【大恐慌以来の低迷】世界経済は▲3%、外出制限は2022年まで!?長引く自粛が経済に与える影響と、厳冬下での投資戦略を具体的な銘柄を挙げて解説

YouTubeに動画をアップロードしました!

以下、文章化したものです。


つばめ投資顧問の栫井です。

IMFが2020年の世界経済見通しを発表しました。

これによると世界経済は今年-3.0%の成長に終わってしまうと想定されています。

この-3.0%という数字は2008年のリーマンショックを上回って、遡ること100年近く、1929年の世界恐慌にも匹敵すると言っています。

それ程、新型コロナショックによる経済的なダメージが非常に大きいです。

この状態がどこまでどうなってしまうのか、あるいは投資家はそんな状況に置いて、どのように振る舞っていけばいいのかについてこの動画では解説したいと思います。
 
 
厳しい状況はまだまだ続く

このIMFの発表なんですが、つい先日発表されたのですが、世界経済全体では今年のGDP成長率が-3.0%、アメリカが-5.9%、日本が-5.2%、ヨーロッパ圏に関しては-7.5%ものをマイナス成長になってしまうという事で、これは正直見た事もない数字です。

2008年に起きた金融危機をも上回って1929年の世界恐慌に匹敵するぐらいの大きなものだと言っています。

これが恐ろしいのが、まだこれで決して終わった訳ではないという事です。

IMFが資料の中でまとめているのですが、この状態がどこまで続くのかは分からないという事を明確に言っています。

それもそのはずで、この新型コロナウィルスが収束しない限りは人々は、外出を控えなければなりませんので、そんな中で経済を立て直していくのは無理があります。

ノーベル医学賞を受賞した京都大学の「山中教授」も、1年程度はこのような緊急事態宣言が出ている現在のような状態を覚悟しなければならないと言っています。

ハーバード大学はこのままワクチン等が開発されないと、2022年までは外出制限を続けないといけないという事を言っています。

それ程事態は深刻で、またどこまで続くか分からない長期戦を覚悟しなければならないという事になっています。

通常、こういう経済危機になると、政府が支出をして、それで経済を刺激して、再び活性化させるという事をやるのですが、今はそれどころではなくて人々が外に出ない訳ですから、経済を刺激しようがありません。

経済対策やっていますが、その経済対策というのは、今にも生活が出来なくなりそうな個人や、倒産してしまいそうな企業を助ける為の延命治療しかありません。

それによって経済が活性化するという事はありません。

もしこの新型コロナウィルスが収束して、じゃあ今度は経済を活性化させると言った時には、もはや国の予算は一体どこに残っているのだろうかというような状態が想定される、それほど厳しい状況になります。

