投資で成功した人に共通していた33のこと

今回は成功する長期投資家の共通点についてです。
私の周りには、つばめ投資顧問に関わっていただいているろくすけさんや森さんのような、多くの財産を築いた長期投資家が集まっています。

つばめ投資顧問メンバー

彼らを見て共通点を見つけ、できる限り一般化して皆さんにお伝えしたいと思います。

性格・精神

1.倹約家である

これは分かりやすいポイントだと思います。
投資には元手が必要で、収入から支出を差し引いた残りを貯蓄に回すことが自然な流れだからです。
いくらテクニックを駆使しても、お金がなければ始まりません。
無理して節約するわけではなく、必要なだけ使い、残りを投資に回すのです。
これを自然にできることがお金持ちになるための絶対的な条件と言えるでしょう。
あのウォーレン・バフェットも倹約家として知られています。

2.読書家である

お金を貯めることはもちろん重要ですが、投資は知識のゲームでもあります。
私の周りの成功した投資家さんたちは本をよく読んでいて、書評をブログにアップしていたりもします。
知識は積み重ねることができる財産で、それを蓄えて投資に活かすことが成功の鍵かもしれません。

3.楽天家である

投資にはリスクがつきもので、価格が下がったり、企業が倒産したり、景気が悪化したりする可能性があります。
ネガティブな面を考えるのは当然ですが、そればかりに囚われていると投資はなかなかできません。
特に長期投資においては、将来に対する明るい見通しを持つ必要があります。
例えば、私がよく話す森さんは、かつて中国株で資産を築き、その後は米国株に投資しました。
日本株にはあまり強気になれなかったと言いますが、中国やアメリカの経済成長に対して楽観的であったことが成功の要因だったということです。
ウォーレン・バフェットもアメリカ経済の成長を信じたことで資産を築けたと言っています。

4.俯瞰できる

楽天家であることは大切ですが、視野が狭くなってしまってはいけません。
本当に危ない場合には冷静に判断し、必要なら売却することも考えなければなりません。
成功した投資家たちは、信じる一方で冷静な目で市況を見る能力を持っています。
そのため、おすすめしていた株を急に売却することがあるように見えるかもしれませんが、それは心変わりしたというより、冷静な判断ができているからこそと言えます。
ウォーレン・バフェットも最近、TSMCの株を購入して1年後に売却したという事例があり、これは中国リスクを考慮して自身の戦略を変えた結果だと思われます。

5.損切りできる

ダメなものを売って、良いものに入れ替えていくことができるかどうかで初心者かどうかが分かります。
当然、成功する投資家は、これを実践しています。
しかし、人間心理的に損切りは難しいとされており、自身の過去の行動を正当化しようとしたり、損失を確定させることに精神的苦痛を感じてしまいます。
しかし、それを断ち切り、前に進むことが成功への道だと思います。

6.わが道を行く

「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があるように、他の人が見向きもしないところにチャンスが眠っていることがあります。
特に長期投資の場合、周囲が悲観的なときに自分の目を信じて保有し続けることで成功を掴むことができます。

7.他人の気持ちがわかる

成功している投資家さんたちは優しい人が多いです。
つまり、相手の気持ちが分かるということです。
株価が動いたときに他の投資家がどういう気持ちで投資しているのかを想像できるのではないかと思います。
一方で単にそれに流されるわけではなく、俯瞰的に状況を見て判断することで適切な行動につながっていくことでしょう。

8.成功は「運」と考える

成功の要因を尋ねると、「運が良かったからだ」と答える方が多いです。
しかし、実際には、運は確かに存在しますが、それを呼び込むための行動を取っているのです。
例えば、アベノミクスで成功を手にした人がいますが、その前にはリーマンショックや東日本大震災などで株価が低迷していた時期がありました。
彼らの成功の要因は、そのような厳しい状況でも投資を続け、株を買い増ししてきたことにあります。

投資の世界では自分の選択によって運の要素を最大限に活かすことが可能です。
ぜひ運を呼び込むための積極的な行動を取っていただきたいと思います。

9.何十年も継続する

たった1年だけ投資を続けても、長期投資においてはほとんど意味がありません。
長期投資のリターンは一般的に良くても10%程度ですので、1年間で資産が大幅に増えることは難しいです。
しかし、10%のリターンを15年間継続すれば、資産は約4倍に増加します。
そして30年続ければ8倍に達し、1000万円でスタートしたとすると1億円くらいになってもおかしくないということになります。
ウォーレン・バフェットも、資産の大部分を60歳を超えてから形成したといいます。

長期投資は、福利の効果もあり、年数が経過するにつれて成果が出やすくなります。
最初は成果を実感しにくいかもしれませんが、継続することで蓄積され、ある時大きな成果を実感できる日が来るでしょう。

10.投資そのものが好き

投資をやっていると、うまくいかない期間もあると思います。
そんな時に続けられる理由は、投資そのものが趣味として楽しいことであるのではないでしょうか。
投資には様々なアプローチがあり、優待や配当、企業の分析、市場の動向の予測、理論の構築など、好みが異なります。
重要なのは、どれか一つでも投資の面白さを見つけ、それを楽しむことです。

11.自分の強みが分かっている

企業分析が得意であるとか、マーケットの動きに合わせて投資をしたり、あるいは統計に強いなど、自分の強みを投資に活かすことも大切です。
自分の強みを投資戦略のきっかけにするとよいでしょう。

12.自分の弱みが分かっている

一方で、自分の弱みを認識することも重要です。
得意でない部分では勝負をしない、強みと弱みはワンセットで考えるべきだと思います。

13.自信がある

もちろん根拠のない自信では意味がありませんが、自信を持てるまで調べて考えることが重要です。

(次ページ 知識・スキル)

執筆者

執筆者:栫井 駿介

栫井 駿介(かこい しゅんすけ)

つばめ投資顧問 代表
株式投資アドバイザー、証券アナリスト
ビジネス・ブレークスルー(株)「株式・資産形成実践講座」講師

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