時点で、何かしら国民への給付や減税などが各国で言われていますがそれらの政策が奏功して、人々の消費が潤って経済が活性化するというような事が一つ考えられます。

もしそれがなかったとしても、人々もこれまで部屋に閉じこもって抑圧された環境にいましたから、いよいよそれが解除されると外に出てたくさん消費をしたいという気持ちになります。

生産の現場においても、これまで物を作りたくても作れなかった、部品が回ってこなくて作れなかったという事から、今度は動くようになったら、それがフル稼働して経済が活性化するということが考えられます。

もっと長期的な目線で見れば、今回のコロナショックで在宅勤務の需要が明らかになったので、それらに対する需要。

過去の10年においては、スマートフォンなどの急速な普及で、社会的変化が業績、世界経済を牽引したのですが、今度はそれが企業に及んでは在宅勤務やITによる業務の効率化などが続いて、経済が再び長い景気拡大に乗るという事も考えられます。
 


一方でBadシナリオとしては、新型コロナウイルスが長期化して、なかなか収まらず、収まったかと思ったら別の場所出て。

あるいは中国みたいに一気に都市封鎖したりするのは、どの国も難しいので、それでなかなか収束させることが出来ずに、これが1年ずっと続いてしまうと経済が、いよいよ壊滅的なダメージを受けてしまいます。

また、経済政策が不発に終わる可能性もあります。

経済政策、減税などがあっても新型コロナが収まらなければ、結局消費のしようがないですし、また少なくとも金融政策に関しては、これまで巨大なリーマンショック後の金融緩和によって各国にお金が溢れて、ある意味で不感症になっています。

金利をいくら下げても、お金が新たに出回る事はない状況にもなっています。

それで経済政策が思った程、人々の心理やお金を動かさずに、不発に終わって、結局大不況に入る可能性もまだまだ残されています。

それによって起きることは、企業倒産が相次いでしまうということです。

今すでにホテルや飲食店など、非常に厳しい状況に置かれていると言われています。

これらの所でしたら、すでに見えている部分もあるんですが、今度はまったく想像もしない部分で企業倒産、しかも大規模倒産が起きる可能性があります。

アメリカのボーイング、飛行機をつくっているボーイングが非常に危ないと言われていますし、かつてはリーマンショックが破綻した時に予想外の大規模な破綻をしたり、いよいよ金融危機に発展してしまいました。

それらの行動が相次ぐと、企業が倒産するという事は当然それが銀行の貸し出し状況にも影響してきますので、いよいよ経済金融危機が発生してしまう可能性もまだ残っています。
 


実は私がこのGoodとBadの間にもう一つ想定している事があります。

それが無制限金融緩和によるバブルの形成です。

アメリカはすでに国債や社債、地方債などの量的緩和、これらをいくらでも買い上げる言っています。

ますます市場にお金が出回る事になって、それでお金が株式や不動産などの金融資産に流れてしまいかねないのですが、一方で新型コロナの影響が長引いて企業の業績が上向かない事になると、仮に株価が上がったとしてもそれは実体のない所謂バブルという事になります。

実際行き場の失ったお金というのは、少しでも儲かる可能性があったら、一気にそこに流れ込むという傾向がありますので、今回の金融緩和によって、またこの新型コロナが低調ながら、新たな情報がないと一気にそういう所に流れ込んでしまって、バブルを形成してしまう可能性が否定出来ません。
 


具体的にグラフで表しますと、Goodシナリオは、本当に今株価が底を打ったという事であれば今後明るい兆しが出て、じわじわと株価が上昇するというようなことが考えられます。

また一方ではBadシナリオは新型コロナが収束せずに経済政策が不発に終わる事になると、これは完全な不況が長引いていく事で、今が底ではなくて、まだまだ下がる可能性があります。

また一方でこのバブルというシナリオにおいては大きく上がって、一時は安心して、みんなもう大丈夫ではないかと一気にお金を入れた所が天井になってしまって、そこからより大きく下がってしまいます。

投資家にとってはバブルシナリオというのは、実は一番危険でして、というのもこれまで上がり始めて、いよいよその上昇に置いていかれまいとするお金がどんどん入ってきます。

それが更に株価を引き上げる事になるんですが、そこから下がるとなると、ここで新たに入ったお金が更にダメージを負うことになります。

その結果すでにダメージをかなり受けているんですが、2回そこから大きく下がっている事で2回ダメージを受けるということになって、これが投資家にとって、一番危険なシナリオになると考えています。

