強気な株式市場と弱気なバフェット。個人投資家はどちらに賭けるべきか。株主総会の発言からバフェットの真意を読み解きます。

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以下、文章化したものです。


ウォーレンバフェットが航空会社4社の株式を全て売却したということを株主総会で発表しました。

特に一番多く持っていたデルタ航空の株価は、これまで60ドル程度で推移してきたものが、3月には20ドル程度におよそ3分の1にまで下がっています。

弱気なバフェット

あのバフェットが莫大な損切りを行ったという事がわかります

この株主総会にもかなり弱気な発言が目立っていて「私の誤りだった。世界が完全に変わってしまった。今日、明日、来月に株を買う事を勧めない。」という非常に株式市場に対して後ろ向きな発言が目立ちました。

一方、足元の株価はというと大きく上昇しています。

4月を通じた株価は日経平均もダウ平均も上昇しました。

ダウ平均に関しては最高値の3万ドル近くから、3月には2万ドル近くにまで下げたのですが、今は2万5000ドル程度で推移して、およそ半値戻しになりました。

相場の格言では「半値戻しは、全戻し」という言葉もあるくらい市場が足元の株価に対して楽観視しています。

一方、世界経済は最悪の状態になっています。

IMFは世界経済の2020年見通しは世界恐慌以来最悪の数字になるという事を言っています。

アメリカの失業率は14%を超えて、これ自体が世界恐慌を彷彿とさせる状況です。

新型コロナウイルスの影響がどこまで広がるか分からない中で、人々は自粛、経済の縮小を続けなければならない状況に陥っています

それでも株価が上がるのは一つには金融緩和の影響があります。

これだけ経済情勢が悪化すると逆に政府は、国債をどんどん刷って市場にお金を流そうとします。

金利も下げて、更には量的緩和という事で、金融市場にもどんどんお金が流れるように仕向けます。

そうすることによって、これまでも金融緩和を続けてきたので、市場にはお金がジャブジャブ余ってます。

少しでも上がるならその機会を捉えようと、マネーがどんどん群がって株価が目の前で上昇するという事になっています。

さあ、私たちは目の前の好調な株式市場とバフェットの後ろ向きな発言、どちらを捉えたらよいのでしょうか。

”退場しない”凄さ

私としての結論を言えば、あなたが長期投資家であるならば、やはりウォーレン・バフェットに従うべきだと考えます。

なぜならこのウォーレン・バフェットの凄さというのは短期間で利益を上げる事では決してないわけです。

彼自体が89歳という高齢ですが、若い時から投資を続けて、70年にも及ぶ長い期間において投資を続けてきて生き残ってきたことで、世界第4位となる8兆円もの個人資産を築き上げたことに凄みがあります。

具体的なエピソードで言えば、2000年頃ITバブルであらゆるIT関連企業と言われる企業の株価がものすごく上昇していましたが、ウォーレン・バフェットは一切IT銘柄に投資する事はありませんでした。

周りの投資家からは「バフェットはもう時代遅れだ」と馬鹿にされたのですが、ご承知の通りこのITバブル、実は実態のなかったものだとして、その時に上がった銘柄の株価というは10分の1、100分の1に下がりました。

その結果それらの銘柄に手を出すことのなかったウォーレン・バフェットはかえって株を上げる事になり、今でも生き残って投資を続けて、資産を増やし続けているという事がウォーレン・バフェットの凄みです。

さあ、そのウォーレンバフェットが経営するバークシャハサウェイですが、デルタ航空などの株式を売却して、一方ではほとんど株を買っていないという状況が続いています。

保有手元の現金はすでに14兆円と過去最大に膨れあがっています

けれどもまだ積極的に買いを見せる様子を見せていません。

これはリーマンショックの後、バークシャー・ハサウェイはその時にかなり傷んでいた金融機関などに投資する事でその後莫大な利益をあげました。

しかしそのバフェットがまだ動いていないわけです。

これは私たちはどう捉えるかを考えなければなりません。

バフェットの言葉として、私が好きなのが『投資の世界に三振はない』という事です。

今、目の前で株価が上がっていますが、それに乗ったら、もしかしたらそのまま上がって大きな利益を上げるかもしれませんが、一方で実体経済が悪い中で更に大きく値下がりするリスクを市場は抱えています。

もしこの上昇について行こうとして、高値掴みをしてしまうと、その後更に大きな損失を被ってしまい兼ねないというのが、現在の相場の状況なのではないかと思います。

従ってこの上昇についていくよりも、今は待っておいて、更なる二番底が現れた時に、いよいよバフェットが言うように、50%下がっても持ち続けられるような優良株、自分の気に入った銘柄を買うべきだと私は考えます。

投資の世界に三振がないというのは、もしこの下落が起きなかったとしても、儲け損なっただけであってそれで市場から退場してしまう事はありません。

個人投資家ならばウォーレン・バフェットの姿勢を見習って、今は無理に投資するような局面ではないと考えます。

これから来るべきニ番底、三番底あるかも知れません。

それに備えて儲け損なったとしてもそこはもう仕方がなかったとものだと考え、二番底、三番底が来た時に初めてお金を投じれば良いと考えます。

それが2年3年の短期間で上手くいくかどうかは分かりませんけれども、良い企業であれば、20年30年経った時にに必ず大きく育っている事が想定されます。

ウォーレン・バフェット自身がそう言っていますから、それこそがその姿勢こそが長期投資のあるべき姿なのではないでしょうか。

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