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割安(バリュー)株とは、PERやPBRなど、企業の財務数値に対して株価が低いことを言います。例えば、PER10倍、PBR1倍未満などのことです。前者を「収益バリュー」、後者を「資産バリュー」と言ったりします。
目次
割安株は「ブサイク」が多い
PERやPBRの低い銘柄を選ぶことで、長期的には市場平均を上回る成果を上げることが示されています。これを「バリュー効果」と呼びます。ウォーレン・バフェットの先生であるベンジャミン・グレアムが提唱し、その後の実証研究でも有意な結果が出てきました。
【参考】The Value Effect(Norges Bank)
ただし、単にPERやPBRが低い銘柄を選べば儲かるのかというと、決してそうではありません。なぜなら、これらの指標が低いということは、その企業に対する投資家の不安が反映されているからです。
PBRの低い銘柄の代表に、日本の地方銀行があります。PBRは0.2倍くらいの銘柄がゴロゴロしていますが、地方の人口減少やマイナス金利に直面し、将来性が見えないことを語りかけているのです。株価も下落傾向が続いています。
PERやPBRが低いだけの銘柄は、このような銘柄で溢れているのです。いかにも儲からなそうなことがおわかりいただけるでしょう。
バリュー効果が発揮されるのは、大きく負けることが少ないから
しかし、それでも数値は「バリュー効果」が健在なことを示しています。上がりそうにない株なのに、平均を上回るとは一体どういうことでしょうか。
その答えは、逆の場合を考えてみるとわかります。逆とは、PERやPBRの高い銘柄のことです。
これらの指標が高い銘柄は、将来の大きな成長が期待されています。したがって、多くの投資家が群がり、株価を引き上げる傾向があります。実際に、短い期間で一気に上昇する場合も少なくありません。
ところが、株価が上昇を続け、やがてPER100倍と言った水準になると、1人、また1人と売り抜けます。一方では、急上昇に乗り遅れまいとまだ参戦する投資家もいます。こうなると、まさにババ抜き状態です。
やがて、PER100倍を正当化するほどの成長が見込めないことがわかると(多くの人はすでに分かっているのかもしれませんが)、急速に投資家が引き揚げます。その後は、見るも無残な株価になってしまうのです。
PER100倍から平均的な水準の20倍に下がると、株価は1/5になってしまいます。決して珍しいことではなく、このような急落が割高株の平均パフォーマンスを押し下げます。
逆に、PBR0.2倍の銘柄なら、どう下がっても半分(PBR0.1倍)程度でしょう。つまり、バリュー効果が発揮されるのは、大きく伸びるからと言うよりも、大きく負けないことにより、結果的に平均が高いと言うことなのです。
バリューで守りを固め、長期にわたる成長を目指す
割安株への投資は「守り」の投資に他ならないのです。したがって、劇的なリターンを求めるのはそもそも難しいのです。それでもインデックスを上回るのですから、やる価値はあります。
しかし、それだけでは何とも面白くありません。株をやるからには、2倍、3倍、欲を言えばテンバガー(10倍)を目指してみたいものです。
一方では、せっかく貯めた資金を減らしたくないという気持ちもあるでしょう。老後に2000万円が必要とも言われる中、「虎の子」を失うわけには行きません。
私が志向しているのは、その両方を目指す試みです。すなわち、バリューで守りを固めながら、一方では企業の成長を目指すものです。
株式市場の平均的なPERは15倍程度とされます。例えば、PER15倍の銘柄が毎年10%ずつ利益を伸ばすとしましょう。PERが固定されるなら株価も10%成長します。年率10%の成長なら市場平均を上回り、複利計算では10年で2.6倍になります。
利益が成長している銘柄なら、PERがそうそう大きく下がることもないでしょう。PER10倍程度が下限になります。その時になお10%の成長が変わっていないのなら、買い増すのみです。
逆に、相場が良くなり、PERの目線が上がったとしましょう。10年後にPERが25倍に上昇するなら、株価は4.3倍になります。年率リターンは16%です。これだけ上がればかなり上出来の部類と言えます。
さらに、PER10倍の時に買えていれば6.5倍、年率リターンは21%となります。ここまで来ると、いよいよバフェットのパフォーマンスに近づいてきます。バフェットも、この方法を徹底したからこそ高いパフォーマンスをあげているのです。
良い銘柄を見つけ、下がるのをひたすら待つ。長期投資でやることはたったこれだけ
この方法は、単に指標が低い銘柄を買うだけでは成り立ちません。指標がそれなりに低く、かつ継続して成長する自信のある銘柄を見つけなければならないからです。
成長力の高い銘柄は、なかなか下がらないものです。それでも、相場全体の下落や悪材料が出た際には大きく下がることがあります。これらの下落は、企業の実態とはほとんど関係がないものです。
そうなると絶好のチャンスです。普段から目をつけておいた銘柄を、値下がりに乗じてしたたかに買い、あとはただ持っていれば良いのです。相場の回復と企業の成長により、株価は上昇するでしょう。
この投資法は、成長性の分析が不可欠で、それは数値で現れるものではありません。また、いい銘柄であってもすぐに買うのではなく、安くなるのをじっと待つ忍耐力が求められます。
私は成長を続けられる銘柄を、なるべく安く買う「成長バリュー投資家」になりたいと思い、日々分析を続けます。少しでも皆様のパフォーマンスに貢献できれば幸いです。
成長バリュー投資のポイント
- 成長を続ける良い企業を探す
- 株価が安くなるのを待つ
- 下がったら買う
プレゼント①『株式市場の敗者になる前に読む本』
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