今は1回底を打って、今度は二番底がいつかと言われています。

リーマンショックで見れば1回底があって、更に2008年9月10月に1回底があって、更にちょっと反発して、もう1回二番底があったとも言われています。

とはいえトータル長い目で見たら、ほぼ一番下の安い所まで来たんだという風に見えなくもないです。

しかしこれもっと振り返りますと、そのおよそ1年前にパリバ・ショック。

BNPパリバという会社がサブプライムで危険な状況にあると言われて株価が大きく下がりました。

このリーマンショックというのは全体で見た時には、アメリカの信用力が高くない人への住宅ローンの貸し出し、いわゆるサブプライムローンが最大の問題でした。

パリバ・ショックによって、このサブプライムローンが初めて顕在化しました。

しかしそこから顕在化してから一時は持ち直したかのように見えたんですが、最終的にリーマンブラザーズが破綻する事によって、更に大きく下げる事になりました。
 


今が新型コロナウイルスショックだったとすると、それがリスクが顕在化しただけの局面に過ぎません。

すなわちリーマンショックで見ると、まだパリバ・ショックに過ぎないという可能性があります。

一時期パリバ・ショックの際も1回大きくあげましたが、そこからそこで買った人を振り落とす、まさに地獄へ突き落とすかのようにリーマンショックが発生しました。

今、各企業とても厳しい状況にあります。

これで今底かどうか探る局面ですらない可能性がある訳で、まだまだ短期的に上がったという事に安心してはいけないです。

そんな中で私たちが出来る事は反発で焦って資金を入れないという事です。

今上昇しているからといって、焦って大量の残った資金を全部入れてしまうと更に大きく下がって、もう完全に振り落とされて、再起不能に陥ってしまう可能性があります。

したがってここで焦ってはいけません。

私はすでにこの下げた局面で、じわじわと買いを入れてきましたが、まだ一部余裕あります。

その余裕資金をあえて、この少し上がっている局面でお金を入れようとは思わないです。

長期で見たときに今多少上がったとはいえ、割安な水準にあるのは確かですが、その中において、もう少なくともこの危険なセクター避けなければなりません。

どういう事かというと、業績が今後非常に落ち込んで最悪の場合は倒産してしまう可能性があるような会社です。

飲食やあるいはホテル産業といった所は非常に厳しいです。

また景気に敏感な産業は、化学や不動産、そういったセクターはまだまだ業績の悪化、あるいは企業の財政状況の悪化ということが想定されます。

私達はそういった危険なセクターをまず避けなければなりません。

個別の企業で見た時にも財政状況の悪い銘柄というのがあります。

借金に大きく頼りすぎていたり、自己資本に余裕がない会社、利益率が低い会社というのも、少し売り上げが減っただけで一気に黒字が赤字に転落してしまう可能性もありますので、そういった銘柄を避けなければなりません。

例えば具体名を挙げるとすれば、ソフトバンクグループは代表的な例だと思うのですが、非常に大きな債務を抱え込んでハイリスクの投資を行ってきましたが、こういった企業が景気悪化局面、金融危機などの局面になると非常に危険です。

ショックの先を考えると、先程少し申し上げたようにリモートワークやあるいはIT投資というのは、これからもますます増えていくと考えられます。

またそれ以外にも政策ですと、経済の活性化の為のインフラ投資も金融政策が効かなくなっていますので、これまでの金融緩和によって、今度政府が出来るとすると、それは財政投資、インフラ投資なんです。

道路を作ったり、橋を作ったり、田んぼを作ったりという事になります。

そういった物で潤う可能性がある企業。

もちろん財政状態なども見て、その企業が絶対を受注出来るという強みを企業を選んでいく必要があります。
 


ここで日本企業が非常に強みとしているのは、財政状況が非常に安定している企業が多いという事です。

アメリカは株主第一の為に、少しでも配当を出したり、自社株買いをする為に、わざわざ借金をしてまでそういった事をする会社が少なくなくないです。

一見優良な企業でも財政上は、すでに債務超過というのは企業も少なくないです。

良くも悪くも日本企業は株主をそこまで重視していませんので、おかげで手元にお金がたくさんあります。

そのお金が、企業を倒産から避けて、積極的な企業だったらこの不況を機に、良い資産を安く購入して、景気回復局面で大きく伸びる企業があったりします。

もう一点言うとしたら為替です。
 
実はリーマンショックの時というのは非常に円高になりました。

円高というのは輸出企業だったり、海外で活動する企業のドルでの数字をかなり目減りさせてしまうので、それによって目先の見かけ上の日本企業の利益はものすごい減ってしまいました。

