泥沼の実体経済と上昇する株価・・・乖離はなぜ起こるのか?つばめ投資顧問「投資16箇条」

泥沼の実体経済と上昇する株価・・・乖離はなぜ起こるのか?

今ほど実体経済と株価の間に乖離を感じたことはありません。

新型コロナウイルスに係る緊急事態宣言が1ヶ月延長される見通しとなりましたが、4月の日経平均株価はプラスで終えました。

【出典】Google

一方で、経済指標はまさに泥沼です。米国1-3月期のGDP速報はマイナス4.8%(年率)と、リーマン・ショック以来の下落幅を記録しました。ただし、ニューヨークで自宅待機要請が出たのが3月22日ですから、1-3月期に与える影響は大きくないはずです。

5月に入っても自宅待機が終わる見通しが立っていませんから、4-6月期の数字はとてつもなく悪いことが想定されます。おそらく、統計を取り始めてから最悪の数値になるのではないでしょうか。

そんな中で、なぜ株価は上昇するのでしょうか。

明確な説明はできませんが、これが株価の特性です。3月にかけて大きく下がりましたから、一旦は売りの勢いがなくなってきます。そこで上がり始めると、まず目の前の上昇で少しでも利益をあげようとする人が現れ、それを見た人がさらに買いに参戦します。

最初は慎重だった人もやがて乗り遅れまいと買うようになり、最後に自分が考えを翻して買いに回ったところで、もう買いたい人がいなくなり再び暴落するのです。

参考になるツイートも出ていました。私たちは、このグラフを頭に入れて行動しなければなりません。このあと、絶望がやってくる可能性があるのです。

Goemon@Goemon_ryugi

とりあえず警告しておきますが、「今ここ」ですからねwww

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つばめ投資顧問「投資16箇条」

未曾有の危機に対し、私たちはどのように行動すべきでしょうか。

私は、どのような状況にあっても原則は変わらないと思います。まして、数年、数十年単位の長期投資を行っているのですから、1年程度でそれを翻すのはもってのほかです。

投資で失敗するのは、原則を破ったときです。多くの著名投資家がそう語っています。

痛い目にあうのはいつも、自分が決めたルールを守らなかった時

ジェシー・リバモア

時代遅れになるような原則は、原則ではない

ウォーレン・バフェット

そこで、つばめ投資顧問の投資の原則を改めて整理してみました。


つばめ投資顧問「投資16箇条」

買いの3箇条

  1. 売る必要のない優良銘柄を買う
  2. 本質的な価値より安く買う
  3. 株価が下がっている時に買う

売りの3箇条

  1. 優良銘柄でないと判断したら売る
  2. 割高になったら売る
  3. より良い銘柄があれば入れ替える

優良銘柄の条件

  1. 長期的な利益成長が期待できる
  2. 「経済の堀」を持つ
  3. 経営者に成長意欲がある

継続の重要性

  1. どんなことがあっても諦めずに続ける

資金管理

  1. 毎年の予算を設定し、その範囲内で投資する
  2. 1回の購入は資産の10%以内、1銘柄で30%以内
  3. 年2~3回のチャンスに備えて資金を確保する

精神管理

  1. 日々の株価の動きを気にしない
  2. 含み損・含み益は重要ではない
  3. 「自分は間違う」ことを忘れない

上記を徹底し、長期的に市場平均を上回るリターンを目指す。


いかがでしょうか。改めて整理してみることで、私としても決意が新たになりました。

この原則を忘れずに、波乱が予想されるこれからの相場に臨んでいきたいと思います。

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