この事からやはり私は実店舗を持つ企業、例えば飲食、小売、旅行関連は相当厳しいと考えます。

飲食店なんかは売上が立たないのに、そのお店の賃料を払わなければならないので、ひたすら赤字を垂れ流すと事になります。

飛行機も似たような状況で、飛行機が飛ばないあるいは、お客さんが全然乗らないのにも関わらず、色々なコストだけは払い続けなければならない。

これは長くなればなるほど、どの企業もお金がなくなって、結局は倒産してしまうという事になってしまいます。

それが続くと株価にも明るい材料にはなりません。
 
 
想定される3パターン

私の今後1年の株価シナリオとしては実は3パターン考えています

一つは、すでに状況は悪いのですが、株価がこの状態をある程度織り込んでいて、低迷はするが、大きくは下がらず横這いを続けるという可能性があります。
 
これの主観的確率が30%です。

もう一つは、この状況の悪化に従って更に株価が下がるんじゃないかという事、これも十分考えられると思っていて、むしろこれがメインシナリオだと思っています。

皆さんが想像しないような大きな企業が、無残にも倒産する事があり得ます。

この主観的確率がおよそ60%。
 
一方で希望としては早い段階でワクチンが開発される、あるいは効果的な治療法が出来て、経済と共に株価も上昇するという事が考えられます。

これがおよそ10%ぐらいあるのではないかと思います。

いずれにしてもトータルで見たときにやはり厳しいという事は間違いありません。

投資家はこれを前提にどう動くべきか考えなければなりません。
 
 
厳選して投資を行い、大きなリターンを

じゃあそれで株を買わないのかというと、決してそうではないと思います。

新型コロナもいずれ収束するというのも間違いないと思います。

最悪の場合でも人類の大部分が感染して免疫を持つことによって、何ら問題ない菌となる訳です。

いずれは収束するという事を考えると長期、例えば10年といった長期のスパンでみれば、今は株価は相当安い水準にあることは間違いありません。

その後、経済が復活していった時には、今買っていれば大きなリターンを得られます。

ではどんな銘柄を買うのかというと、例えば今例に挙げたような飲食や小売、旅行をといった所はやはり倒産してしまう企業も出てきます。

倒産してしまう企業を買ってしまうというのは、株式では絶対あってはならない事ですから、こういった企業は避けなければなりません。

そういった意味でかなり厳選が必要になってきます。

実店舗が厳しいという、一方で盛り上がりを見せているのが、インターネット関連です。

インターネットがあるのでしたら、外出せずにコストは最低限で色々な経済活動、あるいは生活ができるという事になります。

したがって一つの戦略としてはこういったインターネット関連企業をとにかく買うという戦略が挙げられます

そんな中でも、より財務基盤や事業内容に間違いない企業を挙げるとするならば、Amazon、Microsoft、中国を見るとアリババのような所があります。

こういった大企業を買って、株価自体もMicrosoftやアリババに関しては、さほど高くないPER20倍程度という事で、比較的安心して持ち続けられる株価水準にありますので、今のうちにこういう銘柄を買っていく戦略もあると思います。

また個別の企業を選ぶのが難しいという人には、アメリカのETFではQQQといった ETFでハイテク企業にまとめて投資するいったやり方もあります。

こういったものを買っておくというのは一つ手だと思います。

一方でこういった企業は多くの人が同じようなことを考えるので、実はそこまで株価が割安ではないという側面もあります。

もちろん成長に従って、じわじわと伸びる事は想定されるのですが、一気に何倍にもなるような銘柄でも中々ないという事確かです。

より高いリターンを求めようとしたら実は人々が見向きもしない、もう誰も買わなくなったような業界から、素晴らしい金の卵を見つけ出すことが出来れば、それこそ10年もあれば何倍にもなっているという事があります。

実際に過去の株価上昇のランキングを見ると、数年前は風前の灯火だったような企業こそが、最終的には大きなリターンを上げているという事も間違いない訳です。

むしろ、私が推奨しているバリュー株投資というのは、そういった厳しいと見られている業界の中から金の卵を見つけ出して、投資するというやり方になっています。

その中で旅行業界に焦点を当ててみますと、旅行業界といっても日本だとHIS、近畿日本ツーリストなど、そういったところがありますが、この辺はやはり実店舗という事で厳しい状態が想定されることは間違いありません。

またアフターコロナでも実店舗からオンラインの流れは続いていく思っていて、このオンラインでは世界でもOTAと呼ばれるオンライン予約システムの会社がどんどん成長しています。

例えば日本ならば楽天トラベルやじゃらんなどがあるのですが、これらは旅行専業ではないので、世界に目は向けると旅行専業でやってる会社があります。

例えばBooking .comですとか、例えばEXpedia。

海外旅行へ行く時に皆さん利用したことがあるかもしれません。

こういった企業はちゃんと成長していますし、一時的には業績が悪化するという事がもちろん想定されますが、やがて世界が通常の状態に戻ったら、皆さん海外旅行を楽しむでしょうから、業績が再び成長に転じるという事が考えられます。

まだ株価が十分下がりきっていない、悪材料が出切っていないという所もありますので、今後今すぐ投資するという事はありませんが、今後の株価の動きや業績の動きに注意を払って、もしチャンスがあれば投資したいと思います。

このような厳しい状態ですが、その中に必ず希望はあります。

そういった希望を見つけ出して、投資をする事が出来れば、5年後10年後には必ずあなたの資産が増えるという事が想定されます。

是非、ここで勇気を持って長期投資に励んでみてください。
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