その時の円高の理由というのが、私の考えでは金利差による円キャリー取引です。

当時はリーマンショックの時は日本円の金利がすごい低くて、アメリカドルの金利が高かったのですが、ここで元々は安い円を借りて、そして金利の高いドルに投資して、円売り、ドル買いが起きますから、円安ドル高が起きていました。

しかしショックになると、逆戻しになって円高ドル安という結果を生み出してきました。

しかし今は金利差がない状況ですので、どちらもほぼゼロ金利ということで、円キャリー取引の逆回転による円高が起こりにくくなっています。
 

それを表しているのがこのグラフで、リーマンショック後、東日本大震災にかけて、大きな円高が進んで日本企業の財政財務、特に海外で活動する企業というのは数字が厳しくなったのですが、今ずっと100円から110円の間で落ち着いているという現状です。

この要因としては両国の金利差、ヨーロッパも含めて金利差がなくなって、大きく円高に振れたり、あるいは円安に振れたりするような要因がなかったという事です。

ですから日本企業の財務をトータルで見た時には、リーマンショックほど痛まないということが考えられます。

そんな中で財政状況が良くて、業績が良くて、安定的な成長が期待できる銘柄を今回4つ取り上げさせて頂きました。

これらはいずれもマネックス証券の銘柄スカウターという所から10年スクリーニングを用いて調べ出したものです。

このマネックス証券の銘柄スカウター、使いやすいのでぜひ使ってみてください。

宣伝ではなくて本当に使いやすいのでおすすめしています。

自己資本比率が50%以上あって、私が注目している企業は一つはショーボンド・ホールディングスです。

橋や道路の補修を行う会社です。

まさに物をくっつけるボンド、そこからきているのですが、修復の技術をここ程持っている所はないですし、日本はこのインフラの老朽化というのが進んでいますから、その老朽化の補修の為には、もはやなくてはならない会社で、業績も非常に好調、しかも財務も非常に安定していますのでこのタイミングで注目しています。

また明治ホールディングス。

これはお菓子や牛乳など乳業があります。

ここも寧ろ株価下がってきていたんですが、今、巣篭もりという事でお菓子の売上がどんどん伸びていると思います。

スーパー行ってもどのお菓子も売れている状況ですし、またもし今のような特殊な状況でなかったとしても、安定的に売れ続けて、スーパーの棚に行ったら必ず並んでいます。

大きな伸びは期待できないとしても非常に安定している企業です。


そしてダイキン工業。

これはエアコンのダイキンです。

この会社は日本の会社なんですが、もはや世界的に強力な会社なっています。

世界で特にアメリカはこの建物全体をエアコンにしてしまう仕組みなんですが、一方でダイキンはいわゆるルームエアコン、そういった物に強みを持っていて、日本だけではなくアジアの国にルームエアコンが相性が良いと言われていますので、そこで売って、海外の会社も買収したりして業績を伸ばしてきました。

自己資本比率も非常に高くて、更には業績もどんどん伸ばしている優良企業の一つとして紹介させて頂きました。

4つ目はエレコムです。

パソコンやスマートフォンなどの周辺機器売っている会社です。

パソコンスマートフォンの伸びに従って、業績を伸ばしてきたんですが、非常に経営が上手いです。

もちろんスマートフォンの伸びに助けられた所もあるんですが、一個一個アイデアを出して、消費者はスマホがあったらカバーやイヤホンが欲しかったりとか色々な周辺機器が欲しくなります。

そういった消費者のニーズに合わせて、なおかつ家電量販店の良い所に置くというのは非常に得意な会社で、そういって業績を伸ばしてきました。

今後もそれに近い形であるいはそれに限らずITというものがあれば何かしら周辺機器というのが必要になってきますので、これまでのようにまだ業績を伸ばせる可能性がある会社だと考えいます。
 


一つ申し上げたいとすれば、焦って投資をしすぎる必要はない、ということです。

私たちがすべきなのは、こういった優良企業に目をつけておいて、株価が下がった時には投資をすればいいのです。

そういう企業だったら、仮に一時的に下がったりしても、やがて企業価値の増加によって株価が伸びてくるものなので、あとはどっしりと構えて持ち続けていれば良いのです。

つばめ投資顧問ではそういった銘柄を紹介して、いざ買いというタイミングになったら、紹介するというサービスを行っています。

この動画でもそういった銘柄をどんどん紹介していきたいと思いますのでぜひチャンネル登録をお願いします。

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1 個のコメント

  • 意味不明箇所:醤油ないですし
    変換ミスか?科学は化学、ではないかと思います。
    山中伸弥先生が、コロナ災いは、今後1年は続く
    マラソンと言われていました。GOODな展開は、
    なさそうで、覚悟して臨もうと思います。

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