原油価格は初のマイナス!これから常識では考えられないことが次々起こる
株価はここのところ小康状態を保っています。変動幅そのものは平常時に比べるとまだ大きいですが、一時の大暴落からは落ち着いている印象です。東証の売買代金も、最大で1日5兆円近くあったところ、現在は2兆円程度となっています。
一方で、原油先物価格は史上初のマイナスを記録するという異常事態となっています。これは、新型コロナ・ショックによる外出自粛で、原油の需要が「蒸発」してしまったからです。
原油は腐らないので、やがて来る需要に向けて保管しておけば良いのですが、すでに保管場所が満杯と言います。先物市場のメインプレーヤーは価格だけの取引が目的ですから、もし現物が来るとなると大変です。それを避けるために、マイナスでも売るという異常事態となったのです。
原油に限らず、今さまざまなところで異常事態が発生しています。原油に関しても、近代経済で世界が経験したことのない需要の急減に見舞われたから起きたことです。これが一国ではなく、世界中で起きているからとんでもないことです。
これから先は、これまでの常識では考えられないことが起こると思っていた方が良いでしょう。株式市場の奇妙な落ち着きは、嵐の前の静けさとも言えるかもしれません。
嵐の前に損切りすべきか、せざるべきか
この先嵐が来ることを考えると、今何をすべきでしょうか。株式投資でできることと言えば、銘柄の整理ではないかと思います。
今週損切りを発表しましたが、これもその一環としての動きです。今後どうなるかわからない銘柄を保有し続けるよりも、少しでもプラスの可能性のある銘柄に乗り換えた方が将来の期待値が高まります。そうやって、ポートフォリオを強化する必要があるのです。
損切りだとしても、今売って資金を確保しておけば、これから嵐が来た場合に優良な銘柄をより有利な条件で買える可能性があります。その後株価が上昇するなら、持ち続けて株価の戻りを待つよりも確実に効果的です。このように、投資はトータルで考えなければなりません。
心情的には個別銘柄に見切りをつけることが難しいのはよくわかります。愛着がありますし、良いと思って買った銘柄ですから、売ることはそれまでの自分を否定することになります。私もとても辛いですし、どうしても判断が遅れがちになります。
しかし、人間は間違うものですし、状況は刻一刻と変化します。ここで自分の考えを変えられなければ、投資家としての成長はありません。
損切りは投資家としての通過儀礼です。成功した投資家に、損切りを経験していない人はいないでしょう。バフェットすら、数々の損切りを行っています。直近でも、デルタ航空を損切りしました。
バフェットは長期保有を謳っていますが、それは「良い銘柄を」持ち続けることを言っています。そうでない銘柄なら潔く売るべきなのです。「損切りはできる限り早く、利食いはできる限り遅く」です。これが損小利大につながります。
しかし、多くの人はこれと逆の行為をしてしまいます。人間心理にしたがうと、損は先延ばしにしたくなり、利益があると早く確定させてしまいたい気持ちに駆られるのです。私たちはこれに抗う必要があります。
「保有期間は永遠」理想の投資に少しでも近づきたい
理想は、最初から売る必要のない銘柄を見つけて買うことです。これができれば、売ることなど考える必要はありません。バフェットが「理想の保有期間は永遠」と言うのもそのためだと想像します。ただ、これができるようになるまでは、やはり相当な経験が必要になります。
私も常々最高の銘柄を探したいと思っていますが、今回損切りした銘柄はそうではありませんでした。分析力が足りなかったということですし、損切りももっと早く決断するべきでした。少しでも理想に近づくため、もっと努力するしかありません。
この投資法で唯一の成功への道は、一つでも多くの銘柄を知り、欲を出しすぎず、辞めずに淡々と続けることに尽きると思います。まだまだ道半ばですが、諦めなければ必ず成功への道が拓けると信じています。共感していただける方は、引き続きお付き合いいただければと思います。
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